1950年代・60年代とは? わかりやすく解説

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1950年代-60年代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 03:38 UTC 版)

ジョン・ケージ」の記事における「1950年代-60年代」の解説

1951年ハーバード大学無響室体験するケージ無響室入ったときに体内からの音を聴き沈黙をつくろうとしてもできないこと自分が死ぬまで音は鳴り死後鳴りつづけるだろうと考えた。この体験作風大きな影響与える。1954年に、ストーニー・ポイント菌類学勉強をはじめる。1950年代初頭には中国の易などを用いて作曲過程偶然性関わるチャンス・オペレーション」を始め貨幣投げて音を決めた易の音楽』(1951年)などを作曲演奏聴取過程偶然性関与する不確定性の音楽へと進む。やがて、それまで西洋音楽価値観くつがえす偶然性の音楽創始し演奏者通常の意味での演奏行為行わない4分33秒』(1952)などを生み出したケージの作品で最も有名なもののひとつである『4分33秒』は、曲の演奏時間である4分33秒の間、演奏者が全く楽器弾かず最後まで沈黙を通すものである。それはコンサート会場一種権力となっている現状に対して異議申し立てであると同時に観客自身発する音、ホール内外から聞こえる音などに聴衆意識向けさせる意図があったが、単なるふざけた振る舞いとみなす者、逆に画期的な音楽評する者のあいだに論争巻き起こした。この時期には、芸術運動フルクサスとも関わりをもっている。 同じころには、任意の42レコードテープ録音した心像風景第5番』も現われた。この他ラジオ楽器見立てて構成した『ラジオ・ミュージック』(1958年)、声楽可能性大幅に拡張しルチアーノ・ベリオの『セクエンツァIII』やディーター・シュネーベル合唱曲AMN』に影響与えたアリア』、独創的な図形楽譜集合体である『ピアノオーケストラのためのコンサート』などがある。 1960年代には、プラスチック板を自由に組み合わせて楽譜作り演奏する不確定性音楽の『カートリッジ・ミュージック』(1960年)、『0分00秒』(1962年)、チェンバロ録音して変調し更に生のチェンバロ合わせる『HPSCHD』(1969年)などを発表し著書サイレンス』を出版した1962年には来日公演果たしている。『0分00秒』の初演東京草月ホールケージ自身により行われた1963年ニューヨークにてエリック・サティの『ヴェクサシオン』を上演する世界で初めサティ指示どおりに840回の反復行ない演奏18時間わたったまた、サティの『ソクラテス』から派生したピアノ曲チープ・イミテーション』(1969年)を作曲している。この作品は『ソクラテス』のリズムだけを残し音高チャンス・オペレーション基づいて新たに作曲したのである

※この「1950年代-60年代」の解説は、「ジョン・ケージ」の解説の一部です。
「1950年代-60年代」を含む「ジョン・ケージ」の記事については、「ジョン・ケージ」の概要を参照ください。

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