図形楽譜とは? わかりやすく解説

図形譜

(図形楽譜 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/01 22:23 UTC 版)

図形譜(ずけいふ)とは、五線譜ではなく、自由な図形などを用い書かれた楽譜現代音楽の作曲現場でしばしば使われる。図形楽譜とも呼ばれる。

図形譜の例 Hans-Christoph Steiner's

概要

五線譜では表現しきれない新しい音楽を創造する手段として、あるいは既成の概念を打ち壊す作業の一環として現代音楽作曲家が競って図形譜による作曲を試みた。ジョン・ケージなどによる偶然性が関与する「不確定性の音楽」あるいは、伝統的な西洋音楽の価値観を覆す偶然性を音楽に用いる手段ともされた。

図形や、文字絵画なども使用され、時には旧来の音符や五線譜も使われる。が複雑に交錯したり、時には時間の経過も左から右と限ったわけでなく、あるいは天地左右もなく自由自在に書かれる。

このため、演奏家の解釈により二度と同じ音楽にはならない場合が多く、即興性が高くなる。また楽器の使用も指定されないものもある。

図形譜を用い作曲した作曲家

脚注

出典

参考文献

外部リンク


図形楽譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 02:18 UTC 版)

クリスチャン・ウォルフ」の記事における「図形楽譜」の解説

ウォルフは、1957年から1968年にかけて図形楽譜を考案したウォルフの図形楽譜は3つの特徴を持つ。 比率ネウマ 限られた秒数内に演奏するための指示規定された秒数の間に、指示され内容演奏が必要とされるコロン左側には演奏秒数が書かれコロン右側には演奏する音の数を示す数字や、奏法やギャマットを示すアルファベット書かれている。この楽譜によって、コントロールされ即興演奏という表現導き出された。 キューイング 白丸中に音量音域などの条件書き込んだキュー」が示される演奏者は、該当する条件の音が聴こえた場合は、キューの横にある記号演奏する必要がある。「このような音が聴こえたら、このように反応する」という指示であり、演奏者にも予想できない結果もたらす仕組みとして考案された。 コーディネート自分の音と他者の音をアンサンブルさせる規定書かれている。音と音の間には垂線水平線斜線引かれており、音の前後関係同時関係、音長の決定方法示されている。キューイングでは音を開始するタイミング指示しており、コーディネート線では音が終わるタイミングや、他の音との関係性規定可能となっている。

※この「図形楽譜」の解説は、「クリスチャン・ウォルフ」の解説の一部です。
「図形楽譜」を含む「クリスチャン・ウォルフ」の記事については、「クリスチャン・ウォルフ」の概要を参照ください。

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