1950年代 OS前史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 04:59 UTC 版)
「オペレーティングシステム」の記事における「1950年代 OS前史」の解説
1950年代、OSという概念が登場し始めた。初期のコンピュータはOSを持たなかった。しかし、システム管理用ソフトウェアツールやハードウェアの使用を簡素化するツールはすぐに出現し、徐々にその利用範囲を拡大していった。最初のOSは、IBM 701用にゼネラルモーターズが開発したもの、IBM 704用にゼネラルモーターズとノースアメリカン航空が共同開発したもの等、多くの候補があるが、どういった機能が搭載された時点でOSと呼ぶかによる。この時代のものをOSとは呼ばない場合もある。 当時は、パンチカード等から入力されたプログラムを磁気テープに一旦保存し、その磁気テープを大型コンピュータに接続後、プログラムをロードして実行していた。そのため、入出力装置のドライバに当たるものが作成されていた。また、アセンブラやコンパイラが登場し始めた時代なので、まずコンパイラをロードしてからプログラム(ソースコード)をロードし、コンパイル結果として出力されたアセンブリ言語をアセンブルするために、さらにアセンブラをロードするといった手続きが必要だった。こうした作業を自動化するバッチ処理がOSの機能として実現されていた。また、プロセスの状態を監視するモニタも実装されていた。
※この「1950年代 OS前史」の解説は、「オペレーティングシステム」の解説の一部です。
「1950年代 OS前史」を含む「オペレーティングシステム」の記事については、「オペレーティングシステム」の概要を参照ください。
- 1950年代 OS前史のページへのリンク