10代目ハイゼット(2014年-・S500P系)
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「ダイハツ・ハイゼットジャンボ」の記事における「10代目ハイゼット(2014年-・S500P系)」の解説
2014年9月中旬より販売開始。上記の通りこのモデルから特装車扱いからカタロググレードの最上級モデル扱いに移行した。助手席にもエアバッグが標準装備されたほか、セットオプションの設定も可能となり、「選べるカラーパック」または「農業女子パック」を選択すると、標準色の「ホワイト」を加えた8色のボディカラーが選択できる。また、燃費性能の向上により平成27年度燃費基準を達成し、AT車はOEMを除く現行販売軽トラック唯一の4ATに多段化した。 2014年10月14日、先代同様富士重工業にスバル・サンバーの「グランドキャブ」としてOEM供給を開始。 2014年12月22日、2WDの5MT車に新セットオプション「エコパック」を追加設定。リアデファレンシャルギアをハイギア化し、MTに副変速機(エコ・楽モード切替機構)を追加したことで、20.4km/L(JC08モード燃費、平成27年度燃費基準+10%達成)の低燃費と静かな走行を実現。また、車両を停止し、クラッチペダルを踏み込んだ状態で副変速機のトランスフォーレバーをLoに切り替えることで「エコパック」非装備の状態で走行することも可能となっている。 2015年10月28日、トラックの誕生55周年を記念した特別仕様車「55th Anniversary ゴールドエディション」を発売。外観はフロントグリルをゴールドメッキに、アウタードアミラーをブラック(ボディカラーで「ホワイト」又は「シルバー」を選択した場合はボディ同色)に、アウタードアハンドルをボディ同色にそれぞれ変更し、12インチフルホイールキャップ、トップシェイドガラス、専用Anniversaryエンブレム(フロントドア、テールゲート)を特別装備。さらに、フォグランプベゼルをメッキからゴールドに変更し、インテグレートCD・AM/FM付ステレオにゴールドのカラープレートを装着した。ボディカラーは通常オプション設定の「選べるカラーパック」と同じ8色展開だが、同パック設定色のうち、「ブルーマイカメタリック」と「オフビートカーキメタリック」を非設定にする代わりに、本仕様車専用色として「アーバンナイトブルークリスタルメタリック(オプションカラー)」と「マスカットグリーンメタリック」を追加している。 2016年10月3日、一部改良。メーカーオプション「選べるカラーパック」が一部仕様変更され、特別仕様車「55th Anniversary ゴールドエディション」専用色として設定されていた「アーバンナイトブルークリスタルメタリック(オプションカラー)」と「マスカットグリーンメタリック」が追加されたほか、カラードドアアウターハンドルをボディ同色に、カラードドアミラーをブラック塗装(「ブライトシルバーメタリック」選択時は従来通りボディ同色)にそれぞれ変更。インテグレートCD・AM/FM付ステレオを省く代わりに、シルバー加飾のオーディオ/ヒーターコントロールクラスターが追加された。 2017年11月13日、一部改良。軽トラック初となるLEDヘッドランプを標準装備したほか、ABSも標準装備。リア牽引フックの取り付け構造とT字フック(ガードフレーム)が追加された。ボディカラーも入れ替えが行われ、「選べるカラーパック」専用色は「アーバンナイトブルークリスタルメタリック」と「マスカットグリーンメタリック」を廃止する替わりに、「ファインミントメタリック」を追加。「ブライトシルバーメタリック」は標準設定色に格上げした。なお、「エコパック」は設定グレードの整理に伴い、「ジャンボ」での設定が廃止された。 2018年5月14日、一部改良。軽トラック初となる衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt」をはじめ、VSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステム(AT車のみ)、IR&UVカットガラス(フロントウィンドゥ)、トップシェイドガラス、運転席バニティミラーを装備した「ジャンボ"SA IIIt"」が追加された。そのほか、フォグランプがLED化され、併せてフォグランプベゼルの意匠も変更された。一部のパックの内容も見直され「選べるカラーパック」にはIR&UVカットガラス(フロントウィンドゥ)、「農業女子パック」にはトップシェイドガラスがそれぞれ追加された(パックへの装備追加は「ジャンボ」のみで、「ジャンボ"SA IIIt"」は前述のとおり標準装備である)。なお、この一部改良に伴い、CMキャラクターに梅沢冨美男と増田明美を起用した。 2020年8月27日、一部改良。オートライトが標準装備されたほか、「ジャンボ"SA IIIt"」はバックソナーも標準装備され、AT車は誤発進抑制制御機能が後方にも対応した。また、WLTCモードによる燃料消費率並びに排出ガスに対応したが、燃料消費率がWLTCモードに移行したことによって燃費基準未達成となり、従来リアウィンドウ右下に装着されていた「燃費基準達成車」ステッカーが装着されなくなった。 2021年12月20日、マイナーチェンジ。AT車をCVTに変更するとともに、4WD・CVT車は3モード切替機能を備えた電子制御式4WDを採用。従来4WD・MT車のみだったスーパーデフロックを4WD・CVT車にも設定された。「スマアシ」は"IIIt"から次世代型へ変更され、衝突回避支援ブレーキ機能・衝突警報機能の強化や車線逸脱抑制制御機能、路側逸脱警報機能、ふらつき警報、標識認識機能(進入禁止/一時停止)を追加。誤発進抑制機能はブレーキ制御付となり、MT車にも拡大して標準装備された。前席頭上にはオーバーヘッドシェルフが追加された。グレード体系は「スマアシ」の標準化に伴って既存グレードを集約して「ジャンボ エクストラ」に改名するとともに、ドアアウターハンドルとドアミラーを材着に、ヘッドランプをマルチリフレクターハロゲンに、ステアリングホイールをメッキオーナメントなしのウレタンに、エアフィルターをクリーンにそれぞれグレードダウンし、メッキフロントグリル(ジャンボではブラックを基調に上下にメッキのラインを配した専用意匠となる)・ドアポケット・バニティミラー(運転席)を省き、一部の装備をパックオプション設定とし、助手席キーシリンダーとAM/FMラジオを標準装備した普及グレードの「ジャンボ スタンダード」を新設して2グレードとなった。ボディカラーはパックオプションの「選べるカラーパック」専用色で変更となり、既存色をオフビートカーキメタリック、トニコオレンジメタリック、ブラックマイカメタリックの3色に絞り、新色のアイスグリーンを追加。さらに、「ジャンボ エクストラ」では専用色として赤系のファイアークォーツレッドメタリックも設定され、全5色となった。なお、荷台右側に装着されているロゴデカールは車名ロゴの下に「JUMBO」が表記されたジャンボ専用仕様となった。
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