日本国外生産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 07:54 UTC 版)
「ダイハツ・ハイゼット」の記事における「日本国外生産」の解説
急激に円高傾向が強まった1985年(昭和60年)頃から、輸出を減らし、現地生産する方針を採った。 イタリア:イタリアでは、ピアッジオと組み、1992年(平成4年)11月から2002年(平成14年)2月まで、6代目にあたる、S80系のトラックとバン・ワゴンを生産していた。ダイハツ版は「ハイゼット」、ピアッジオ版は「ポーター」の名称であり、1.3Lのガソリンエンジンと、ピアッジオ製の1.4Lディーゼルエンジンが選べた。当時、ディーゼルエンジンの設定は、この欧州向けモデルのみであった。生産終了に伴い、ダイハツ・ヨーロッパ有限会社(DAIHATSU EUROPE S.R.L)は、2003年(平成15年)10月に解散した。 韓国:韓国では、亜細亜自動車(現:起亜自動車)により「タウナー」という名称で生産されていた。韓国らしくLPGエンジンがメインで、日本では石油関連の業界団体の猛反発により普及しなかった、LPiも選択可能。ガソリンエンジン車は、南米向けに、輸出もされていた。 インドネシア:現行10代目ハイゼットトラックをベースに直列3気筒DOHC12バルブの1KR-DE型1,000ccエンジンに換装し、現地の路面状況に最適な足回りのセッティングを施したハイマックス(詳細は後述参照)を現地のアストラ・ダイハツ・モーターにて生産。2016年11月10日に発売された。 中国:中華人民共和国では、異なった2系列のハイゼットが生産されている。天津汽車:6代目のS65系が「華利」として生産されているが、車名で呼ばれることはほとんどなく、通常は、「大発」の方が通りが良い。トラックは「TJ1010」系で、ロングホイールベース版には本格的なダブルキャブ(TJ1010 SL1)が存在する。ワゴンは「TJ6300」系で、標準尺には標準ルーフとハイルーフが、ロングホイールベースにはミッドルーフとハイルーフが設定され、高級グレードの「G」には、非常に派手なメッキのグリルが備わる。搭載されるエンジンは、同社がシャレードも生産していた関係から、シャレード用のCB型をベースとした、850ccのTN370Q型と、1,000ccのTN376Q型となっている。「TJ6300」系は、他のアジア諸国同様、タクシーとしても使われている。 柳州五菱汽車:こちらは、ゼブラのノックダウン生産で、部品類のほとんどを、インドネシアのアストラ・ダイハツ(ADM)から輸入し、天津汽車のシャレード用CB型、1,300ccの476Q型エンジンを縦置きに組み合わせている。 これらの日本国外生産車には、古くから1,000cc版が存在し、さらに、上級車種として「ハイゼット ゼブラ」や、ハイゼット1300が派生した。この末裔にあたるグランマックスは、2008年(平成20年)より日本へ輸入が開始され、同年2月からトヨタ・タウンエース、トヨタ・ライトエース(※2020年6月で販売終了)として販売されている。ダイハツブランドでの販売は無かったが、2020年(令和2年)6月タウンエースのマイナーチェンジのタイミングで日本導入されている。
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