10代目 U14型系(1996年 - 2001年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 04:38 UTC 版)
「日産・ブルーバード」の記事における「10代目 U14型系(1996年 - 2001年)」の解説
主に日本国内ユーザーの要望で、箱型のありふれた形状となった。ボディタイプはセダンのみで、長年ラインナップされていた4ドアハードトップは消滅した。テレビCMには、初期は常盤貴子をメインに4人の一般人の男性(そのうち一人は日産の社員)、及びその4人のうちの1人であった大分県の当時30代後半の公務員の男性と黒木瞳、中期は常盤と蟹江敬三、池内博之が起用された。P11型系プリメーラとプラットフォームを共用したため、先代モデルに対し全長、およびホイールベースはそれぞれ20mm短縮され若干ダウンサイジングされた。グレード構成はスポーティな「SSS」系と、フォーマル / ファミリー向けの「ルグラン(FF車のみ)」「XE / FE」を設定。後に1.8L ガソリン車と2.0L ディーゼル車に「エプリース(Eprise)」を追加。教習車も先代に引き続き設定される。トランスミッションは当初5速フロアMTとOD付き4速ロックアップATを設定。後にトルクコンバーターを組み合わせたマニュアルモード付きのハイパーCVT-M6、ハイパーCVT、電子制御AT「E-ATx」を追加した。装備面では、運転席と助手席のデュアルSRSエアバッグを(教習車を除く)全車に標準装備。警察の捜査用覆面パトカーとして大量に導入された。 1996年(平成8年)1月8日 - U14型系を発表。 8月21日 - オプション設定だったABSを全車標準化。 1997年(平成9年)1月13日 - 特別仕様車「ナビセレクション」を発売。 9月1日 - 一部改良および小変更。パルサーで採用されたNEO VVLエンジンの2.0L版、190馬力のSR20VEを搭載したホットモデル「2.0 SSS-Z」が設定された。トランスミッションはマニュアルモード付きのハイパーCVT-M6のみ。2.0L ガソリンFF車のOD付き4速ロックアップATが、ハイパーCVTに変更される。シリーズ全体で外観の小変更(フロントグリル形状など)を行い、内装の「インナーグリーン」化などを行った。2WD車にブレーキアシストを装備する一方、一部グレードを除きリアブレーキはドラムに変更。 1998年(平成10年)9月1日 - マイナーチェンジ。内外装の小変更が行われた。全車にマルチリフレクタータイプのヘッドランプが採用され、ブルーバードのエンブレムを、ボンネット前端部からフロントグリル中心部に変更。2.0 SSS-Zのアルミホイールが、S14シルビアQ’s後期型・180SX後期型に似たものとなる。1.8L 2WD車のエンジンを、SR18DE型からQG18DE(NEO)型リーンバーンエンジンへと変更、新開発フルレンジ電子制御AT「E-ATx」と組み合わせた。又、新開発のNEO Di直噴ガソリンエンジン、QG18DD型にハイパーCVTを組み合わせたモデルも1.8 SSS / ルグランに設定した。直噴式とすることで、標準モデルよりも燃費とトルクに優れる。1.8L 4WD車(1.8 SSSアテーサ / エプリースアテーサ)は、SR18DEを継続した(従来のOD付き4速ロックアップATのまま)。2.0LのSSS系グレードにマニュアルモード付きのハイパーCVT-M6が搭載された。更に、ブレーキアシストの設定を4WD車にも拡大。 1999年(平成11年)10月4日 - ブルーバード生誕40周年記念車「2.0L 40th ANNIVERSARY」、「1.8L 40th ANNIVERSARY」を発売。それぞれ2.0 SSS、1.8 エプリース / 同アテーサをベース車とし、記念のエンブレムとデザインキーを装備。専用車体色としてホワイトパール3コートパールを設定。 2000年(平成12年)6月5日 - 特別仕様車「1.8 SSS-X・II / 1.8 SSSアテーサ-X・II」を発売。1.8 SSS / 同アテーサをベース車とし、キセノンヘッドランプ、バンパー組込みC.S.R.ハロゲンフォグランプ、スーパーサウンドシステムCDセレクション、リモートコントロールエントリーシステムなどを標準装備とした。「40th ANNIVERSARY」と同じくホワイトパール3コートパールの特別車体色を設定。 8月30日 - B15型サニーと車台(日産・MSプラットフォーム)を共用するG10型ブルーバードシルフィが登場したが、約1年間はU14型ブルーバードと並売する形をとった。 2001年(平成13年)8月末 - 生産終了。以後、流通在庫分のみの販売となる。 9月末 - 流通在庫分の登録を全て完了し、販売終了。販売期間中の新車登録台数の累計は23万296台。無印ブルーバードとしては42年間の歴史に幕を閉じた。車格は異なるものの、ブルーバードの商標は2012年11月まで販売された2代目モデル(G11型)までのブルーバードシルフィに継承された。 ルグラン(後期型)
※この「10代目 U14型系(1996年 - 2001年)」の解説は、「日産・ブルーバード」の解説の一部です。
「10代目 U14型系(1996年 - 2001年)」を含む「日産・ブルーバード」の記事については、「日産・ブルーバード」の概要を参照ください。
- 10代目 U14型系のページへのリンク