電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
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「電脳戦機バーチャロン」の記事における「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」の解説
1998年3月にアーケードゲームとして稼動開始。1対1を追求したシリーズ2作目、通称『オラタン』または『OT』。バーチャロイドの種類も計11機種へと増えており「ターボショット」などの新要素も加わっている。ステージ上の仕掛けも移動を制限する沼などの地形をはじめ宇宙空間や水中など通常とは異なる場所も多くあり対戦ステージも一新されている。機体毎の防御力の差の表現に「V-アーマー」が導入された。動作パターンも大幅に追加され「クイックステップ」「バーティカルターン」「空中ダッシュ」「スライディング(しゃがみダッシュ)攻撃」「ダッシュ近接」などの操作が可能となり、攻撃も左右ターボボタンの使い分けにより多彩なものとなった。またシステム基板の性能向上によってバーチャロイドのデザインにも制約が少なくなり、エフェクトもシンプルだった『O.M.G.』に比べ派手なものになった。発売直前のAMショーのバージョンでも、グラフィックの向上が見られたが、テムジンの前ダッシュボムがOMGのままだったりと試行錯誤が開発にあった。 M.S.B.S.Ver.5.2 1998年3月15日稼動開始。アーケード用。なお各種バグ修正のため大型パッチがCD-ROM形式で二度提供されており、5.2~5.2aを経て、最終バージョンは5.2bとなっている。後に発売されたドリームキャスト版でも、ゲーム上で一定条件を満たすことによりVer.5.2b準拠のレギュレーションでプレイすることができる。筐体に使用されたマザーボードはMODEL3(STEP2)。 バーチャロン・スペシャル 1999年4月18日稼動開始。ジョイポリスに設置されたシミュレータ型筐体。ゲーム内のバーチャロイドの動きに合わせて筐体が振動する。M.S.B.S.Ver.5.2を元に作成された。 M.S.B.S.Ver.5.4 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}1999年[要出典]稼動開始。アーケード用。ゲームバランスを調節した改良型。このVer.5.4以降よりVer.5.2では途中キャンセル不可であったクイックステップ近接の途中キャンセルの可能化に始まり、様々な状況からガードやダッシュによって近接攻撃動作の途中キャンセルが可能となり近接戦闘の仕様が大幅に変更された、これによりVer.5.2以上の白熱した近接戦闘が可能となった。射撃攻撃の誘導性や転倒性能の高かった左ターボ攻撃全般の性質にも差異がある。バーチャロイド背中のV.コンバータが、セガサターン風からドリームキャスト風のデザインへと変更された。 M.S.B.S.Ver.5.45 1999年12月9日に発売されたドリームキャスト移植作。O.M.G.のステージの追加や機体のカラーエディットとエンブレム、ネットワーク対戦機能、インスタントメッセージ機能も追加されている。ネットワーク対戦は2001年8月31日に打ち切られている。 M.S.B.S.Ver.5.66 2000年夏頃に稼動開始。アーケード用。通称ミレニアムエディション。シュタインボック、10/80 SP、アファームド・ザ・コマンダーの3機とステージが追加され、ビジュアルメモリによってVer.5.45でエディットしたオリジナルカラーのバーチャロイドやインスタントメッセージを使用できるようになったが、追加された3機に関してはドリームキャスト版では対応出来ない為、雑誌Dreamcast Magazineの付録ソフトでエディットに対応出来る様にもなっていた。 筐体に使用されているマザーボードがNAOMI基板になった事で、前Ver.と比べてグラフィックとBGMの音色が若干違っている。一部攻撃のハーフキャンセルよるゲージ消耗減が除外される等ゲームバランスも更に調整されている。 M.S.B.S.Ver.5.66(XBLA版) 2009年4月29日に発売されたXbox 360移植作。Xbox Live Arcadeのコンテンツとしてダウンロード販売された。Ver.5.66をベースに、Xbox Liveによる通信対戦機能、ハイデフ(720p)画面対応表示、全機種対応のカラーエディット機能を追加。機体背部のV.コンバータの形状はドリームキャストのままである。BGMはAC版ではなくドリームキャスト版に変更されている。5.45に登場した試作型テムジンと試作型ライデンも使用可能。ユーザーの検証でAC版5.66とゲームバランスに差異があることがわかっている。方向パッドの「歩き旋回」が出来ない等の不具合があったが、アップデート後に「歩き旋回」が可能となった。 元々はセガの正式な事業計画にはなかったが、後に「暴走プログラマ」と呼ばれることになる社員が自主制作という形で作り始め、ある程度出来上がったところで開発の事実を会社に報告し、発売の是非を問う形で認可された経緯を持つ。広告・販促の予算は0円、かつ配信時点で10年以上前の作品ながら、2009年度の日本国内におけるXBLAダウンロードランキング第1位になった。2017年6月28日にXBOX ONE後方互換に対応。
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