鉄甲龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 10:10 UTC 版)
「冥王計画ゼオライマー (OVA)」の記事における「鉄甲龍」の解説
幽羅帝(ゆうらてい) 声 - 荘真由美 鉄甲龍の長を務める女性。耐爬とは夜な夜な肌を重ねる相思相愛の間柄だが、立場上は彼を特別扱いするわけにも行かないためにあえて冷たく振る舞い、長としての立場を貫く。しかし耐爬に対する想いは非常に強く、彼が出撃する度に無事の帰還を祈り、涙を流すほど。かつては先代の長の下、八卦衆の1人としてゼオライマーに搭乗する予定だった。その正体は、マサト同様にマサキが自らの野望のために造ったマサキ自身の複製である。マサトやラスト・ガーディアンへの執着や憎悪も、全てマサキに仕組まれたものであった。そのため、最後は全てを終わらせるべくあえて冥王計画を実行することで、マサトや美久と共にメイオウ攻撃による大爆発の中に消える。 なお、当初は美久と瓜二つの容姿に設定されており、二重の意味での複製であったことが、設定資料集内で菊池通隆により明かされている。 『スーパーロボット大戦J』では、ハウドラゴン(条件を満たした場合はグレートゼオライマー。後述のグレートゼオライマーの項を参照)に搭乗し、マサトと決着を付けるために最後の決戦へ赴く。 耐爬(たいは) 声 - 鈴置洋孝 八卦衆の1人で、風のランスターのパイロット。幼い頃は幽羅帝の従者を務めていたこともあり、本編の時点では恋人同士。しかも、侍女がいる中で行為に及ぶ程の仲である。ただし、幽羅帝が鉄甲龍の長という立場であることから、他の八卦衆からは色眼鏡で見られることも多い。幽羅帝は恋仲を鉄甲龍全体に認めさせるべく、耐爬を八卦衆第一の刺客に指名するが、ランスターはマサキの人格が覚醒したゼオライマーに敵わず、メイオウ攻撃で耐爬ごと消滅させられる。訃報に泣き崩れる幽羅帝は、マサトやラスト・ガーディアンへの復讐を誓うのだった。 スーパーロボット大戦シリーズでは演者である鈴置が出演後に死去したため、現状はライブラリー出演となっている。 シ・アエン、シ・タウ 声 - 佐久間レイ(アエン)、佐々木優子(タウ) 八卦衆に名を連ねる双子の姉妹。その妖艶な美貌は瓜二つだが、服の色とワンレングスの左右の分け方が異なり、バストサイズはアエンがタウより大きい。 アエンは火のブライストのパイロットで姉に当たる。戦闘や訓練の際にはタウに対して厳しい態度を崩さない優秀な戦士だが、タウ自身に対してはとても優しい姉である。 タウは水のガロウィンのパイロットで妹に当たる。アエンに対してのコンプレックスがとても強く、異常なまでの対抗心を燃やしていたが、それもまたマサキに仕組まれたものである。アエンの想いを理解したのは、彼女と共にメイオウ攻撃で消滅する直前であった。 葎(りつ) 声 - 速水奨 八卦衆の1人で、月のローズセラヴィーのパイロット。常に仮面で顔を隠しているのは「男の中の男」になりたいという強さへの願望と、それに相反したおとなしく美しい女顔の両方をマサキに造られたためであり、八卦衆の中でも特に彼を憎悪している。耐爬やシ姉妹の人格などがマサキに作られたものであることを、個人的に調べ上げていた。ローズセラヴィーの高い性能もあって、ゼオライマーをあと一歩という所まで追い詰めるが、マサトの人格の変貌や次元連結システム(美久)のゼオライマーとの連結に動揺。マサキ=父の存在に気づき思慕を呟きながらメイオウ攻撃の前に消滅する。 ロクフェル 声 - 勝生真沙子 八卦衆の1人で、地のディノディロスのパイロット。気高く美しい女戦士。祗鎗の想いに気付きながら、塞臥を戦士として敬愛。塞臥に利用されていると分かっていても恋慕を寄せ続けている。マサキに出生の真実を告げられた上に追い打ちのごとくディノディロスが両腕を失い中破してもなお、塞臥への想いを貫こうとゼオライマーに特攻を掛けるが、次元連結砲でコクピットを撃たれて死亡する。 祗鎗(ぎそう) 声 - 玄田哲章 八卦衆の1人で、山のバーストンのパイロット。物静かで貫禄のある巨漢で、塞臥とは犬猿の仲。叶わぬと知りつつもロクフェルに想いを寄せている。ロクフェルの無残な死に逆上してゼオライマーに特攻を掛けるが、塞臥共々消滅させられる。 塞臥(さいが) 声 - 塩沢兼人 / 山崎たくみ(スーパーロボット大戦シリーズ) 八卦衆の1人で、雷のオムザックのパイロット。常に他のメンバーへ挑発的な態度を取る。野心や功名心が強く、そのためならマサキに仲間となるよう持ちかけたり、ロクフェルの愛を利用したりすることも辞さない。だが、そのロクフェルが次元連結砲で無に帰った時、彼女の無残な最期や自分達を弄ぶマサキに怒りを爆発させた塞臥は叫びながらゼオライマーにプロトン・サンダーを放とうとするがメイオウ攻撃に先んじられ、自身も同じ様に果てた。 スーパーロボット大戦シリーズでは演者である塩沢が故人であるため、代役での出演。 ルラーン 声 - 辻村真人 鉄甲龍の八卦ロボ開発者。気弱だが、自分の思っていることは口にする性格。マサキとはかつて共に八卦ロボを開発していた同僚だったが、彼が脱走する際にそれらを破壊していったため、現在の機体はルラーンによる再設計または再製造である。美久の身体の秘密やマサトと幽羅帝の出生の秘密を全て知っており、当初は幽羅帝を復讐の道具として使うつもりだったが、いつの間にか彼女を実の娘のように想っていた自分に気付き、苦悩していた。最終巻で全ての真相を幽羅帝に話すと、隠し持っていた拳銃で自殺する。 『スーパーロボット大戦J』では、密かに全八卦ロボの能力を統合させた究極の八卦ロボ「ハウドラゴン」(もしくは「グレートゼオライマー」)を開発しており、それを幽羅帝に託した後に自殺する。
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