都心延伸から終戦までとは? わかりやすく解説

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都心延伸から終戦まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:55 UTC 版)

京成電鉄」の記事における「都心延伸から終戦まで」の解説

東京側のターミナル駅となっていた押上は、京成開業後発展していたものの、都心へは市電乗り換えを必要とし、押上 - 浅草間の路線延長計画した。しかし京成隣接する東武鉄道隅田川越えて浅草花川戸地区への路線延長計画する京成でも、これを計画して東武との競願になった。そして、1928年昭和3年9月京成自社有利になるよう東京市会議員働きかけ、不正資金供与発展した京成電車疑獄事件発覚して社長専務会社幹部逮捕される事態となり、結果的に浅草延伸断念追い込まれた。 その後日暮里 - 筑波鉄道敷設免許有していた筑波高速度電気鉄道東武との競合の末に1930年昭和5年10月21日吸収合併。その免許利用する形で翌1931年昭和6年12月19日青砥駅 - 日暮里駅間、1933年昭和8年12月10日日暮里駅 - 上野公園駅(現・京成上野駅)間を開業念願であった都心延伸果たした。また日暮里駅 - 上野駅間は上野公園下の地下線となったが、これは東京郊外電車としては初のケースとなったこの頃1928年昭和3年4月7日には白鬚線(向島駅 - 白鬚駅間)を開業した白鬚橋渡って三ノ輪橋王子電気軌道現在の都電荒川線)と結ぶ計画もあったが、上野延伸引き換えの形で1936年昭和11年2月28日廃止された。 また、1927年昭和2年8月21日には谷津支線京成花輪駅〈現・船橋競馬場駅〉 - 谷津遊園地駅間)を開業したが、後に谷津海岸駅(現・谷津駅)からの道路開通したために1931年10月27日休止1934年昭和9年6月22日廃止されている。 創業時から兼業として電灯電力供給事業その後バス事業土地分譲谷津遊園開設などが行われていたが、昭和恐慌での経営不振打開策として、東京電燈から千葉県及び茨城県一部電灯電力供給事業譲受すべく交渉1934年昭和9年11月9日当事者同士での契約調印なされたが、監督官庁逓信省認可しなかったため不成立終わった。しかし、資金人材の手当は済んでいたこともあり、ここから積極的な兼業展開を展開することとなる。1936年昭和11年)には幕張畜産加工工場設立して京成ハム」「京成ソーセージ」などの商品名精肉加工肉製造販売や「京成シミトール」(湿布薬)などといった薬品直営販売1938年昭和13年)には帝都タクシー設立梅鉢車輛(後の帝國車輛工業)を系列化1943年昭和18年)にはセレベス開発鉄道設立した。これ以外にも、百貨店経営株式会社大日本東京野球倶楽部東京読売巨人軍前身)への出資筆頭株主であった)などが行われていた。 その後太平洋戦争下1942年昭和17年)には電灯電力供給事業関東配電株式会社東京電力前身)に譲渡。また陸上交通事業調整法の下で常磐線以南エリア統合中核企業とされたが、系列にあった総武鉄道2代)は東武に、城東電気軌道東京市電統合されたためバス会社統合のみが行われた。この時総武鉄道2代)を喪失したことが戦後新京成電鉄設立する動機になったといわれている。併せて千葉県下の成田鉄道(2代)小湊鐵道九十九里鉄道京成資本系列下に入り戦後千葉県全域事業拡大する基盤を得ることとなった戦時中特筆することとしては、日暮里駅 - 上野公園駅間が当時運輸省接収受けたことであろう戦争末期空襲激しくなってきたことに伴い運輸省疎開先として上野公園下の地下トンネル目を付けられのだったが、ほとんど機能しないまま間もなく終戦迎えることとなる。また、終戦直前1945年昭和20年6月25日には、社名京成電鉄株式会社改めている。

※この「都心延伸から終戦まで」の解説は、「京成電鉄」の解説の一部です。
「都心延伸から終戦まで」を含む「京成電鉄」の記事については、「京成電鉄」の概要を参照ください。

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