超獣軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 07:00 UTC 版)
「ハーメルンのバイオリン弾きの登場人物」の記事における「超獣軍」の解説
超獣王(ウォーリア・キング)ギータ 声:二又一成/松山鷹志 魔界軍王No.4。上半身はイヌ型の騎士の姿をした獣人で、下半身はイヌ丸1頭分の形を成している。真の姿は二つ首を持つ地獄の番犬ケルベロス。9月11日生まれの乙女座。血液型は魔族AB型。 魔界軍王きっての権謀家。魔界一の剣客で、珍しい剣を集めるのが趣味。相手を問わず丁寧語で喋るが、これは単に地の喋り方でピックやスティックスとは異なり敵に追い詰められても口調は殆ど変わらない。何度も自分よりも強い魔族らにいたぶられたり、殺されかけてはしぶとく生き残る執念の持ち主。魔界軍王の中では一番地位が低いため、ドラムとサイザーの仲間割れが発生した際は真っ先に逃げたりと平身低頭な場面が多いが、自分より強い者には媚びへつらうが、弱みを見せた途端すかさずつけ込み、さらには平気で殺傷せしめるだけの狡猾さと加虐性を持つ苛烈な野心家である。 剣士に拘る理由は「自身の純粋な魔力は他よりも劣るものの、そこに剣士という技量を上乗せする事でどんなに強い相手でももがき苦しむさまを眺めることができる」という理由から。だがその実力は確かであり、ドラムとサイザーの仲間割れが起きそうになった際は仲裁に割って入り、両者の鼻先に剣を突きつけることで諍いを治めた。同じ剣士のトロンに対しては、その戦いぶりと誇りを認めて「先が楽しみ」と評価したこともあり、僅かではあるが剣士としてのプライドを持っている様子。名前が判明している使用済みの剣は、飢狼剣、氷槍剣、雷王剣(ライトニングブレード)、超重皇剣、ルビーの剣、揺光氷星剣(アルカイド)、緋炎。 自分を虐げてきた者たちのうちドラム・ヴォーカル・ベースにはとどめを刺し(ヴォーカルは完全に死んではいなかったが)、ピックが死亡した際には嘲笑うかのような態度を取った。サイザーからは特に虐げられていた訳ではないが、パンドラの箱の鍵を手に入れる目的で左腕を切断された恨みから、サイザーが裏切った際には自身の手で処刑しようとし、サイザー聖杯化の際にもサイザーを討とうとした。サイザーの聖杯化に赴く途中にオル・ゴールからケストラーをどう思っているのかと聞かれた際、当のオル・ゴールが恐怖するほどの悪意に満ちた表情で「頼もしいじゃないですか」と断言する。しかしサイザーの聖杯化に失敗した為、ケストラーに謝罪という名の命乞いを行うが、ケストラーからは「良い道具」として機能したことを称賛されながら、自身が聖杯に変えられてしまう。それによって左足が再生し、上機嫌になったケストラーの慈悲で吐き出されて生還したが、魔力の大半を失った。 隠れた能力として、血を飲んだ人物の能力をコピーする力を持つ。それによって左手からドラムの竜を出し、背中からサイザーの翼を出したこともあった。また、サイザーに切断された左腕も特殊能力のおかげか再生した。ドラムとサイザー以外では、オカリナやヴォーカルの血も飲んだが、その能力を披露する前に上述の件で吸収した能力を失ってしまう。また、本性の姿でも上述のコピーした竜(尻尾に当たる部分に展開される)と翼の展開が可能。 最終決戦でトロンとの一騎討ちの末に敗れるが、実は下半身である犬の姿こそが本体で上半身の人型が斬られても生存可能なため、ケストラー敗北のドサクサに紛れて当初から計画していた「ケストラーの血を吸収し大魔王へと進化」を実行。絶大な力を手に入れるが、どう言う因果か将来トロンの妻となるコルネットの聖母殺人伝説を浴び、儚くも消滅した。ある意味夫婦初めての共同作業である。アニメ版では自分を利用して復活したドラムに襲われ、因果応報のごとく最期を遂げた。 チェロ 超獣軍副官。牛の魔物で武術を使う。正体はミノタウロス。漫画には未登場。 グスレ 超獣軍王虎大隊の軍団長大佐。名前の「グスレ」は東ヨーロッパの伝統的弦楽器。 王虎大隊とは超獣軍の最強の精鋭部隊で、15年前の大戦でも成果を挙げていた。ヴォーカルよりも先にダル・セーニョに赴き、王虎大隊全員でルビー剣用のルビーを捜索していたが、未だに見つけられていないことを理由に、ヴォーカルに全滅させられた。 マウス・ピース 声:宇垣秀成/宮田浩徳 フィーネ山脈のはげ山に潜む巨大なハリネズミの魔物。超獣軍の一人で「北の番人」と呼ばれる。名前の由来は金管楽器のマウスピース (楽器)。 自分の背中を山だと思い、足を踏み入れた者を次々と自分の針で串刺しにする。失敗した部下の獣人も容赦なく串刺しにする冷酷さを持つ。 自分をタケノッコーン呼ばわりするハーメル達に激怒して正体を現す。ハーメルとライエルの演奏を妨害し、頼みの綱のトロンに対しては、彼の両親の最期を嘲笑いながら語り、トロンを追い詰めていくが、ハーメルの「フィンランディア」によるマリオネットで力が高まったトロンのシーザースラッシュによって瀕死の重傷を負う。一矢報いようとした所を出現したサイザーにトドメを刺された。アニメ版では、マリオネットが「わが祖国」に変更され、サイザーの手で止めを刺されることなく、トロンの手で倒された。
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