西洋の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 17:34 UTC 版)
古代 アラライーリアスの戦いの場面で、ディオメーデースは「大音声でバトルクライを叫ぶディオメーデース」と呼ばれている。ギリシャ人やアッカド人は、その声をまねた擬声語を使用した。 古代アテネの兵士は、ペルシア戦争とペロポネソス戦争で、彼らの守護女神アテーナーの加護を得る為、使いであるフクロウの声をまねて「アララ」と叫んでいた。 Vetrivel, Veeravel「戦勝者のヴェル、勇者のヴェル」の意。タミラカムの兵士は、ヒンドゥー教の軍神スカンダの聖槍ヴェルにあやかった。 Feri, feri!ローマ人が使用した。 中世 Desperta ferres!中世のカタルーニャ語で「鉄よ目覚めよ!」の意、レコンキスタ時に活躍した傭兵集団アルモガバルスが使用した。 デウス・ウルトラテン語で「神(それを)欲したまう」の意、十字軍が使用した。 Montjoie Saint Denis12世紀以降のフランスで使用された。 サンティエゴ!(または、¡Santiago y cierra, España!)スペインの守護聖人である聖ヤコブのスペイン語での呼び名。レコンキスタ時のイベリア、スペイン帝国で使用された。 アッラーフ・アクバルイスラム教の伝統的な鬨の声。アラビア語で「アッラーフは偉大なり」。 Nobiscum deus(羅語:神は我らと共に)、Kýrie eléison!(希語:主よ、哀れみたまえ!)もしくはStavros Nika(十字勝利(征服))東ローマ帝国で使用された。前期はラテン語(羅語)が使われたが、ギリシャ語(希語)が公用語となると後者が使われた。 ハッカペルフィンランド人が使用した。 Dieu et mon droit(「神と我が権利」の意)イングランド王リチャード1世が使用し、その後も王家のモットーとして度々使用された。現在はイギリスの標語となっている。 フラー(ドイツ語版) フランス、ドイツ、オーストリアで使用された「万歳」を意味する語。1573年にシェイクスピアが最初に記述している事から、それ以前から使用されているようだ。第一次世界大戦のあった1918年まで、オーストリアの騎兵隊の公式の雄叫びであった。ドイツでも歩兵の銃剣突撃や騎兵隊の突撃に使用するという規定があった。 Vive l'Empereur !ナポレオン時代に使用された。 Vive la nation !ヴァルミーの戦いで使用された。 モンジョワ サンドニ!(もしくは、モンジョワ)中世フランスの鬨の声で、フランク王国の標語。モンジョワはカール大帝の旗であるオリフラムの別名。サン=ドニは、歴代フランス君主の埋葬地サン=ドニ大聖堂に由来。 近代 Rebel yell:南北戦争で南軍が使用した。 Jai Mahakali, Ayo Gorkhali!:「勝利の女神マハカリ、グルカは来ている。」の意、グルカ兵が使用する。 ウラー:「万歳」を意味するロシア語で第二次世界大戦の赤軍が使用し、現在でもロシア陸軍などで使用されている。 ウーラー(Oorah):アメリカ海兵隊が使用している。語源は諸説あり、明確ではない。 エレフセリア・イ・タナトス:ギリシャ語で「自由さもなくば死」の意、ギリシャ独立戦争で使用された。 サヴォイア:第一次世界大戦時のイタリアで使用された。 ガンホー タリホー :元はキツネ狩りで狐を発見した時の掛け声で、転じてイギリス空軍が目標を発見した時に使用するようになった。
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