落陽_(吉田拓郎の曲)とは? わかりやすく解説

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落陽 (吉田拓郎の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 02:13 UTC 版)

吉田拓郎 > 吉田拓郎の作品一覧 > 落陽 (吉田拓郎の曲)
落陽
吉田拓郎
収録アルバム よしだたくろう LIVE'73
リリース 1973年12月21日
規格 LP
CD-DA
録音 1973年11月26日27日
東京都・中野サンプラザ
ジャンル フォーク
ロック
レーベル ODYSSEY/CBS SONY
作曲者 吉田拓郎
作詞者 岡本おさみ
プロデュース 吉田拓郎
瀬尾一三
カバー
よしだたくろう LIVE'73収録順
むなしさだけがあった
(6)
落陽
(7)
雨が空から降れば
(8)

落陽」(らくよう)は、吉田拓郎の楽曲。1973年に発表され、その後も様々なバージョンがアルバムに収録されている。また、1989年シングルとしてフォーライフ・レコードからリリースされた。

概要

この曲は1973年11月26日27日中野サンプラザで行われた「吉田拓郎リサイタル」で初披露され、その時の模様がライブ・アルバムよしだたくろう LIVE '73』に収録された[1][2]。吉田の代表曲の一つで[3][4]、吉田のコンサートでは「春だったね」と共に頻繁に演奏される曲であり、ファンからの人気も非常に高い曲として知られている[1][2][3][注 1]。また、1990年代に泉谷しげるが主催したチャリティーコンサート「日本をすくえ!」で拓郎が参加したコンサートでは常に盛り上げる曲として最初の方に歌われていた。

岡本おさみ北海道放浪した時の実体験に基づいており[1][2]、旅の途中で出会った老人のサイコロ賭博に明け暮れることに至った人生と、苫小牧港から仙台港に向かうフェリーに乗る自分をわざわざ見送りに来てくれたその老人との、港での別れ際の情景を歌っている[1]。実際に老人が岡本に渡したサイコロは1個だったが[1]、岡本の詩を見た拓郎が「サイコロは2個でしょ」と歌詞を変えた[1]

「落陽」 (吉田拓郎のシングル)

「落陽」
吉田拓郎シングル
初出アルバム『176.5
B面 祭りのあと
リリース
規格 8cmCD / FLT-5
EPレコード (有線放送用のみ)
ジャンル J-POP
ニューミュージック
レーベル FORLIFE
作詞 岡本おさみ
作曲 吉田拓郎
チャート最高順位
  • 週間41位オリコン[5]
  • 登場回数6回(オリコン)
  • 売上2.0万枚(オリコン)
吉田拓郎 シングル 年表
夏休み
1989年
落陽
(1989年)
俺を許してくれ
1990年
収録アルバム176.5
落陽
(1)
星の鈴
(2)
テンプレートを表示

1989年9月13日発売。発売元はフォーライフ・レコード(現・フォーライフミュージックエンタテイメント)。

解説

「落陽」は日本テレビ系ドラマ『あの夏に抱かれたい』の主題歌[2][6][7]

両曲ともに打ち込みがメインのリメイクバージョンで、「落陽」は、アルバム『176.5』に収録されているアルバム・バージョンよりアウトロが1分近く長くなっている。

「祭りのあと」の歌詞の中に、「まにあうかもしれない」(アルバム『元気です。』)の一部が挿入されている。

本作以降は8cmCDでのリリースに移行した[注 2]

収録曲

全作詞: 岡本おさみ、全作曲・編曲: 吉田拓郎
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 落陽 岡本おさみ 吉田拓郎
2. 祭りのあと 岡本おさみ 吉田拓郎
合計時間:

収録ディスク

この他にも「落陽」は様々なアルバム・DVDに様々なバージョン(主にライブバージョン)で収録されている。

アルバム

たくろうLIVE'73』(1973年

  • 「落陽」が初めて収録されたアルバム。
  • 吉田拓郎 THE BEST PENNY LANE』等ベスト・アルバムなどは主にこのアルバムに収録されたバージョンを収録していることが多い。

TAKURO TOUR 1979』(1979年

  • 後に『COMPLETE TAKURO TOUR 1979』に収録された。

TAKURO TOUR 1979 Vol.2 落陽』(1979年)

  • アコースティック・バージョンが収録されている。
  • 拓郎が当時の心境を語っている部分がある。
  • 後に『COMPLETE TAKURO TOUR 1979』に収録された。

176.5』(1990年

  • 上記のシングル・バージョンが収録されている。

LIFE』(1996年

  • 上記のシングル・バージョンにリミックスが施されたバージョンが収録されている。

豊かなる一日』(2004年

  • 瀬尾一三率いるビッグバンドによる壮大なアレンジが施されたライブバージョンが収録されている。

吉田拓郎ライブ コンサート・イン・つま恋'75』(2012年

  • 1975年に行われた「コンサート・イン・つま恋」での演奏が収録されている。
  • バックバンドは瀬尾一三バンド。

DVD

『コンサート イン つま恋 1975』

  • 『吉田拓郎ライブ コンサート・イン・つま恋'75』と同バージョン。

『'79 篠島アイランドコンサート』

  • バックバンドは瀬尾一三バンド。

『'82日本武道館コンサート 王様達のハイキング』

『吉田拓郎LIVE〜全部だきしめて〜』

『101st Live 02.10.30 』

  • 瀬尾率いるビッグバンドによる演奏を収録。
  • 『豊かなる一日』や『TAKURO & his BIG GROUP with SEO 2005 Live & His RARE Films』よりキーが低い。

『TAKURO & his BIG GROUP with SEO 2005 Live & His RARE Films』

  • 瀬尾率いるビッグバンドによる演奏を収録。

『Forever Young Concert in つま恋 2006』

  • サビでは吉田は歌っていない。後奏では打ち上げ花火が上がっている。
  • iTunesでは音源のみの配信もされている。

拓郎ヒストリー

「落陽」 (山田パンダのシングル)

「落陽」
山田パンダシングル
初出アルバム『山田パンダ Second アルバム 忘れかけた季節
B面 いつもなら
リリース
規格 EP盤
ZP-18
録音 1976年8月17日 (1976-08-17)
ジャンル フォークソング
時間
レーベル PANAM / クラウンレコード
作詞 岡本おさみ
作曲 吉田拓郎
チャート最高順位
  • 週間53位オリコン[8]
  • 登場回数14回(オリコン)
  • 売上4.5万枚(オリコン)
山田パンダ シングル 年表
欅並木
1975年
落陽
(1976年)
旅酔い歌
1977年
テンプレートを表示

収録曲

A面

  1. 落陽  – (4分14秒)
    作詞:岡本おさみ / 作曲:吉田拓郎 / 編曲:瀬尾一三

B面

  1. いつもなら  – (4分08秒)
    作詞・作曲:山田つぐと / 編曲:小笠原寛

制作スタッフ

  • 制作担当 - 佐藤継雄
  • 録音担当 - 山崎まさつぐ

他アーティストによるカバー

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ ライブ・アルバムTAKURO TOUR 1979 Vol.2 落陽』に収められているものは観客が一緒になって歌ったり、2006年に行われた『吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006』では吉田の、「皆さんの好きな歌をやってあげるからね」というMCの後、「春だったね」に引き続き演奏されている。
  2. ^ ただし本作と次作の「俺を許してくれ」は、有線放送用にEPがプレスされた。

出典

  1. ^ a b c d e f 『吉田拓郎読本』 2008, p. 79.
  2. ^ a b c d kawer (2023年12月27日). "吉田拓郎「落陽」半世紀にわたって愛され続ける名曲!人生の哀愁を描いた歌詞の意味を徹底解説". UtaTen. IBGメディア. 2024年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月20日閲覧
  3. ^ a b “落陽 売り上げに一役? フェリーターミナルでサイコロひそかに人気”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). (2014年5月31日). オリジナルの2015年11月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151117101242/http://www.tomamin.co.jp/20140513235 2025年4月20日閲覧。 
  4. ^ "サイコロ 【忙人寸語】". 千葉日報. 千葉日報社. 2025年1月11日. 2025年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月20日閲覧
  5. ^ 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、367頁。ISBN 978-4-87131-088-8
  6. ^ 落陽|吉田拓郎”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2021年3月14日閲覧。
  7. ^ あの夏に抱かれたい”. テレビドラマデータベース. 2021年3月14日閲覧。
  8. ^ 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、359頁。ISBN 978-4-87131-088-8
  9. ^ ボーカルはTERUGLAY)。

参考文献

  • 「CD GUIDE 吉田拓郎の音源 『LIVE'73』 案内人・館野公一」『吉田拓郎読本』音楽出版社〈CDジャーナルムック〉、2008年7月16日、79頁。 ISBN 978-4-86171-041-4 

外部リンク


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