英語や西洋言語における日本人姓名の順序とは? わかりやすく解説

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英語や西洋言語における日本人姓名の順序

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:03 UTC 版)

「姓」の記事における「英語や西洋言語における日本人姓名の順序」の解説

英語では存命中または最近死去した日本人の姓に関して一般的には姓が最後(名-姓の順序)でマクロンを付さずに与えられる歴史上の人物では名字最初に可能ならマクロンありで)付けられる日本人通常、英語や西洋言語を使う際に、伝統的な日本の姓順序とは逆の「名-姓」という順序姓名紹介する明治時代日本始まったもので、多くの英語出版物では現代日本人の姓順序は姓が後ろになっている文部科学省国語審議会は、この慣習明治時代定着した次のように書いている。 日本人の姓名をローマ字表記するときに、本来の形式逆転して「名-姓」の順とする慣習は、明治欧化主義時代定着したものであり、欧米の人名形式合わせたのである。現在でもこの慣習広く行われており、国内英字新聞や英語の教科書も、日本人名を「名-姓」順に表記しているものが多い。(中略一般的には「名-姓」順とし、歴史上の人物文学者などに限って姓-名」順で表記している場合もある。 明治時代起こった脱亜入欧側面として、日本人欧米言語において西洋の「名-姓」という順序採用し当時日本後進国ではなく先進国であることを世界により広く知らしめることになった球技などの国際的イベントに参加する際も、日本人西洋の「名-姓」順序使用していた。日本人には実際の名の短縮形となるニックネームがしばしばあり、彼らは外国人一緒時にこれらの名前を使うことも多い。 例えば、「カズユキ」は自分自身を「カズ」と呼んだりもする。これらの名前はミドルネームとは見なされない大半海外出版物では存命する日本人の姓名は逆さになっており、大半日本人海外販売するもの(書籍など)に書き込む自分姓名逆さにしている。海外取引を行う日本企業幹部役員通常2種類名刺持っており、1つ国内で使う日本語だけのもので、もう1つ外国人向けで西洋式に「名-姓」となっているものである海外著名な報道出版物では、西洋式順序用いられている。 歴史上の人物は、英語でも名字最初に呼ばれることが多い。これは特に、日本に関する学術著作の中でそうなっている。多く学術著作一般的に日本人の姓名について日本式順序使用しており、もしも著者日本人学者ならば学術著作日本式順序使用する可能性がより高い。『ジャパニーズ・ネームズ』の著者ジョン・パワーは「日本語話した読んだりできる人は、日本人の姓名を西洋式順序変えることに強い抵抗がある」と記した。これら作家によって書かれ書籍には、日本人の姓名がオリジナル順序であるという注釈がしばしば入っている。一部海外書籍には、一貫した姓名順序慣行がない。『ルック・ジャパン』の佐伯シズカは「これは作家翻訳者にとって頭痛の種であるだけでなく、読者にとっても混乱の元となっている」と述べた東京本部を置くプロ執筆者団体Society of Writers, Editors and Translators(SWET)のリン・E・リッグスは「あなたが日本に関する本を出版する場合あなたは日本について知りたい思っている人々向けてそれを出版してます。それで彼らは、何か新しい事または新しいとされている何かを学ぶことに興味があるのです」と述べた佐伯2001年に、大半日本人が英語を書く際には西洋式順序使っているとしつつも、20世紀日本経済大国になったことで、一部の人達が日本式順序使用促進始めた述べている。SWETによって書かれ日本に関する英語著作物作るための1998年ガイド『ジャパン・スタイルシート』は、翻訳者姓名順序一貫性促したいとして、できる限り普段から日本式姓名順序を使うよう主張している。 1987年日本の英語教科書出版社の1社が日本式順序使用し2001年では日本の英語教科書出版社の8社のうち6社が日本式順序使用した2000年12月文部科学省国語評議会は「一定の書式に従って書かれる名簿書類などは別として、一般的には各々人名固有の形式生きる形で紹介記述されることが望ましい」として、英語著作物日本式姓名順序使用するよう推奨した同時に個人名のどの部分名字でどの部分が名前であるかを明確にするために、名字大文字にする(YAMADA Haruo)ことやコンマ使用するYamada,Haruo)との提言なされた。 英語における日本の姓名の優先順位に関して文化庁が行った2000年1月の「国語に関する世論調査」では、34.9%が日本式順序優先し、30.6%が西洋式順序優先し、29.6%がどちらでもなかった。 1986年国際交流基金は、すべての刊行物日本式姓名順序使用することを決定した国際交流基金出版部広報2001年頃に、よく読まれる英語話者新聞を含む一部のSWET出版物は、西洋式順序使用し続けると述べた2001年時点同局スタイルシートでは、状況に応じて異な姓名順序使用することを推奨している。例えば、国際会議文書など、日本精通していない読者向けの出版物には西洋式順序使用するよう提唱している。

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「英語や西洋言語における日本人姓名の順序」を含む「姓」の記事については、「姓」の概要を参照ください。

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