絶対王政の確立とは? わかりやすく解説

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絶対王政の確立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 05:41 UTC 版)

北欧史」の記事における「絶対王政の確立」の解説

1654年スウェーデン王位就いたカール10世はポーランドとの因縁解消目的として北方戦争開始した。これを目にしたデンマークフレデリク3世失地奪還絶好機会とみなし、1657年スウェーデンに対して宣戦しブランデンブルク選帝侯フリードリヒとともにカール・グスタフ戦争開始した。しかし、カール10世はポーランドから転進しユトランド攻め入り翌年にはシェラン島上陸ロスキレ和議締結したことにより、スウェーデンスコーネトロンハイムブレーキンゲなどの地域獲得した。しかしオランダブランデンブルクデンマーク助勢したため戦局滞り1660年持久戦最中カール10世は病没した。カール10世の死を受け、フランスイングランドなどが仲介入ったことでスウェーデンオリヴァ条約カディス条約各国講和カール・グスタフ戦争を含む北方戦争終結をみた。相次ぐ戦争によりスウェーデン財政逼迫し膨れ上がる戦費賄うためにスウェーデン貴族国土売却行っていた。こうした問題解決するため、1672年親政始めたカール11世は、先の戦争における貴族たちの失政厳しく追及し土地貴族勢力減殺動いた1680年1682年1686年と度々土地改革法を制定し多大な所領回復成功する王権はますます強大になった北方戦争後のスウェーデン国力低下しスコーネ戦争などで苦戦強いられたが、フランス助勢外交面での改善もあって戦後財政軍事復興成功し国力回復とともにバルト海権益元に服すこととなった一方デンマーククリスティアン4世即位以来弱体化一途辿り国威大い失墜した。しかし内政面から見ると貴族圧迫加え産業の振興尽力したクリスティアン4世人気高く同様の政策を執ったフレデリック3世市民支持得た。これを背景として国会で市民出身議員および聖職者出身議員提携して王権強化画策し1660年には国王絶対主権呈上するに至った。これにより選挙王制撤廃されデンマーク絶対王政確立したフレデリク3世国内体制刷新をはかり、国力充実尽力し、続くクリスチャン5世この方針を引き継いた。クリスチャン5世スウェーデンへの報復行いスコーネ戦争優位に立ちながら勝利することが出来ずその後デンマークは平和を維持した次に即位したフレデリック4世スウェーデンからの覇権奪還目指し1699年ロシアピョートル1世ポーランドアウグスト2世とともに反スウェーデン同盟を結ぶに至った1700年フレデリック4世スウェーデンカール12世に対して宣戦しピョートル1世率いロシア軍イングリア攻め入りアウグスト2世率いザクセン軍はリヴォニア攻め入り大北方戦争開戦したカール12世1700年デンマーク降し1706年ポーランドアルトランシュテット条約締結しポーランド従属国にするなど奮戦した1709年ロシア遠征ポルタヴァの戦い)で敗戦喫する戦況徐々に傾いていき、1714年にはロシアによってバルト海制海権奪取されるに至った。これに乗じるようにプロイセン王国ハノーヴァー朝ポーランド王国などが相次いでスウェーデン宣戦しデンマーク戦線復帰するなどスウェーデン四面楚歌に陥ってしまう。スウェーデンデンマーク撃退しノルウェー侵攻し都市占領するなどして奮闘見せた1718年カール12世戦死する国内には反戦勢力声色強まり次代女王エレオノーラ各国との戦争終結向けて行動起こした1719年から1720年にかけてのストックホルム条約及び1721年ロシアとの間にニスタット条約締結されたことをもって大北方戦争終結見たスウェーデン保持していたバルト海東岸権益はそのほとんどが消滅、またその貿易グレートブリテン王国ロシア帝国の手移ったことで一時代築き上げたバルト帝国は完全に崩壊したデンマーク覇権奪回目指したが、欧州列強となったロシアによって北欧覇権打ち立てられることとなった。しかし勢力均衡重視され結果、「デンマーク=ノルウェー」、「スウェーデン=フィンランド」は維持された。デンマークロシアなど列強国との関係を深めスウェーデン牽制し平穏な18世紀迎えている。一方スウェーデンフランスなど西欧との関係深め、「自由の時代」が開始された。大北方戦争後の北欧新たな時代へと移ったが、ヨーロッパ勢力図再編された。この結果北欧欧州列強影響下に置かれることとなった

※この「絶対王政の確立」の解説は、「北欧史」の解説の一部です。
「絶対王政の確立」を含む「北欧史」の記事については、「北欧史」の概要を参照ください。

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