細胞による防壁とは? わかりやすく解説

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細胞による防壁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:34 UTC 版)

免疫系」の記事における「細胞による防壁」の解説

白血球はどの器官組織とも結合しているのではなく単一細胞からなる器官であり、独立した単細胞生物のように行動する自然免疫系右腕である。自然免疫系白血球には、肥満細胞好酸球好塩基球ナチュラルキラー細胞食細胞マクロファージ好中球樹状細胞)や感染誘引可能性病原体識別する機能がある。これらの細胞病原体認識し排除するが、微生物呑み込んで殺するか、より大きな病原体に対して接触して攻撃する自然免疫感染最初の段階で働くが、多く感染源自然免疫回避するための戦略発達させてきた。自然免疫系細胞は更に特異的適応的獲得免疫に於いては重要なメディエーターであり、抗原提示として知られる過程を通すことでそれを活性化することが出来る。 貪食機能細胞性自然免疫重要な役割をもっており、病原体粒状物を呑み込み食す食細胞呼ばれる細胞によって行われる食細胞感染源粒子貪食、すなわち食うことによって排除する役割を担う。食細胞普段体内巡回して病原体探しているが、サイトカインによって特定の部位誘導される病原体は一旦食細胞呑み込まれるとファーゴソームと呼ばれる細胞内小胞によって捕らえられ続いてリソソーム呼ばれる今一つ別の小胞融合してファーゴリソソームを形成する病原体消化酵素によって、あるいは呼吸バーストに続くフリーラジカルのファーゴリソソームへの放出によって殺滅される。貪食機能栄養素獲得のために進化したが、食細胞ではこの役割拡張され病原体貪食含んだ防御機構として働く。貪食機能は、食細胞脊椎動物にも無脊椎動物にも存在することから、おそらく宿主防御の最も古い形を示したものであろう好中球マクロファージ侵入病原体を捜して体内全体移動している食細胞である。マクロファージ上や好中球上のレセプターバクテリア分子結合するバクテリア貪食破壊が始まる。 好中球 通常血流中に存在し食細胞の中で最も数が多い通常全循環白血球50%60%を占める。特に細菌感染結果生じ炎症急性期には好中球走化性というプロセスによって炎症部位移動する。大抵の場合感染生じた現場最初に到着する細胞である。 マクロファージ大食細胞組織中に存在し侵入した感染源追って組織細胞スペースにも入れる。多才な細胞で、酵素補体タンパク質、それにインターロイキン-1のような制御因子など広範囲にわたる化学物質産生するマクロファージ死体ゴミあさりの(スカベンジャー細胞としても働き体内の役に立たなくなった細胞、およびその他の崩壊沈着物の除去および適応免疫系を活性化する抗原提示細胞として働く。 樹状細胞DC; dendritic cell外界接す組織中に存在する食細胞である。したがってこの細胞は主に皮膚、鼻、肺、胃、腸に存在する。この細胞の名称は神経細胞樹状突起dendrite)に似ていることから付けられた。神経細胞樹状細胞樹状突起多数もっているが、神経機能には関与していない。樹状細胞適応免疫系の鍵となるT細胞抗原提示するので、自然免疫獲得免疫橋渡しをしている。 ナチュラルキラー細胞NK細胞腫瘍細胞ウイルス感染症腺細胞非特異的攻撃して破壊するちなみにこれは炎症反応には含まない)。 好塩基球と好酸球 好中球と関係があり、寄生虫対す防御の際に化学メディエータ分泌するまた、喘息などのアレルギーにも関与する肥満細胞マスト細胞結合組織粘膜存在し感染防御や傷の回復炎症応答制御する。この細胞は最も多くアレルギーアナフィラキシー関与する

※この「細胞による防壁」の解説は、「免疫系」の解説の一部です。
「細胞による防壁」を含む「免疫系」の記事については、「免疫系」の概要を参照ください。

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