粉河・熊取線とは? わかりやすく解説

和歌山バス那賀

(粉河・熊取線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/27 04:20 UTC 版)

和歌山バス那賀株式会社
Wakayama Bus Naga Co., Ltd.
和歌山バス那賀 エルガミオ
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 那賀バス、那賀
本社所在地 日本
649-6623
和歌山県紀の川市藤崎271
設立 1991年3月
業種 陸運業
法人番号 6170001008037
事業内容 運輸業
代表者 取締役社長 久保 洋介
資本金 5000万円
売上高 不明
営業利益 不明
経常利益 不明
純利益 2600万円(2019年03月31日時点)[1]
純資産 非公開
総資産 4億8000万円(2019年03月31日時点)[1]
従業員数 60名
決算期 非公開
主要株主 和歌山バス 100%
外部リンク http://wakayamabusnaga.com/
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和歌山バス那賀(わかやまバスなが)は、和歌山県北西部を営業エリアとするバス会社。

南海電気鉄道グループに属すると共に、和歌山バスの地域子会社である。スルッとKANSAI協議会に加盟している。

概要

1971年に南海電鉄バス(現在の南海バス)那賀営業所として開設。1975年に和歌山バスとして分社化され、1991年に現在の和歌山バス那賀となった。

紀の川市岩出市を中心に、JR和歌山線の西部沿線や和歌山市大阪府泉南市泉佐野市泉南郡熊取町の一部をエリアとしている。また、自社で廃止した路線を中心に各自治体からコミュニティバスの運行を受託している。

岩出市を中心とした沿線では宅地開発による人口の増加が進んだことに加え、1993年には近畿大学和歌山キャンパスが開設されたことで、沿線住民や同大学への通勤通学輸送を担っている。このほか、南海和歌山市駅橋本駅を結ぶ橋本線が基幹路線となっていたが、2020年3月末までに全区間が廃止された。

紀の川市にある那賀営業所で定期券などの各種乗車券を発売しているほか、JR紀伊駅前にも和歌山バスによる定期券発売所が設けられている。かつては岩出市内にも那賀営業所岩出派出所があったが、既に廃止されている。また、和歌山バスから海南市の海南出張所の管理を委託されていたが、2015年8月15日をもって委託を解消し、後に出張所自体も廃止されている。

2020年4月より、親会社の和歌山バスと共に独自の交通系ICカードkinoca」(キノカ)を導入し[2]、「ICOCA」などの全国の交通系ICカードに対応した。それまでは磁気式のバスカードを導入していたが、半年後の同年9月末をもって取り扱いを終了している[3]

沿革

  • 1971年(昭和46年)12月: 南海電鉄バス那賀営業所として発足。
  • 1975年(昭和50年)12月15日: 南海電鉄バスから分離独立し、社名を和歌山バスに変更。
  • 1990年(平成2年)8月:粉河熊取線を運行開始。
  • 1991年(平成3年)3月: 和歌山バスの地域分割子会社として那賀営業所および管轄路線を分割化して発足。
  • 1993年(平成5年): 近畿大学生物理工学部キャンパス開設に伴い、同キャンパスを経由する便を運行開始。
  • 1995年(平成6年)12月15日: 関西国際空港開港に伴い、空港リムジンバスを運行開始(1999年9月1日休止)[4]
  • 2000年(平成12年)
    • 5月1日:岩出樽井線を運行開始。
    • 8月:紀の川コミュニティバス試験運行を開始。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月:紀の川コミュニティバス本格的に運行開始。
    • 4月:かつらぎ町コミュニティバス運行開始。
  • 2006年(平成18年)1月1日
    • 従来の行先番号を取りやめて、現在の系統番号に変更する。
    • 粉河熊取線が和歌山バス那賀の単独運行となる。
  • 2010年(平成22年)3月13日: ダイヤ改正を実施。土曜ダイヤと休日ダイヤを統合し土休日ダイヤを新設。
  • 2012年(平成24年)10月1日: 岩出樽井線ダイヤ改正を実施。和歌山バス那賀の単独運行となる。
  • 2013年(平成25年)
    • 1月4日: 府中操車場開業と紀伊駅での車両入換業務廃止に伴い紀伊線ダイヤ修正を実施。紀伊駅前定期券うりばをサザンエアポート交通株式会社[注 1]へ業務委託化。
    • 3月16日: ダイヤ改正を実施。府中操車場を停車場に格上げ(行先表示はF.B.T)。また岩出樽井線の土休日の一部の便をりんくうタウン駅まで延伸し、岩出りんくう線とする。
    • 8月1日:紀伊打田線開業に伴いダイヤ改正を実施。
  • 2014年(平成26年)
    • 6月1日:ダイヤ改正を実施。紀伊打田線で減便を実施。
    • 10月1日:ダイヤ改正を実施。平日の岩出りんくう線の運行を開始。
  • 2015年(平成27年)
    • 2月1日:紀の川市地域巡回バス全車両に安全管理と防犯目的の一環で、画像・音声等運行状況記録装置(ドライブレコーダー)導入開始。購入・設置費用は、紀の川市が全額負担。
    • 3月1日:安全管理と防犯目的の一環で、大阪府内へ乗入れ路線車両を対象に、画像・音声等運行状況記録装置(ドライブレコーダー)先行導入開始。今後は、業務用自動車を除きすべての車両に搭載予定。
    • 4月1日:紀伊粉河線に急38系統を新設。
    • 8月15日:紀伊打田線、一部の区間廃止と運行系統の統廃合実施。和歌山バス株式会社海南運輸所直営化に伴い、業務委託解消。
  • 2017年(平成29年)4月1日:橋本線の那賀営業所前 - 橋本駅前を廃止し、那賀線とする。
  • 2019年(平成31年)4月1日:紀伊打田線を廃止。
  • 2020年(令和2年)4月1日
  • 2021年(令和3年)4月1日:紀伊粉河線の紀伊駅前 - イズミヤスーパーセンターを廃止[5]
  • 2022年(令和4年)8月26日:紀伊粉河線の一部便をF.B.Tから開智中学校・高等学校前まで延伸。

路線

下記の内容は2022年8月26日改正時点のものである。

下記の「F.B.T」は「府中バスターミナル」の略称[6]で、旅客向けの案内はこの表記で統一されている。近隣のJR紀伊駅前のスペースに制約がある関係などにより、別途折り返しの拠点として整備され機能している。

紀伊粉河線

JR阪和線の紀伊駅から東へ和歌山県道7号線沿いに延びる路線。

紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学間では、平日の日中は概ね1時間に2 - 3本運行。朝夕の通勤時間帯や近畿大学の登下校時間帯には続行便が運行する。近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前は利用者が少なく、平日の日中は2時間に1本程度となる。折り返しの都合上、ほとんどの便はF.B.T、残りの便の一部が「県立盲学校前」を起終点としている。

運行ダイヤは「平日」・「土曜日」・「日曜・祝日」の3パターンとなっている(他の路線は「平日」と「土休日」の2パターン)。また、年末年始(12月29日 - 翌年1月3日)は他路線が土休日ダイヤとなるのに対し、この路線のみ臨時ダイヤで運行される。

急38・急39系統は、近畿大学附属和歌山校前 - 紀伊駅前間で六十谷のみに停車する。また、F.B.Tより西側の地域を走行する系統は和歌山バス六十谷線と一部の経路が重複するが、起終点である停留所および六十谷停留所以外は全て通過する。

近畿大学バス停に停車する系統は、大学入学共通テスト(旧・大学入試センター試験)の当日に限り、大学敷地内への入構規制が敷かれる関係で、1つ手前の停留所で一般の乗客や在学生を下車させる措置を講じる。

紀伊駅付近での折り返し場所や、近畿大学および岩出市北部の高級住宅地である紀泉台を経由するか否かにより、複数の系統がある。

  • 23系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前
  • 24系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 25系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学
  • 26系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学
  • 127系統:F.B.T → 紀伊駅前 → (池の川・山村西を経由しない) → <循環:紀泉台(左回り)> → 紀伊駅前 → F.B.T
    • 平日朝のみ運行。
  • 28系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
  • 29系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学
  • 31系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前
  • 直行:紀伊駅前 - (通過) - 近畿大学
    • 近畿大学登校日の通学・下校時間帯のみ運行。
  • 急38系統:近畿大学附属和歌山校前 - (通過)- 六十谷 - (通過) - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学
    • 平日・土曜日の通学時間帯に運行。
    • 近畿大学附属和歌山校前 - 紀伊駅前以東間の定期券所有者は、近畿大学附属和歌山校前・鳴滝団地 - 紀伊駅前間で和歌山バスの路線バスも利用できる。
    • 近畿大学附属和歌山校前行きは紀伊駅前での乗車はできなかったが、2024年3月16日より利用が可能となった[7][8]
    • 2015年4月1日より近畿大学の補助を受けて開設された。2025年4月1日改正で、六十谷停留所への停車を開始し、126系統(開智中学校・高等学校前発着)を統合した[9]
  • 急39系統:近畿大学附属和歌山校前 ← (通過)← 六十谷 ← (通過) ← 紀伊駅前 ← 紀泉台 ← 根来 ← 西三谷
    • 急38系統の区間便。平日・土曜日の朝に運行。2025年4月1日新設[9]

粉河熊取線

大阪府南部地区および紀の川市相互間の通勤通学路線として開設された。地域間幹線系統として、国・和歌山県の補助を受けている。

1990年8月より、南海ウイングバス(当時は南海電鉄バス)や水間鉄道バスとの3社共同運行路線として運行を開始した。両社は2005年12月末をもって撤退し、旧粉河町と旧那賀町(現・紀の川市)の補助を受けて当社の単独運行となる。同時にスルッとKANSAIカードや自社のバスカードが利用可能となった。

毎時1本間隔で運行している(昼間の一部時間帯は2時間に1本)。粉河駅と熊取駅はJR(和歌山線阪和線)でも行き来できるが、JRは和歌山駅経由で遠回りとなるため、当路線を利用する方が早い上に運賃も安い(2021年8月1日現在のバス運賃は650円、所要時間約45分。JR運賃は990円、所要時間1時間15分から1時間30分)。停車する停留所が少ないことから、系統として「特急」と称しているが運賃以外の特別料金は発生しない。

犬鳴山 - 熊取駅前間では南海ウイングバスが運行する路線と一部の経路が重複するが、同社が発行する定期券や企画乗車券などは使用できない。

岩出樽井線・岩出りんくう線

岩出市より年間約2000万円程度の公的補助を受けて開設された路線であり、岩出樽井線は地域間幹線系統として、国・和歌山県の補助を受ける。

南海電鉄バス(当時)が運行していた樽井駅前 - 近畿大学間の路線を譲り受ける形で、2000年5月1日より南海ウイングバス南部と共同で運行を開始した。2001年には砂川駅前、翌2002年には近畿大学への乗り入れを開始し、2013年3月16日には土休日の一部の便をりんくうタウン駅前まで延伸し、岩出りんくう線が新設。2014年12月15日より平日も同駅前まで乗り入れるようになった。

2012年10月には南海ウイングバス南部が撤退し、当社の単独運行となった。同時にスルッとKANSAIカードや自社のバスカード、スルッとKANSAI 3dayチケットが利用可能となった。

概ね1時間に1本運行している(ラッシュ時は本数が増える一方、休日は2時間近く空く時間帯あり)。前述の粉河熊取線と同じく、停車する停留所が少ないことから、系統として「特急」と称しているが運賃以外の特別料金は発生しない。

開設当初は中型車での運行だったが、和泉砂川駅への乗り入れ開始後は同駅付近に道幅が狭い区間がある関係で小型車での運行となっている。

岩出りんくう線についてはクローズドドアシステムが導入されており、大阪府内の砂川駅前 - りんくうタウン駅前では乗降に制限が設けられている(詳しくは後述)。

根来および岩出図書館の各バス停の利用者に限り、隣接する駐車場を無料で利用できるパークアンドライドのサービスを受けることができる[10]

  • (特急):岩出駅前 - 根来 - 岩出図書館 - 根来さくらの里 - 砂川駅前 - 樽井駅前
  • (特急):岩出駅前 - 根来 - 近畿大学- 根来寺 - 根来さくらの里 - 砂川駅前 - 樽井駅前
  • (特急):岩出駅前 - 根来 - 岩出図書館 - 根来さくらの里 - 砂川駅前 - 樽井駅前 - イオンモールりんくう泉南 - りんくうタウン駅前
    • りんくうタウン駅前行きは、イオンモールりんくう泉南 - りんくうタウン駅前間は降車専用となる。また、砂川駅前・泉南市役所前の各バス停からの乗客は樽井駅前までしか乗車できない。
    • 岩出駅前行きはりんくうタウン駅前 - 砂川駅前間は乗車専用で、根来さくらの里バス停以遠でしか降車できない。

臨時路線

季節運行便

  • 大学入学共通テスト特別臨時便:粉河駅前 - 近畿大学
    • 途中のバス停はすべて通過する。紀伊粉河線でも前述したように、試験当日は同大学の構内に受験生と引率の保護者、大学の教職員などの関係者のみが入場できるため、関係者以外は乗車できない。

廃止路線・系統

地域分割子会社化以降

リムジンバス

  • 那賀営業所 - 岩出 - 関西空港

橋本線・那賀線

橋本線は南海和歌山市駅橋本駅を結んでいた路線で、那賀線はそのうち那賀営業所前 - 橋本駅前が廃止された後の路線。橋本線時代の全線通し運行距離は約49km、所要時間は下りが1時間50分、上りが1時間55分と和歌山県北部エリアの路線バスでは長かったこともあり、かつては那賀営業所前で運転士が交代していた。国土交通省和歌山県から補助金を受けて運行していた。

和歌山バス時代の当営業所のメイン路線であり、各駅停車と急行を合わせ毎時3本体制で運行していた。交通混雑の影響や国鉄(当時)和歌山線の電化および自治体の国鉄利用への誘導により、1986年2月1日より30分間隔(毎時2本)に減便[11]

1990年代の当社への移管後は、JR和歌山線の増発や沿線地域の少子高齢化、自家用車への転移から年々利用者が減少し、減便と更なる利用者減少が繰り返された[12]。それでも2010年代に入るまでは毎時1本程度の運行本数が維持されていたものの、さらなる減便により、2017年3月31日の運行を最後に那賀営業所前 - 橋本駅前間が廃止。翌4月1日より、路線名は「橋本線」から「那賀線」と改称された。その後、2019年3月31日をもって211系統が廃止され、残った213系統と15系統も2020年3月末をもって廃止となり、路線は消滅した。廃止時のダイヤは213系統が土曜のみ5往復(最終運行日は2020年3月28日)、15系統は平日のみ1.5往復(最終運行日は2020年3月27日)。

  • 廃止日不明
    • 往路73番/復路84番:高野口 - 橋本駅前
      • 1997年7月時点で運行されていた[13]
  • 2005年 - 2006年廃止[14]
  • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 2017年4月1日ダイヤ改正により廃止
    • 210系統:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前 - 名手 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前
    • 12系統:那賀営業所前 - 名手 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前
  • 2019年4月1日ダイヤ改正により廃止
    • 211系統:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所
  • 2020年4月1日ダイヤ改正により廃止
    • 213系統:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 八軒家
    • 15系統:岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前
      • 紀の川市立田中小学校の児童通学のスクールバスも兼ねていた。

紀伊打田線

2013年8月1日ダイヤ改正で開設された路線。県道7号線と国道24号の中間にある農免道路を経由していた[15]。2015年10月15日ダイヤ改正でさんさんセンター紀の川 - F.B.T間を廃止し43系統を新設。2019年4月1日ダイヤ改正で全線廃止された。

  • 2015年10月15日ダイヤ改正により廃止
    • 40系統:さんさんセンター紀の川 - F.B.T - 紀伊駅前 - 金池 - 水栖西 - 西国分 - 紀の川市役所 - 打田駅西 - 公立那賀病院
    • 41系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 金池 - 水栖西 - 西国分 - 紀の川市役所
  • 2019年4月1日ダイヤ改正により廃止
    • 43系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 金池 - 水栖西 - 西国分 - 紀の川市役所 - 打田駅西 - 公立那賀病院

紀伊粉河線

  • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
    • 220系統:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 本町二丁目 - (六十谷橋) - 六十谷 - 紀伊駅前 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 2010年3月13日ダイヤ改正により廃止
    • 221系統:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 本町二丁目 - (六十谷橋)- 六十谷 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前
      • 末期は平日1往復のみの運行であった。なお南海和歌山市駅 - 紀伊駅前は経由地は異なるものの和歌山バスの83系統・84系統(こちらは北島橋経由)が代替している。
  • 2013年1月4日ダイヤ改正により廃止
    • 32系統:紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
    • 34系統:紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
    • 36系統:紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター
  • 2013年8月1日ダイヤ改正により廃止
    • 35系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
  • 2018年10月29日ダイヤ改正により廃止[16]
    • 22系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 2021年4月1日ダイヤ改正により廃止
    • 33系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター
  • 2025年4月1日ダイヤ改正により廃止[9]
    • 126系統:開智中学校・高等学校前 - (通過) - F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学
      • 2022年8月26日開設[17]。平日・土曜日の通学・下校時間帯のみ運行していた。急38・急39系統への統合により廃止された。
    • 27系統:F.B.T → 紀伊駅前 → <循環:紀泉台(右回り)> → 紀伊駅前 → F.B.T
      • 平日朝の通勤・通学時間帯のみ運行していた。紀泉台を左回りで循環し、往路で池の川・山村西停留所を経由しない127系統の新設に伴い廃止された。

和泉かつらぎ観光路線バス

国道480号鍋谷峠道路・父鬼バイパスの開通に伴い、2017年4月29日から試験的に開設された路線。当初は1年間の予定で、その後2018年度も引き続き運行されたが、利用者が少なかったため2019年3月31日をもって運行を終了した[18]

南海バス光明池営業所)と共同で、日曜日と祝日のみ(12月30日 - 1月3日は運休)6往復運行していた。運賃は和泉中央駅 - 笠田駅前で1000円だが、同額で1日乗車券が販売されており、実質片道500円で利用できた。車両は南海バスがめぐ〜る用のもので、当社は自前の小型バスを用いていた[19][20]

山口線

  • 240系統:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 八軒家 - 小豆島 - 山口 - 岩出駅前
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止

紀伊岩出線

  • 30系統:紀伊駅前 -(紀泉台経由)- 岩出駅前
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止

笠田線

志賀線

  • 86番:笠田駅前 - 上志賀
    • 2002年4月、かつらぎ町コミュニティバスに移管。

川原線

地域分割子会社化以前

  • 橋本線:急行 南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前- 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前
    • 1975年3月ダイヤ改正により廃止
  • 岩出団地御膳松線:(系統番号不明)岩出団地 - 岩出 - 船戸 - 嘉家作 - ブラクリ丁 - 小人町 - 御膳松
  • 川永線:岩出駅前 - 山口 - 川永南 - 紀伊駅前
    • 1980年代後半に廃止。

コミュニティバス

下記のコミュニティバスの運行を各自治体から受託している。

スクールバス

  • 紀の川教育委員会から小学校・保育園の児童・園児の送迎と車両の運行管理と交番検査を受託されている。
    (紀の川市所有のマイクロバス・ワゴン車を使用し、運転士のみ配置。)

車両

自社発注の新型低床車のほか、近畿地方の各事業者(後述)から中古車も導入している。大阪府へ越境する岩出樽井線・粉河熊取線やかつての閑散路線、運行を受託するコミュニティバス路線には、日野自動車製の小型バス(日野・リエッセおよび日野・ポンチョ)が用いられる。大阪府を走行する岩出樽井線・粉河熊取線向けの車両は、大阪府の大阪府生活環境の保全等に関する条例に対応するため、車両を更新するなどしている。

塗装は親会社の和歌山バスと同様のデザインの色違いを採用しているが、他社の中古車両については、車体のごく一部分のみ塗装変更を行い、車内放送・行先表示器・運賃箱・運賃表示器の取換えに留まり、従来の外観を比較的保っている。2016年に導入された阪急バスの中古車を皮切りに、白色ベースの新塗装車も登場している。

方向幕には各行先をはじめ、「和歌山バス那賀」・「団体」・「臨時」・「試運転」・「鉄道代行」・「故障車」の表示がある。

通常の検査や修繕などは自社の運用検修センターで行われるが、国土交通省が定める全般検査(車検)については、特殊な場合を除き大阪府泉佐野市にある南海車両工業まで回送して実施する。そのため、大阪府へ越境する各路線以外に充当されている車両が大阪府内を走行することもある。

移籍車の供給元

不祥事

運転士個人による横領
2011年1月15日付けの新聞各紙報道によると、那賀運転区に勤務する運転士が2010年8月〜12月頃に数回に亘って運賃を収受する運賃箱を「運賃箱が故障している」と偽り、乗客から直接現金を収受し着服していたことが他の乗客の通報により発覚。当該社員は、懲戒解雇処分となった。
道路運送法の指導監督義務違反(コンプライアンス違反
2014年6月24日付けの新聞各紙報道によると、国土交通省近畿管区運輸局への取材で、那賀運転区に勤務する運転士数名を休暇を休日出勤させ2週間近くに亘り連続乗務させていたとして、強制捜査を行ったと報道した。この時、在籍する運転士数名を道路運送法の省令で定められている運転適性検査を受講させていなかったことも発覚。当局は和歌山バス那賀に対し、道路運送法指導監督義務違反の容疑で平成24年6月30日〜7月9日までの10日間、路線バス2台分のナンバープレートを差し押さえて、使用停止とする行政処分をした。和歌山バス那賀は報道陣に対し「運転適性検査を受講させずに運行させていたことは、道路運送法の指導監督義務違反と解っているが、要員不足で止むを得なかった。処分内容を反省した上で、世間をお騒がせした事を鑑み今後は、可及的速やかに問題点を上層部と詮議し、改善策を前向きに検討を行う所存である。」とした。

脚注

注釈

  1. ^ 南海電鉄の系列企業で、当社から見ると兄弟企業の関係。
  2. ^ 神社前 - 父鬼は南海バス光明池営業所の父鬼線と同一経路
  3. ^ 粉河町議会において、川原線について乗車密度が減っており、あり方を考えるべきではないかという議員の質問に、このままだと1年で廃止となるという旨の答弁が行われている[21]
  4. ^ 粉河町議会において、地方バス維持対策費補助金について「(前略)現在廃止になっている川原線についてのものでございます。あの路線につきまして、決算年度が今年の9月30日以前1年間、そういう決算年度になっておりまして、(後略)」という答弁が行われている[22]

出典

  1. ^ a b 和歌山バス那賀株式会社 第29期決算公告
  2. ^ a b ICカード「kinoca」(キノカ)を導入します。』(PDF)(プレスリリース)和歌山バス/和歌山バス那賀、2020年2月25日。オリジナルの2020年3月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200302051156/http://wakayamabusnaga.com/img/sites/wakayamabusnaga/kinoca-release.pdf2020年3月11日閲覧 
  3. ^ a b 交通系ICカード全国相互利用サービスを開始します』(PDF)(プレスリリース)和歌山バス/和歌山バス那賀、2020年3月10日。オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200310224017/http://wakayamabusnaga.com/img/sites/wakayamabusnaga/10card.pdf2020年3月11日閲覧 
  4. ^ 平成30年度和歌山県公共交通機関等資料集”. 2020年8月21日閲覧。
  5. ^ 和歌山バス那賀 | HOME (注:お知らせ欄参照)”. 和歌山バス那賀. 2021年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
  6. ^ 新路線バス運行開始します!”. 和歌山バス・和歌山バス那賀. 2013年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  7. ^ 和歌山バス那賀 | 時刻表、路線図”. 2024年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月25日閲覧。
  8. ^ 和歌山バス那賀 | 時刻表、路線図”. 2024年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月25日閲覧。
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  10. ^ http://www.city.iwade.lg.jp/ja/2010-01-21-14-03-04/20-2010-01-08-06-46-16.html 岩出市公式サイト 大阪方面路線バスのご利用案内
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外部リンク


粉河熊取線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:03 UTC 版)

和歌山バス那賀」の記事における「粉河熊取線」の解説

大阪府南部地区および紀の川市相互間の通勤・通学路線として開設された。地域間幹線系統として、国・和歌山県補助を受ける。 毎時1本(昼間の一部時間帯は2時間に1本)運行している。粉河駅 - 熊取駅の間は、阪和線和歌山駅経由大阪方面鉄道利用するよりも、本路線利用する方が速くて安い(2021年8月1日現在のバス運賃650円、所要時間45分JR運賃は990円、所要時間1時間15分から1時間30分)。停車停留所少ないことから特急バス称しているが運賃以外の特別料金発生しない。 (特急):粉河駅前 - 長田観音前 - 打田国道口 - 勢田西 - 重行 - 神通 - 犬鳴山 - 中大木 - 大阪体育大学口 - 青年会前 - 熊駅前

※この「粉河熊取線」の解説は、「和歌山バス那賀」の解説の一部です。
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