第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失の意味・解説 

第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/26 20:41 UTC 版)

グレナディアー (SS-210)」の記事における「第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失」の解説

3月20日グレナディアー6回目哨戒マラッカ海峡方面向かったマレー半島西岸及びタイ沿岸偵察しグレナディアー4月6日プーケット島沖で貨物船発見し攻撃し、うち1隻に命中弾を与えて海岸座礁させたと判断した4月20日夜にも2隻の艦影発見攻撃のため接近する途中で失い、翌21日朝再び発見したグレナディアー攻撃準備とりかかったが、この時、付近船団護衛中の特設砲艦江祥丸(名村汽船、1,365トン)がグレナディアー発見したまた、第九三六航空隊艦上攻撃機グレナディアー発見し接近してきた。江祥丸はグレナディアー追跡したが見失ない、艦上攻撃機グレナディアー250キロ対潜爆弾投下したグレナディアーも急速潜航行いグレナディアーフィッツジェラルド艦長は「ここは120から130フィートの距離があるので安全だ」と説明したが、ちょうどそのとき爆弾炸裂グレナディアー振動して15度から20度傾いた。動力照明は完全に停止し82メートル海底に沈座した操舵室では火災発生した一方乗員必死に修理試みた海底13時間が過ぎ、何名かの乗組員倒れるに及んで浮上決意21日夕刻グレナディアー浮上、どうにか修理は一応成功した推進システム損害は完全には回復不能であった。艦の放棄ジャングルへの脱出ができるようにするため、グレナディアーフィッツジェラルド艦長は艦に帆を付けて海岸に近づこうとしたしかしながら夜通し行われた作業は、結果論としては無意味であった。翌4月22日夜明けグレナディアー疲れ果てた乗組員は2隻の日本軍艦艇接近するのを発見した。9時5分、第九三六航空隊の1機がグレナディアー発見したフィッツジェラルド艦長は「動力無し280フィート水中潜行停止するのは望ましくない」として、乗組員は艦を放棄するため機密文書焼却し始めた日本軍機はグレナディアーへの攻撃続けたが、グレナディアー機銃応戦し日本軍機が二度目通過をした際に命中弾を与えた被弾し日本軍機は離脱したが、入れ替わるように特設捕獲網艇長江丸(三光汽船。889トン)が接近瀕死グレナディアーに対して砲撃開始した。ここに至ってグレナディアーフィッツジェラルド艦長観念して白旗掲揚して降伏し乗組員は艦を放棄するため全ての排水孔開放した。艦は沈み、8名の士官68名の乗組員全て日本軍捕虜となった。なお、4月6日攻撃した貨物船と、最後の戦い交戦した日本軍機はそれぞれ撃沈」および「撃墜」と認定された。 彼らは4月23日ペナン連行され詰問殴打された。彼らは別々の収容所収監されマレー半島沿って移動された後、海軍徴傭浅間丸日本郵船16,975トン)などで最終的に日本本土へ連行され大船収容所福岡善通寺などの収容所放り込まれた他、一部足尾銅山での使役にこき使われた。グレナディアー最後に関す情報は、1943年11月27日オーストラリア到達した非人道的扱いにもかかわらずグレナディアー乗組員福岡収容所獄死した4名を除いたフィッツジェラルド艦長を含む残り全員2年間の収容所生活生き残り終戦後1945年9月4日解放され9月12日グアム到着したグレナディアー第二次世界大戦戦功で4個の従軍星章受章したまた、グレナディアー降伏させた長江丸は1944年2月13日ペナン島ムカ沖合42km地点イギリス海軍潜水艦ストーンヘンジ雷撃撃沈された。 グレナディアー記念碑ニューヨーク州バッファローのバッファロー・エリー郡ネーバル・アンド・ミリタリーパーク(英語版)の一角展示されている。

※この「第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失」の解説は、「グレナディアー (SS-210)」の解説の一部です。
「第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失」を含む「グレナディアー (SS-210)」の記事については、「グレナディアー (SS-210)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失」の関連用語

第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第6の哨戒 1943年3月 - 4月・喪失のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのグレナディアー (SS-210) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS