第三次世界大戦に発展する可能性があった事件、現在発展する可能性のある事件
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様々な事件が、第三次世界大戦を引き起こした可能性が述べられている。以下にその可能性が述べられている事件を列挙する。 「核危機の一覧(英語版)」も参照 1948年 - 1949年 ベルリン封鎖 1950年 - 1953年 朝鮮戦争マッカーサー朝鮮国連軍司令官が実質的参戦国である中華人民共和国領内への侵攻と核兵器使用を主張した。当時の中国はソ連と軍事同盟を結んでいたため、中国領内への侵攻はソ連の参戦を招く可能性があった。それを望まない米国がマッカーサーを更迭したことによりエスカレーションは回避された。 1956年 - 1957年 第二次中東戦争 1958年エイド・メモワール(ソ連がアメリカに西ベルリン占領の終了を要求) 第2次台湾海峡危機 1960年 - 1975年 ベトナム戦争 1960年 - U-2撃墜事件 1961年 - ケネディ=フルシチョフ会談(ソ連がアメリカにベルリンの中立化を要求) 1962年キューバ危機 国光計画 1967年 - 米軍の大陸間弾道ミサイル(ICBM)監視レーダーが磁気嵐で故障。ソ連の妨害と誤認して攻撃を準備。 1968年 - プエブロ号事件 1969年アメリカ海軍EC-121機撃墜事件 中ソ国境紛争(ダマンスキー島事件) 1973年 - 第四次中東戦争 1979年 - 北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)に誤ってソ連による総攻撃が表示される。 1980年 - アメリカ・ウィチタのマコーネル空軍基地(英語版)で、ICBMタイタンIIが訓練中に誤って発射シーケンスに入る。 1983年スタニスラフ・ペトロフによる核戦争回避事件(ソ連の監視衛星が米国からの核ミサイル攻撃を誤検出) 大韓航空機撃墜事件 - この事件は東西冷戦の最中に発生し、事件後米ソの軍事的緊張も高まっていた。 エイブル・アーチャー83(英語版)(ソ連がNATOの核ミサイル発射演習を本物の核攻撃の偽装と誤解) 1984年 - 我々は5分後に爆撃を開始する(ロナルド・レーガンが発したブラックジョーク事件、この一連の流れはロサンゼルスオリンピック閉会式前後に発生した) 1995年 - ノルウェーロケット事件(ロシアがノルウェーの気象観測ロケットをアメリカの核ミサイルと誤認し、被弾前報復核攻撃を検討) 2014年 - クリミア危機・ウクライナでの親ロシア派騒乱(後述) 2017年 - 北朝鮮危機 2020年 - バグダード国際空港攻撃事件(後述) 2022年 - ロシアのウクライナ侵攻(後述) 詳細は「ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年)」を参照 ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、開催中の北京オリンピックが閉幕する前にウクライナへ軍事侵攻すると政府高官へ話しているとする報道が広まり、アメリカや日本はウクライナ在留の自国民に48時間以内の退避を勧告した。 2022年2月24日にロシアはウクライナに侵攻した。同日、ロシア国営通信は、ロシア軍がウクライナ軍の施設へミサイル攻撃を行ったと発表した。 上記の内、もっとも危険が高かったとされる1962年のキューバ危機では、実際に誤って核攻撃命令が出され、現場の判断(デフコンレベルが戦闘時ではなく、それより低い準戦闘時のまま核攻撃命令が下された他など)から、核ミサイル発射が水際で停止されていた。非公式ながら米軍および旧ソ連軍共に、事故・誤命令による核兵器発射シーケンス開始は実際に起こっている。核兵器や核弾頭搭載が可能な弾道ミサイルは中国、北朝鮮、インド、パキスタン、イスラエルなども保有しており、偶発的核戦争(第三次世界大戦)の可能性は拭い去れていない。
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