銘仙
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銘仙(めいせん)は、平織した絣の絹織物[1]。鮮やかで大胆な色遣いや柄行きが特徴の、先染め織物である。
注釈
- ^ 五大産地のほか、館林、佐野、所沢でも作られていたという[2]。
- ^ 織目が細かく密であることから。
- ^ 女性だけでなく男性においても、日常着に木綿を着ることは稀になっていたという[2]。
- ^ 着物の格式上、銘仙は低い部類のものであることから。
- ^ 1917年の『婦人之友』には「銘仙で済ませてゐた外出着が、(着て)出てみるとあまり見劣りがするので自然お召にしなければならないやうになり」という記述があり、この当時の銘仙はまだお召に及ばない地味なものであったことがうかがえる。
- ^ 1925年1月に大阪・心斎橋筋で、同年5月に東京・銀座で、1926年12月に東京・銀座で実施。洋装の女性は、1925年の調査ではいずれも1%、1926年の調査では4%であった[2]。
- ^ 日本人の体位向上により、大流行していた頃に作られた銘仙着物では、現代の女性がおはしょりを作るのは難しい場合がほとんどであるため。
- ^ 江戸時代の奥女中の着物にもみられる伝統的な柄。のちに女学生の定番柄ともなった。
出典
- ^ a b c d e f 【ニッポン絵ものがたり】山川秀峰「美人図」(足利銘仙ポスター原画 1934年)「足利本銘仙」の天下取り『読売新聞』日曜朝刊別刷り「よみほっと」2021年8月21日
- ^ a b c d e 小泉和子編 『昭和のキモノ』河出書房新社〈らんぷの本〉、2006年5月30日。ISBN 9784309727523。
- ^ a b c d “足利銘仙の歴史”. 足利織物伝承館. 2020年11月21日閲覧。
- ^ “銘仙の語源について”. 伊勢崎めいせん屋. 2020年11月21日閲覧。
- ^ 弥生美術館 中村圭子編 『昭和モダンキモノ 抒情画に学ぶ着こなし術』河出書房新社〈らんぷの本〉、2005年1月30日。ISBN 9784309727820。
- ^ 長崎巌 『和のデザインと心 きもの KIMONO』東京美術、2008年5月30日。ISBN 9784808708375。
- ^ “解し織”. とちぎの伝統工芸品. 2020年11月21日閲覧。
- ^ “伊勢崎銘仙アーカイブス 技法シリーズ(4) 緯総絣(よこそうがすり)”. 2020年11月21日閲覧。
- ^ “伊勢崎めいせん屋|銘仙の技法”. 伊勢崎めいせん屋. 2020年11月21日閲覧。
- ^ “秩父銘仙(ちちぶめいせん)の特徴や歴史”. KOGEI JAPAN. 2020年11月21日閲覧。
- ^ VIVID 銘仙 煌めきのモダンきもの - 足利市立美術館、2020年11月20日閲覧。
秩父銘仙
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布の裏表が同じように染色されているため、繰り回しがしやすい。 植物柄が多く、経糸と緯糸の色の組み合わせによっては玉虫色の光沢を持つ。 1908年(明治41年)、坂本宗太郎により秩父銘仙の「解し捺染」の技法が特許を取得し、2013年には伝統的工芸品に指定されている。
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「秩父銘仙」の例文・使い方・用例・文例
- 秩父銘仙という織物
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