現代の日本語で用いられることのある連綿語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:12 UTC 版)
「連綿語」の記事における「現代の日本語で用いられることのある連綿語」の解説
齷齪(あくせく):何かをするのに気をもみ急ぐさま 慇懃(いんぎん):人に接する態度が丁寧で礼儀正しいさま。 鸚鵡(おうむ):鳥の名。 膃肭(おっとつ):膃肭臍(おっとせい)の一部として用いる。元来膃肭のみで動物をさす。 邂逅(かいこう):出会う。サ変動詞として用いる。偶然性や一回性を強く暗示。 傀儡(かいらい):原義はあやつり人形。比喩的にだれかにあやつられている人、国などを指す。 矍鑠(かくしゃく):老人が壮健であるさま。 拮抗(きっこう):互いに張り合うさま。 恍惚(こうこつ):我を忘れてぼんやりとするさま。 荒唐(こうとう):話が際限なく大きいさま。「荒唐無稽」=でたらめなさま。 滑稽(こっけい):本来は巧みな表現で人を言いくるめるさまを表す。日本では話がおどけていて、おもしろおかしいさま。 混沌(こんとん):上下左右、全体と部分など、概念的な区別がなくとらえどころがないさま。現代の日本語ではやや転じて「無秩序」や「混乱した状態」を指す。 嵯峨(さが):山が高く険しいさま。 珊瑚(サンゴ):生物の名。 惨憺(さんたん):いたましく見るに忍びないさま。 忸怩(じくじ):きまりが悪くて恥ずかしいさま。 鞦韆(しゅうせん):ブランコのこと。 逡巡(しゅんじゅん):あとずさりするさま。同じ場所でうろうろする。 憔悴(しょうすい):疲れ切った顔つきのさま。 逍遥(しょうよう):めぐり歩く、散策する。サ変動詞「逍遥する」として用いる。 鶺鴒(セキレイ):鳥の名。 齟齬(そご):くいちがうさま。「連絡の齟齬」のような名詞の用法しかなく、動詞また形容動詞としては用いられない。 魑魅(ちみ):「魑魅魍魎」の一部として使われる。得体のしれない化け物、妖怪。 躊躇(ちゅうちょ):何かを行うのをためらうさま。サ変動詞として用いられる。 丁寧,叮嚀(ていねい):人への応対を軽んじないさま、作業がぬかりのないさま。 唐突(とうとつ):突然なさま。 蟷螂(とうろう):カマキリ。 髑髏(どくろ):頭の骨。 徘徊(はいかい):あちこちを歩き回るさま。サ変動詞として用いられる。 跋扈(ばっこ):横暴にふるまうさま。 溌剌(はつらつ):原義は(地上におかれた魚が)はねるさまだが、現代の日本語では元気のあるさまの意味で用いる。 贔屓(ひいき):原義では力を用いるさま、勇敢なさまを表す。日本語では力添えする、という意味に用いられる。 篳篥(ひちりき):笛の一種。「篥」が「りき」という不規則な読みは、すでに平安時代からある。 葡萄(ブドウ):植物の名。借用語に由来。 辟易(へきえき):たじろぐ。 霹靂(へきれき):激しく鳴り響く雷。物事が突然起こることのたとえ。 鳳凰(ほうおう):想像上の鳥。 咆哮(ほうこう):大声で叫ぶさま。人がすごむさま。 彷徨(ほうこう):あてもなくさまよい歩くこと。 彷彿、髣髴(ほうふつ):原義はぼんやりと見えるさま。現代の日本語では「(~を)彷彿/髣髴とさせる」の形で用い、「何となく~を思わせる」「~を連想する」 意味で用いる。 匍匐(ほふく):はう。 酩酊(めいてい):非常に酔っているさま。ものの様子を表すという意味上の理由から、連綿語の多くは古語においてはタリ活用の形容動詞であるが、現代の日本語での「酩酊」は、様子を表しているが例外的にサ変動詞として「酩酊する」の形で用いられる。 魍魎(もうりょう):「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)の一部として用いられる。得体のしれない化け物、妖怪。 朦朧(もうろう):ぼんやりとしているさま。現代の日本語では意識についていうことが多い。 模糊(もこ):「曖昧模糊」とも。あいまいなさま、どろどろしたさま。 揶揄(やゆ):からかう。 猶予(ゆうよ):原義は「短時間」だが、現代の日本語では何かが行われるのを留保された(短い)時間を言う。 磊落(らいらく):気が大きくて、小さなことにこだわらないさま。 爛漫(らんまん):花が咲き乱れるさま。光り輝くさま。 林檎(リンゴ):植物の名。りむごむ>りうごう>りんご となったもの 怜悧(れいり):賢いさま。 狼狽(ろうばい):窮地に追い込まれ切羽つまる。進退きわまるさま。 轆轤(ろくろ):器具の名。
※この「現代の日本語で用いられることのある連綿語」の解説は、「連綿語」の解説の一部です。
「現代の日本語で用いられることのある連綿語」を含む「連綿語」の記事については、「連綿語」の概要を参照ください。
- 現代の日本語で用いられることのある連綿語のページへのリンク