潜在的な将来のメンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 06:45 UTC 版)
「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」の記事における「潜在的な将来のメンバー」の解説
2018年1月には、イギリス政府は、Brexit後に輸出刺激するためCPTPPへの加盟を模索し、加盟国のいくつかとの非公式協議を開催している。この国は太平洋に海外領土、 ピトケアン諸島がある。2018年10月、日本の安倍晋三首相は、ブレグジット後のパートナーシップへの英国の参加を歓迎すると述べた 。2020年4月、オーストラリアのSimon Birmingham、ニュージーランドのDavid Parker、シンガポールのChan Chun Sing各通商大臣との共同発表で、エリザベス・トラス国際貿易大臣は、イギリスのCPTPPへの参加意向を表明した。 2021年2月1日、イギリスのエリザベス・トラス国際貿易大臣は、CPTPPの寄託国であるニュージーランドのダミエン・オコナー貿易・輸出振興担当大臣に対してCPTPPに対する正式な加盟申請を提出した。 2021年6月2日に第4回CPTPP委員会が、テレビ会議方式にて閣僚級で開催された。CPTPP加入手続に基づき、イギリスの加入手続の開始及び加入作業部会(議長:日本、副議長:豪州及びシンガポール)の設置についての委員会決定を採択した。 2018年1月25日、ドナルド・トランプ米大統領はインタビューで、TPPがアメリカにとって「実質的により良い取引」である場合、TPPに再び参加する可能性があることへの関心を発表した。彼は2017年1月に最初の協定からアメリカを離脱させた。2018年4月12日、彼はホワイトハウスの国家経済評議会のディレクターであるラリー ・カドローとアメリカ通商代表のロバート・ライトハイザーに新しい協定への参加を検討するように言った。米小麦協会のビンスピーターソンプレジデントは、2018年12月に、アメリカの小麦輸出国がCPTPPにより、日本での53%の市場シェアの「差し迫った崩壊」に直面する可能性があると述べた。ピーターソン氏はまた、「オーストラリアとカナダの競争相手は、アメリカの農民が無力に監視しているため、これらのCPTPP条項の恩恵を受けるようになる。」と述べた。全米牛肉協会は、アメリカ最大の輸出市場である日本への牛肉の輸出は、CPTPPの初年度にオーストラリアの日本への輸出に対する関税が27.5%引き下げられるため、アメリカの輸出業者にとって深刻な不利益になると述べた。 2021年12月13日、大韓民国の洪楠基経済副首相兼企画財政相は、「TPP加盟を本格的に推進するため、多様な利害関係者と社会的議論を土台に、関連手続きを開始する」ことを表明した。「中国と台湾のTPPの加盟申請など、アジア太平洋地域の経済秩序の変化が活発に進み、これ以上、政府内での論議だけにとどまることはできない」として加盟手続き開始の背景に、韓国が巨大経済圏から孤立する危機感があることを滲ませた。 エクアドルは、左派政権が永らく保護貿易政策を続け、自由貿易協定の範囲を中南米に限定してきたが、中道右派のレニン・モレノが当選すると経済解放に方針を転換。モレノの路線を継承したギジェルモ・ラソも「経済規模が世界で上位10番に入るような国や地域とFTAを結びたい。米国、中国、日本、韓国などだ」として自由貿易協定の推進を表明、2021年12月にTPPへの加盟を正式申請した。 コスタリカのウゴ・チャベス大統領は、2022年7月に「最終目標はコスタリカを貿易取引が少ないアジアに向けて開放することだ」として、TPP及び太平洋同盟への加盟を目指すことを表明した。 国・地域TPPのステータスCPTPPのステータス発表された関心 アメリカ TPPの署名国 関心を表明 2018年1月 台湾・澎湖・金門・媽祖独立関税 TPPの非署名国 加入を正式に申請 2021年9月 イギリス TPPの非署名国 加入手続が開始された 2021年2月 コロンビア TPPの非署名国 関心を表明 2018年 インドネシア TPPの非署名国 関心を表明 2018年 韓国 TPPの非署名国 国内加盟手続開始 2021年12月 タイ TPPの非署名国 関心を表明 2018年 中国 TPPの非署名国 加入を正式に申請 2021年9月 フィリピン TPPの非署名国 関心を表明 2020年 エクアドル TPPの非署名国 加入を正式に申請 2021年12月 コスタリカ TPPの非署名国 関心を表明 2022年7月
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