経済副首相
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2015年2月に終了した日韓間の通貨スワップ協定の再開を目指し、柳は副首相兼企画財政部長官に就任する前から動いた。1月11日に就任に必要な人事聴聞会にて、日韓間通貨スワップの拡大について言及する。8月27日、韓国側の要請でソウルで開かれた日本との財務対話(財務大臣会議)において、スワップ再開に向けた議論を開始することで麻生太郎財務大臣ら日本側と合意した。その後、朴槿恵大統領の長年の知人・崔順実の国政介入疑惑が明るみに出て以降は朴槿恵政権の足元が揺らぎ始め、スワップ再開交渉も停滞。11月2日には朴槿恵が任鍾龍(朝鮮語版)金融委員長を企画財政部長官に指名したが国会の承認もままならず、12月9日に国会で朴槿恵の弾劾訴追案が可決され職務停止となり、黄教安国務総理による暫定政権となったことにより結局は柳一鎬が企画財政部長官を続投することとなった。日韓両国は釜山の日本総領事館前に慰安婦問題を象徴する少女像(慰安婦像)が設置されたことをめぐって対立状態に陥り、日本側がスワップ再開交渉中断などの措置を発表すると「我が国の立場から(スワップ再開は)欲しがるものはなく、頼らない」との考えを示した。 経済副首相として労働改革にも取り組み、経済活性化法案の成立などを期したが結局は朴槿恵政権下で成立させることはできなかった。 2017年3月に朴槿恵は大統領職を罷免され、2017年5月9日に繰り上げ実施された大統領選挙では野党・共に民主党の文在寅が当選。黄教安国務総理は翌10日に就任した文在寅大統領に辞意を表明し、いったんは慰留されたものの翌11日には一転して認められ退任。副首相である柳が国務総理権限代行を務めることとなった。同年5月31日に李洛淵が国務総理に就任し、権限代行を退任。その後、6月8日には企画財政部長官および経済副首相を退任した。
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