国務総理
国務総理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 19:23 UTC 版)
2015年4月、李完九国務総理ら与野党の議員8人に違法政治資金授受疑惑が持ち上がった際、黄は法務部長官として、疑惑が取り沙汰された8人に限らない全面的な捜査を行うと宣言。その後、ほどなくして李は国務総理辞任を表明し、同年5月21日、黄は青瓦台から首相候補として発表されることとなった。首相指名を受けた際に行った記者会見では国の基本を正すと抱負を述べている。6月18日、国会で任命同意案が可決され、即日就任した。黄の国務総理就任は概ね好意的に受け止められ、国務総理指名後に与党セヌリ党の支持率は上昇に転じた。 就任直後の6月19日には、韓国で広がりを見せていた中東呼吸器症候群(MERS)への対策が後手に回ってきたことについて、国会で新首相として謝罪を表明。7月28日には事実上の終息宣言を出した。 2015年10月20日、ソウルで開幕したソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会(ソウルADEX2015)において、2020年までに世界7大航空宇宙産業強国に入ることを目標として掲げたほか、航空宇宙産業と防衛産業の発展に取り組むことを表明した。 2016年6月25日に開かれた朝鮮戦争66周年記念式典において、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを日本海に向け発射し続けていることについて、同国による対話の提案がいかに欺瞞的であるかを示すものだとして非難した。 2016年7月15日、THAADミサイル配備先候補地に決定した慶尚北道星州郡にて説明会を開催するため、韓民求国防部長官らとともに郡庁を訪れたが、反対派から卵やペットボトルを投げつけられ、説明会は30分で中断を余儀なくされる。その後、車に避難したが配備に反対する住民に取り囲まれてしまい、合計6時間半もの間立ち往生を余儀なくされた。一連の出来事は警察による捜査が行われる事件となっている。 2016年10月下旬に朴槿恵が国家機密を親しい友人の崔順実に漏らしていたことが発覚し、支持率が急落。当面の打開策として挙国一致内閣を樹立すべきとの声が高まり、11月2日、朴は後継首相に青瓦台政策室長などを歴任した国民大学校教授の金秉準を指名したが、事前に野党への相談がなかったためこの人事が議会で承認を受けるめどが立たず、最終的に金秉準の指名は撤回されており、黄は首相職務を継続。同年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議にも大統領の代わりに出席した。
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