経済効果の計算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 09:45 UTC 版)
一つのイベントや事象が発生した際、その経済効果は、「直接効果」、「一次波及効果」、「二次波及効果」の三種類の経済効果の合計で算出される。 例えば、ある観光地が世界遺産に登録されると以下のような効果が生まれると考えられる。 直接効果 登録された観光地に観光客が訪れ、飲食をして、宿泊して、お土産を買う、などの直接的な効果。 一次波及効果 観光客の飲食が飲食店に食材を卸している企業の売上を増加させる、などの他産業への波及効果。 二次波及効果 直接効果、一次波及効果による所得の増加分が消費を増加させることによる効果。 「世界遺産の登録で10億円の経済効果があった」と言えば、世界遺産の登録によって10億円の直接的な収入の増加があったということではなく、関連企業・他の産業への波及効果も含めて増加した経済全体の付加価値が10億円であったということである。産業連関表を用いた分析では税収は経済効果に含まれない。
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