潜在的な問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/25 16:17 UTC 版)
「ソフトコーディング」の記事における「潜在的な問題点」の解説
究極的には、ソフトコーディングを続けると、設計・実装に問題のある自作のスクリプト言語と、編集にプログラミングのスキルが必要な設定ファイルとを開発してしまうことになる。この結果、そのプログラムの設定を支援するユーティリティを開発する羽目になり、さらにはそのユーティリティ自体がソフトコーディングによって開発されることもある。 適切なコンフィギュラビリティと、問題のあるソフトコーディングとの境界線は、プログラム開発のスタイルや、プログラムの性質によって異なる。たとえば、クローズドソースのプログラムはコンフィギュラビリティを高くする必要がある。これは、エンドユーザーはソースコードにアクセスしたり変更を加えたりすることが一切できないためである。内製のソフトウェアや、限られた範囲にしか配布されないソフトウェアであれば、変更を加えて配布することが比較的容易なため、コンフィギュラビリティは多少低くてもよい。カスタムメイドのWebアプリケーションではコンフィギュラビリティを制限した方がよい場合もある。これは、設定ファイルを変更するよりスクリプトを変更する方が容易なケースがほとんどであることに起因する。 ソフトコーディングを避けるには、ソフトウェアの柔軟性が増すことでエンドユーザーが得る利益と、コンフィギュラビリティを高めたことに起因して発生する複雑性やそれに関連したメンテナンスコストとを比較検討することが肝要と言える。
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