満月堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 06:46 UTC 版)
安藤奈津(あんどう なつ)[演] 本作品の主人公。年齢は20歳。 福井県出身である。ロイヤル専門学校洋菓子科を卒業し、パティシエを目指していたが、ひょんなことから「満月堂」にて和菓子職人を目指すことになる。当初はパティシエの仕事が見つかるまでのアルバイトという約束で働き始める。しかし和菓子の素晴らしさや満月堂を愛する常連客の気持ちに触れ、和菓子職人になる事を決め正式採用してもらう(4話)。 真面目で明るい性格の持ち主。洋菓子専門学校での成績も優秀である。母親は奈津を産んですぐに亡くなり、福井に住む父親の祖父母に育てられる。祖父は5歳の時に亡くなったため、ほとんど祖母と二人暮らしだった。パティシエを目指したきっかけは、幼い頃に海外出張でなかなか会えなかった父が誕生日には大きなケーキを買ってきてくれて美味しそうに食べている姿を見て、いつかケーキ屋になって自分の作ったケーキを父に食べさせようと誓ったため。奈津が専門学校を卒業する直前に事故死したため願いは叶わなかった。その後一年も経たずに祖母のたみも逝去し、身内は父の妹の美都里だけである。 初めての餡の拵えに失敗したときには失敗した餡を詫びながら食べるほど、食材に対する愛情を持っている。住み込みを税込の類似語と思ったり、糯米の品種「黄金餅」を小金持ちと勘違いするなどそそっかしいが、初めて茶道の先生に会ったときに茶道の心得がないにもかかわらず先生を感心させるほどの気配りが出来ているなど、しっかりしたところもある。 大切なお茶会で気合の入りすぎが仇になり大失敗をしてしまった際には、満月堂と一ツ橋流の体面を守るために自ら解雇を申し出て失踪、美都里の元に身を寄せる。 安田梅吉(やすだ うめきち)[演] 老舗「満月堂」の職人で通称「梅さん」。職人歴は50年以上。東京大空襲により戦災孤児となり、終戦後「満月堂」の先々代の旦那に拾われて和菓子職人として働くことになった。年齢は60歳代後半と推定される。 安藤奈津とふとしたことで知り合い、はじめは奈津に和菓子の魅力を伝えるために「満月堂」に連れて行き、アルバイトとして雇うが、奈津が正式な従業員になった後は和菓子作りを伝授していくことになる。また、当初は奈津の事を「なっちゃん」と呼んでいたが、松宮の叱責以降、「奈津」と呼んでいる。 仕事では職人らしく厳しいが、普段は優しく話しやすい人柄の持ち主。 丸岡竹蔵(まるおか たけぞう)[演] 「満月堂」の職人で通称「竹さん」。お調子者だが腕はある。職人歴は30年以上で年齢は40歳代後半と推定される。前橋出身。 もとは実家の和菓子屋を継ぐため、修行で「満月堂」に来ていたが、妹の都合で実家の和菓子屋がコンビニになってしまい、実家に戻れず「満月堂」でそのまま働くことになった。 田能久の若旦那とは飲み仲間である。長い間独身だったが、見合いの末に源月堂の娘・藤井美鈴と婚約した。 藤井美鈴(ふじい みすず) 鎌倉・源月堂の一人娘。竹蔵と婚約後は満月堂で働く。奈津を妹のように思っており、奈津が満月堂を辞職して失踪した際には翌月予定だった祝言を延期する。 月岡光子(つきおか みつこ)[演] 「満月堂」の女将。書道の腕がある。深川育ちで実家は「鈴々軒」という和菓子屋である。 いつも和服姿で落ち着いた雰囲気を持つ女性。第一話で梅吉が「先々月、若旦那(夫)が交通事故で他界してから泣いてばかり」と言っており、奈津が来るまでは笑うことがなかったようである。 普段はおとなしい性格で、「蚊を叩くことさえ出来ない」と言われたこともあるぐらいだが、奈津を平手打ちしたことがある。また、書道を教えるときになると人が変わったように厳しくなる。 ボビー・カープ 祖父のツテを頼って満月堂に弟子入りしたアメリカ人。祖母が日本人であった事から日本に興味を持ち、大学では日本文化を学ぶ。一般の日本人より日本文化に詳しく、日本語や箸の使い方も上手い。奈津と鈴々軒に手伝いに行った際に工芸和菓子の美しさに魅了され、満月堂を辞め鈴々軒に移る。 月岡周平(つきおか しゅうへい)※ 光子の夫で若旦那。東都農大食品学部卒業。梅吉と竹蔵曰く「和菓子職人になるために生まれてきたような美しい心と手の持ち主」。第1話の前、10月19日に交通事故で逝去。 月岡才太郎(つきおか さいたろう)※ 周平の祖父で先々代の旦那。 月岡千恵子(つきおか ちえこ)※ 周平の祖母で先々代の女将。
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