法華経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:11 UTC 版)
仏教経典の一つ『法華経』第二章にあたる「方便品」において、「衆生を饒益(にょうやく)し安楽ならしめたもう所多き」、つまり全ての人々の真の幸福と安楽のために『法華経』は説かれたのだ、とされている。別の言い方をすると、一切衆生の成仏が、仏がこの世に出現した最大で究極の目的である、としているのである。そして『法華経』第十五章にあたる従地涌出品(じゅうじゆじゅっぽん)には、釈迦如来が説法をしていたときに大地が割れ、そこから無数の菩薩が涌き出てくる情景が描かれている(この菩薩を「地涌の菩薩(じゆのぼさつ)」と呼ぶ)。これらの菩薩は、釈迦亡き後の末法の世において仏法を護持して広めてゆく存在であるが、この「地涌の菩薩」とは、他でもない我々普通の人間のことをあらわしており、民衆ひとりひとりが立ち上がり、他の人々までも幸せにしてゆく情景がオペラさながらの手法で描かれているのである。 宮沢賢治は『法華経』の学びから「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(『農民芸術概論綱要』序論)を得た。
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法華経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 22:10 UTC 版)
法華経では、二乗の者も本来菩薩であるという開会の立場をとり、二乗成仏を説く。
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法華経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 05:31 UTC 版)
法華経の化城喩品では、三界の中にある分段生死と、三界を超えて外にある変易生死との中間を中道という。
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法華経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:11 UTC 版)
『提婆達多品』では、女人の身に五障ありて、五の障(さわり)離れねば、女身の転じがたきとされ、下文に次いで「如何ぞ速やかに成仏を得んや」と説いた。 又女人身猶有五障。一者不得作梵天王。二者帝釋。三者魔王。四者轉輪聖王。五者佛身。(また女人身に五障有り、一には梵天王となることを得ず、二には帝釋。三には魔王。四には転輪聖王。五には佛身) — 鳩摩羅什訳 『妙法蓮華経』 提婆達多品 上の一節はシャーリプトラ長老が菩提を成就したという龍女に告げた文言である。女性の身で正覚を得たことが受け入れられないというシャーリプトラの目の前で、彼女は釈迦如来に宝珠を献上する。そして宝珠を献上する動作よりも速く、成仏を証すると語る。すると龍女がたちまちのうちに男性へと変じた。サンスクリット本では女性器が消え、かわりに男性器が生じる、という描写になっており、五者佛身にあたる部分は「ひるむことのない求法者の地位」となっている。この後龍女は南方の無垢(ヴィマラー)世界に向かい、そこで仏となって、仏身に現れる三十二相八十種好を備えた姿を明らかにした。この場面から『法華経』は「女人成仏」を説く仏典とみなされた。
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法華経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/24 13:58 UTC 版)
法華経・薬王菩薩本事品では、薬王菩薩の前世は、一切衆生喜見菩薩といい日月浄明徳如来(仏)の弟子だった。この仏より法華経を聴き、楽(ねが)って苦行し、現一切色身三昧を得て、歓喜して仏を供養し、ついに自ら香を飲み、身体に香油を塗り焼身した。諸仏は讃嘆し、その身は1200歳まで燃えたという。命終して後、また同じ日月浄明徳如来の国に生じ、浄徳王の子に化生して大王を教化した。再びその仏を供養せんとしたところ、仏が今夜に般涅槃することを聞き、仏より法及び諸弟子、舎利などを附属せられた。仏入滅後、舎利を供養せんとして自らの肘を燃やし、7万2千歳に渡って供養したという。 妙荘厳王本事品では、昔、雲雷宿王華智如来の出世時に、妙荘厳王と浄徳夫人に、浄蔵と浄眼の二子があり、浄蔵が今の薬王菩薩、浄眼が今の薬上菩薩、それぞれの前世であることを説いている。
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法華経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 16:13 UTC 版)
妙法蓮華経薬王菩薩本事品第二十三には、「是故宿王華 以此薬王菩薩本事品 嘱累於汝 我滅度後 後五百歳中 広宣流布 於閻浮提 無令断絶 悪魔魔民 諸天 龍 夜叉 鳩槃荼等 得其便也」とある。
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