桜金融
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:25 UTC 版)
桜 沙知子(さくら さちこ) ミナミらの闇金融の金主で、桜金融の社長。42歳。和服姿の女性で、上半身に刺青をしている。表向きは上品な和服美人だが、その本性はきわめて冷酷非情で容赦がない。腕っぷしも強く、乱奈を一時的ではあるが圧倒するほどの実力を誇る。 ミナミの一件からしばらくした後、偶然街中で六道とすれ違い、術の効果で六道に一目惚れしてしまう。六道について調査する中で彼の能力に気づき、沙知代とヒューマを亞森高校に入学させる。予知能力を利用するために養女にした沙知代に本当の愛情を持つようになっており、沙知代を更生させるための計画を秘密裏に進めていた。しかし、天道たちに計画を察知されて沙知代を拉致され、取り戻すべく六道と協力する。騒動の中、再び暴力に目覚めた乱奈に人を愛することの素晴らしさを教えるも倒された。その後警察に逮捕され、沙知代をあえて突き放して逃がそうとするが、それでも自分とともに罪を償おうとする娘と泣きながら抱擁を交わした。 天道 朱鷺貞(てんどう ときさだ) 桜金融の取締役。元サーカスのピエロでアクロバットや手品を得意とする。口数が少なく無表情だが、変なタイミングで笑うことがある。常に危険を求め不測の事態を好む危ない男。沙知子の真意に気づき、他の幹部たちとともに沙知代を廃校舎に拉致する。 もともとは目立たない子供だったが、怪我をした際に周りが心配してくれたことで「生きていること」を実感するようになり、周囲の関心を惹くために危険行為を繰り返す末に裏社会に入った過去を持つ。 沙知代の奪還に乗り込んできた六道と激闘を繰り広げ、自身らのいる建物を爆破してまで危険を求めようとする。しかし、それでも立ち向かってくる六道の姿勢に徐々に違和感を抱くようになり、最後は「自分のことしか考えていない」自分と「死なせたくない仲間がたくさんいる」六道との差が出て敗北した。 敗北後は六道に瓦礫の下から救出されるも性根は変わっておらず、逮捕されたときも逃亡を図っていたが、六道の「納得するまでいつでも受けて立つ」という言葉を思い出して逃亡をやめる。 若槻 ヒューマ(わかつき ヒューマ) 桜金融の集客係。沙知代とともに亞森高校に入学する。人間をランクづけする悪癖があるが人を分析する力が高く、対象から良い部分を吸収して自分の成長の糧にする。 天道に味方して沙知代を拉致。飯沼とタイマンを張る。飯沼を「ランク外」と見下し、戦いの最中にも技を吸収するなどして成長を遂げて彼を追い詰めたが、良い部分しか吸収しない点を「ものまね」「薄っぺらい」と酷評され、最後は彼の気合と根性の前に敗れ去った。 実は六道の幼なじみで、六道の初恋の相手を悪女に変えた張本人。 紫由良 芳閃(しゆら ほうせん) 桜金融の用心棒。ムエタイを操る。タテシマとは同期の間柄だったが、仲は良くない。 天道に味方して沙知代を拉致。連戦で疲弊していたタテシマを追い詰め、乱入してきた鈴蘭と交戦する。純粋に暴力のためにカンフーを使わなくなった鈴蘭を「弱い」と評して一時は優勢に立つが、「天女verの技も悪女verの技も全部私」と受け入れた彼女の反撃にあい、最後はタテシマの持ち技をくらって敗れた。 竹松 庄司(たけまつ しょうじ) 桜金融の工作員。現職の白バイ隊員。警察と裏社会の二足の草鞋を履いて悪事に活かしている。しかし、その立場を守るために保守的になってしまう面もある。普段はまじめで穏やかな印象を与えるが、言動の端々には狂気を窺わせ、キレると見境がつかなくなる。 天道に味方して沙知代を拉致。莇美と布留川のコンビとバイクチェイスを交えた戦いを繰り広げる。布留川のバイクでの一撃を受けたことと莇美の無意識の挑発によって激昂。フェンスに突っ込んだ後に転落し自滅した。 安良垣 プリムラポリアンサ 恭子(あらがき プリムラポリアンサ きょうこ) 桜金融の管理役。「大人」であることにこだわり、「ガキ」を嫌う悪女。そのため学生のヒューマを毛嫌いする一方で、天道に憧れを抱いている。 元々は大企業の社長の末娘であり、父の跡を継ぐために幼い頃から自分を抑圧して「大人」を演じていたが、世間体を気にする父親は長兄に跡目を譲ることを決める。その後、沙知子の暗躍で実家が倒産し、彼女の下についた。無理に抑えていた子供時代の感性が現在も残っており、部下にはクラシックと嘘をついて子ども番組の歌を聴いている。 天道に味方して沙知代を拉致。幼田を大勢の部下に襲わせるも突破され、天道のいる屋上へ逃げる。追ってきた幼田の一撃を受け、感情が爆発し涙したところを幼田に慰められて泣き崩れた。その後は天道に用済みと判断されて見放されるが、それでも彼のことを心配していた。 寺國 福郎(てらくに ふくろう) 桜金融の会計係。フクロウのような容姿で、会話に「ホー」と入れる癖がある。金銭に強い執着を持ち、100円単位の未回収も許さない。その執着の強さから半径50メートル以内の金を察知する能力を持つ。実力行使は部下に任せている。仁と名残を東北の強制労働施設で働かせていた。 天道に味方して沙知代を拉致。ミナミと対峙する。当初は前述の金を察知する能力で彼女を追い詰めるも、能力を逆手に取られて敗れ去った。
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