子ども番組とは? わかりやすく解説

子供番組

(子ども番組 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/29 04:49 UTC 版)

米国の子供番組『セサミストリート』のロゴマーク
アメリカで長年子供番組の司会者をしたフレッド・ロジャース(1980年)

子供番組(こどもばんぐみ)とは、おもに子供幼児から小学生または中学生が中心)の視聴を対象とした放送番組のことを指す。子供向け番組とも称される[注釈 1]

概要

子供番組の大半は学校教育社会教育情操教育を目的とした教育番組だが、『おはスタ』など娯楽を主とした子供番組もあり、広義ではアニメ番組特撮番組や『ケンちゃんシリーズ』のような、子供向けテレビドラマも含まれる。子供番組としての実写ドラマは変身ブームを最後に1980年代以降に減少、2000年代にはNHK教育テレビでも長期シリーズが相次いで終了し、三大ヒーロー番組を残してほぼ壊滅状態となった。ただし散発的にではあるが『まるまるちびまる子ちゃん』のような児童向けドラマガールズ×戦士シリーズのような新シリーズが製作されることもある(詳細は児童向けドラマ#歴史を参照)。

子供の興味や好奇心を惹くような工夫が凝らされ、いくつかのコーナーを組み合わせた比較的テンポの早い展開のものや、近年ではコンピュータグラフィックス (CG) を駆使したものも増えている。着ぐるみ操り人形・CGなどによる、マスコットキャラクターが出演していることも多く、『ポンキッキ』シリーズガチャピンムックのように比較的長く活躍しているものまで存在する。

中には「親子で楽しめる」ことを目的として大人の鑑賞にも耐えうるような練り込んだ内容としたり、子供向けであることを逆手に取ってクリエイターが実験的表現を試みるなどして、大人のファンがついているものもある。『カリキュラマシーン』『ウゴウゴルーガ』『ピタゴラスイッチ』などはその先進的・実験的な内容で、幅広い年齢層に話題を呼んだ。また、数年もの長きにわたってシリーズ化され、世代を通じて視聴されているものも多い。

日本では1990年代より、地上波民放で放送される子供番組は急減少していった。その理由としては、生活様式の変化や少子化による視聴者数の減少、各テレビ局にて視聴率優先の番組編成が主体になり、時間枠の確保が難しくなったことなどのほか、内容によって些細なことでも保護者側からクレームを寄せられる傾向があり、制作側にとっても当初予定していた番組が作りづらくデメリットが多いという事情もある。当初は高学年児童向けや娯楽主体に番組が作られていたものの、大衆化したり保護者の要望によって次第に低年齢層向けや教育的な内容へのターゲット変更がされたりすることも、しばしば起こる。これらの背景により、地上波に比べて視聴率や編成に左右されないBS放送スカパー!ケーブルテレビインターネット配信などに放送の主体が移りつつもある(ももいろクローバーZが出演する『とびだせ!ぐーちょきぱーてぃー』など)。

なお、民放各社は子供番組の減少に対し、『天才!志村どうぶつ園』や『どうぶつ奇想天外!』、『ペット大集合!ポチたま』(いずれも終了)のような動物を扱った教養番組バラエティ番組も子供番組であるという見解を示している[3][リンク切れ]

商業展開や傾向に関しては子供向けアニメを参照。

世界の主な子供向け放送

番組

日本

アメリカ合衆国

イギリス

アイスランド

チャンネル

日本

アメリカ合衆国

カナダ

イギリス

脚注

注釈

  1. ^ 蔑む意味合いを含む場合、じゃり番ジャリ番)とも称される[1][2]

出典

  1. ^ 「じゃり番」”. 映画・映像 業界用語辞典. 東京映画映像学校. 2022年8月24日閲覧。
  2. ^ 岩崎未都里 (2014年11月2日). “<庵野秀明監督も魅了した「ウルトラマン」>特撮番組を「じゃり番」として格下に見るのはやめよう”. メディアゴン (クリア). https://mediagong.jp/?p=5192 2022年8月24日閲覧。 
  3. ^ 『青少年に見てもらいたい番組』について”. 日本民間放送連盟. 2022年8月24日閲覧。 [リンク切れ]※各リンク先のPDF文書を参照。

関連項目

外部リンク


子ども番組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 10:19 UTC 版)

United Paramount Network」の記事における「子ども番組」の解説

詳細は「:en:UPN Kids」を参照 閉局までの3シーズンUPNIon Television週末子ども向け番組放送設けていなかった。1995年開局当時UPNキッズという放送において毎週末にアニメ放送されていた。1998年UPNシンジゲート化されSweet Valley High再放送や、新シリーズBreaker High放送平日行い週末ティーン向けの番組放送するという方向で、独自に子ども向け番組放送していった。ABC、NBCCBSFOXとは対照的にUPN加盟局中には土曜日ではなく日曜日子ども向け番組放送設けるところがあった。1994年UPNティーン向け番組代わりにABCのOne Saturday Morning block(現:ABC Kids)からいくつかの番組放送するという協定ディズニー結んだ当時新しラインナップDisney's One Too呼ばれテレビアニメ版サブリナ』や『リセス 〜ぼくらの休み時間〜』はオリジナルシンジゲート放送されたが、これ以降UPNシンジゲート化されることはなくなり、放送も2時間戻った平日朝に放送される地域もあったが、平日昼放送される地域もあった。2002年Fox Kids放送されていた『デジモンアドベンチャー』ラインナップ入ってきた。これはFox Family ChannelABCファミリー)同様、フォックス放送の子ども向け番組放送(のちのジェティックス)をディズニー取得したためである。UPN8年子ども向け番組放送してきたが、ディズニーとの契約切れた2003年9月子ども向け番組宣伝の量と質の双方FCC制限をかけたため、子ども向け番組放送から撤退したFCCによる制限強化され背景には、シンジゲート業者が最も人気のある作品ケーブルテレビ放送したり、広告制限少ない子ども向けケーブルテレビ事業者が成長したこともあった。2006年UPN子ども向け番組放送復活させようという意図はなかったが、The WB合併してCWネットワークになった時、The WBからKids' WBという土曜朝放送引き継がれたこともあって、そのことうやむやになってしまった。 一部FOX加盟局は、土曜朝娯楽番組やその地域ニュース番組放送できるよう、UPNおよびWB独立系テレビ局に対して4キッズTV放送を残させた。例えば、シカゴのWFLDは、4キッズTVを、共同所有しているUPN(現:マイネットワークTV)の加盟局WPWR-TVに移し、かつて4キッズTV放送があった時間帯ニュース別の子ども向け番組放送している。また、いくつかのUPN放送局は、TrollzやSherlock Holmes in the 22nd CenturyといったDICエンターテイメントアニメ放送していたが、この放送局FCCから最低3時間はE/I番組放送するよう要求されていて、それに合わせるために週6日30放送をして規定満たした

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