松竹梅家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 10:58 UTC 版)
松竹梅 時宗(しょうちくばい ときむね) 魅録の父。警視総監。一介の刑事から総監にまで上り詰めた叩き上げで、現場時代は「鬼時宗」として恐れられた。他に「すっぽんの時宗」「吐かせの時宗」とも自称しており、実際に一度食らい付いた犯人には絶対に離さない事を身上としている。口を開けば正義について芝居がかった口調で演説する熱血中年で、クールに行動したい息子からは年甲斐の無さから「恥ずかしい」と評されている。正義感は人一倍だが、それ以上に見栄っ張りでもあり、難しい事件を大見得を切って引き受けたり、その場の勢いで捜査を進める事も少なくない。有閑倶楽部のメンバーが解決した事件を自分の手柄にする事もあり、そのついでに警察や正義についてテレビで演説したり、金一封の代わりに「栄えある警視総監賞」を与えたりと傍若無人ぶりを発揮している。 部下にも捜査が進まないのを精神論で怒鳴りつけたりと評判は良くないが、警察に対する強い誇りと責任感から敬意を持たれてもいる。また、前述のとおり現場からの叩き上げであり、(歴代総監と違って)東大卒ではないというコンプレックスを副総監に揶揄されたことがあったが、最終的には現場上がりの根性を見せつけて刑事や警官達から尊敬されていた。 太平洋戦争ではラバウル航空隊に従軍し、万作の上官であった。軍に支給された食糧を独占して過食していたため酷い下痢に見舞われてしまい、それ以来痩せこけている。万作とはその一件などの影響で仲が悪かったが、恐妻家であることや本質には似た性格であることなどから、後に友情が芽生える。なお、時宗(万作もだ)が太平洋戦争で従軍したとなると初登場の時点で60歳前後の年齢であるが、その後定年を迎えるなどの話題はない。 妻の千秋を溺愛しており、「千秋ちゃん」と呼んでいる。婦女子に気を取られるなど一生の不覚と考えていたが、本人にも理解不能な理由で千秋に一目惚れした際にはストーキングを続けてひどい風邪を引いてしまったりもした。だが、意を決して誕生日に花束を手に現れ「(千秋に奪われた「心」を)返してくれなければ窃盗罪で一生逮捕だ」とプロポーズした。 松竹梅 千秋(しょうちくばい ちあき) 魅録の母。性格も容姿も若々しく、旦那の時宗も「時宗ちゃん」と呼んでいる。実の息子である魅録にも「千秋さん」と呼ばせているが年齢は「若く見えるが40歳はとうに過ぎてる」との事。元華族・和貴泉(わきいずみ)家令嬢。「和貴泉倶楽部」という海外リゾート開発事業に携わっており、そのため海外で過ごす事が多く、日本に滞在しているのは稀である。 時宗からは初対面時売春婦と勘違いされた。その後、自分に一目惚れした時宗にストーキングされている内に気に入ったようでプロポーズを受ける。お互いに「ちゃん付けで呼ぶ」ようにし、誕生日には、抱えきれないほどの花束を持って逢いに来ないと離婚すると時宗に言い渡している。なお、魅録の性格は彼女からの影響が強い。ちなみに魅録が女装したところ彼女に似ていたことで軽くショックを受けていた。万作は彼女のことを百合子とは違うベクトルで怖い人と称している。 犬好きで息子の魅録の名前は昔飼っていた犬に付けた名前。一番のお気に入りだったそうだが「目つきの悪い雑種」で時宗に非常によく似ていた。 文(ふみ) 魅録の家の家政婦で千秋が嫁ぐ時一緒について来た。実質的に魅録の乳母の様な物で彼女がいなければ飢え死にしていたらしい。 時宗が香港に出発する前夜、庭の松の木を日本刀で切り倒していた際には、「いくら庭木を入れても おっつきやしないよ」と陰で様子を見ながら頭を抱えていた。 男山(おとこやま) 松竹梅家の大事なペットであり、警察犬で、日本でただ一頭の金捜査犬。犬種はコリー。時宗に肥溜めに落とされて以来、水恐怖症となり泳げない。ネーミングは清酒「男山」から。一条の愛犬だったコリーの蘭丸がモデル。 時宗の部下2人 名前も無い(作者はデコとボコと言う設定にしているがどちらがどっちか分からない)。無能を絵に描いたような2人。同じ顔をしている(『有閑倶楽部あらかると』で双子だと言う設定が発覚する)。 「池のコイ誘拐事件」では珍しく機転を利かせ、野梨子に驚かれていたが、「玉の輿料理天国」では剣菱百合子の大暴れに巻き込まれて入院した。
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松竹梅時宗 演 - 鹿賀丈史 魅録の父。警視総監。熱血で見栄っ張りな性格。常に倶楽部の連中に振り回されているが、何だかんだ魅録たちのおかげで事件解決している。
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