しょう‐ちく‐ばい【松竹梅】
読み方:しょうちくばい
1 三つとも寒さに耐えるところから、歳寒三友とよび、めでたいものとして慶事に使われる。
2 品物などを三つの等級に分ける際に用いられる語。ふつう松を最上級とする。
3 うなぎ屋で長時間待たされることを「待つ(松)だけ(竹)うめ(梅)え」としゃれていう語。かつて、うなぎの蒲焼きは注文を受けてからさばいて焼いたので、時間がかかったことから。
地歌・箏曲(そうきょく)。江戸末期に大坂の三橋勾当(みつはしこうとう)が作曲。梅に鶯(うぐいす)、松に鶴、竹に月を配した歌詞で、にぎやかな手事(てごと)がある。
長唄。「室咲(むろざき)松竹梅」「君が代松竹梅」などの通称。2世杵屋正次郎作曲の「室咲松竹梅」が最も流行。
河東節。4世山彦河良作曲。文政10年(1827)初演。謡曲「老松(おいまつ)」の詞章に竹と梅の詞を添え、郭(くるわ)気分を出した御祝儀物。
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