最初のキャスティングとは? わかりやすく解説

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最初のキャスティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:17 UTC 版)

トラ・トラ・トラ!」の記事における「最初のキャスティング」の解説

1968年11月初め1968年12月2日東映京都撮影所(以下、東映京都)から撮影に入る等、概要報じられた。なぜ、黒澤勝手知ったる東宝撮影所でなく、東映京都選んだのかをはっきり書かれ文献がないが、深作欣二は「詳しい内情知らなくて聞いた話でしかないわけですけれど」と前置きした上で比較大きなステージがあったのと、東宝とのある種のもつれみたいな何かがあって、外で撮らざるを得なかったんですかね」と述べている。 製作スケジュール1969年3月までに全編半分強を占め日本側の部分撮影しその後黒澤監督渡米してアメリカ側部分撮影暮れまでに完成して1970年1月公開予定アメリカ側からもリチャード・フライシャー五人監督が立つが、黒澤監督総監督的な立場からその現場立ち会う20世紀フォックスザナック社長も「これは黒澤作品だと全世界言っている、アメリカ側は、国防省国務省協力大変なもので、真珠湾フォード島全面的使用格納庫爆破艦隊航空機移動などの協力にも快諾得た報じられザナック社長も「製作費はどのくらいかかるか分からない」と話したといわれ、黒澤プロ日本プロデューサー青柳哲郎も「製作費はまだ正確に算出できない状態。とにかく『史上最大の作戦』や『クレオパトラ』以上のものになると思う」と話した。また黒澤の「スター起用すると、どうしてもそのイメージ先行するという考えから、主要キャスト素人起用することは日米双方合意した基本方針説明があり、「キャスティング一年かかってようやく決定した。顔が似ているということ絶対条件だったわけではなく中身からにじみ出てくるものが選考基準になった」などと黒澤説明した山本五十六役には高千穂交易の鍵谷武雄社長など、主要キャスト決定もこのとき報道された。俳優出演者青柳プロデューサーが"黒澤作品"という"錦の御旗"を看板安く口説き、しかも三、四ヶ月拘束という悪条件飲ませたといわれる1968年11月26日20世紀フォックス黒澤プロ共同製作になる『トラトラトラ』(原文ママ)の主要出演者決定披露記者会見東京ホテル・オークラ行われた大きな話題呼んだのが黒澤山本五十六などの軍人役としてプロ俳優でなく演技素人大量に起用したことで、そのほとんどが財界人黒澤意向により、財界人中心集まりである東京キワニスクラブ出演依頼の声がかかり、黒澤面接経て海軍経験者中心に会員十数名が選ばれた。主役山本五十六には高千穂交易の鍵谷武雄社長宇垣纏参謀長に前防衛事務次官三輪良雄黒島亀人参謀彫刻の森美術館常務理事牧田喜義、第六艦隊司令長官清水光美中将東急国際ホテル常務岩田幸彰航空隊参謀長大西瀧治郎少将日本短波放送常務安藤審、山口多聞北野建設社長北野次登、福留繁青木金属興業社長日本陸連幹部青木半治伊藤整一軍令部次長八千代製作所社長南出一郎野村吉三郎駐米大使長野放送専務小幡康吉、来栖三郎全権大使伊藤忠商事常務片桐良雄喜多長雄ハワイ総領事東洋エチル常務永井邦夫、木戸幸一内府に幸一の二男国際弁護士木戸孝彦、東郷茂徳外相日本音楽著作権協会理事長春日由三平沢和重代理)などで、この会見役者演じると発表されたのは、源田實山崎努南雲忠一東野英治郎三川軍一藤田進吉川猛夫中村敦夫近衛文麿千田是也東條英機滝沢修及川古志郎島田正吾松岡洋右辰巳柳太郎ら。この日発表された全出演者軍服記者会見臨んだ源田實はこの会見出席し源田演じ山崎努握手交わしたザナック二度目の来日『史上最大の作戦』成功米国退役軍人会から贈られたという純白将官衣装という人を喰ったような衣装出席し、「太平洋はさんで偉大な日本アメリカ国民が、歴史上意義あるこの作品寄せ関心前に誇り感じている。アメリカパールハーバー攻撃されたことはアメリカ国民誰でも知っている。もう二十余年も前のことだが反響大きく原作が『リーダーズ・ダイジェスト』に載ったのはもう五年も前のことだが、近く一本になって出版されることでもその一端理解されよう」と話した。また黒澤監督による配役決定経緯説明もあったが詳細不明

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