最初のコンテナ船とは? わかりやすく解説

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最初のコンテナ船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:16 UTC 版)

コンテナ船」の記事における「最初のコンテナ船」の解説

世界最初のコンテナ船は、第二次世界大戦後余った軍用タンカーアメリカで戦時大量生産されたT-2 タンカー)を改造して建造された。全米有数陸運業者の経営者で、船にもトラック積め海陸一貫輸送ができる「コンテナ」というアイデア発案者だったマルコム・マクリーン(Malcom McLean)は、アイデア実現すべく自らのマクリーン・トラッキング社を売って船会社パンアトランティック・スチームシップ社を買収しT-2タンカー買ってコンテナ船「Ideal-X」に改造し1956年4月58個の金属製コンテナ積んでニュージャージー州ニューアークからテキサス州ヒューストンまでの区間航行させた。 マクリーン1960年、パンアトランティック社を「シーランド(Sea-Land Service)」と改名しコンテナ船運航コンテナ専用埠頭運営乗り出し海外にも進出した。やがて各国船会社追従し日本では日本郵船1968年建造した箱根丸」が初)、1970年代には港運コンテナ化急速に進んだユニット化されコンテナガントリークレーン積み下ろすことは、作業員小型クレーンバラ積み貨物積み下ろしするよりも早く済むため、在来貨物船比べ定時運航速達性に優れたコンテナ船貨物船主流となっていった。 第二次世界大戦後コンテナ船初めとする多く貨物船では世界的な高速物流時代入り多く高速大出力の船を建造してきたが、1973年10月始まった第四次中東戦争以後オイルショックによって、燃料単価高く燃料消費量の多いガスタービン船は数を減らしディーゼル船主流はより低出力低燃費なものに変わって行き低速回転駆動軸数も少なく船速の遅いものになっていった。日本郵船の「黒部丸」では34,800馬力ディーゼル2基で2軸推進だったものを26,320馬力ディーゼル1基で1軸推進大きく改造することで、船速は25.6ノットから20.5ノットに下がり燃費220トン/日から71トン/日に向上した例や、同じく日本郵船の「春日丸」での40,000馬力2基2軸推進26,800馬力2基2軸推進換装することで船速は26.5ノットから23.95ノットへ少し遅くになったものの、燃費は366.3トンから165.6トンへと半減以下へと改善された例がある。

※この「最初のコンテナ船」の解説は、「コンテナ船」の解説の一部です。
「最初のコンテナ船」を含む「コンテナ船」の記事については、「コンテナ船」の概要を参照ください。

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