昭和期以降の大学受験予備校とは? わかりやすく解説

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昭和期以降の大学受験予備校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:02 UTC 版)

予備校」の記事における「昭和期以降の大学受験予備校」の解説

昭和初期になると今度不景気な時代には入試競争深刻な社会問題化した。この時期には高等教育機関卒業して就職先がないという深刻な事態起こしていたという。就職難進学にも影響及ぼし旧制中学校卒業生旧制高等学校の門に殺到するようになっていったという。 このため1927年昭和2年)には早数学院と東京高等数学塾、1929年昭和4年)には文理高等予備校1931年昭和6年)には東京予備校1932年昭和7年)には新宿高等予備校1933年昭和8年)には愛知県河合英学塾、現:河合塾と、相次いで誕生し戦前までその数は100近くになっていた。 第二次世界大戦後昭和24年新制大学制度発足してそれまで予備校新制大学入試のために受験生準備教育を行う場としての方向確立することになり、高度経済成長期頃から大学受験大衆化により、数年のうちに予備校急速に発展するようになった1957年には代々木ゼミナール開校している。他に歴史の古いものとして前述駿台予備学校河合塾など、1950年代中盤から後半にかけて、三大予備校などの大手予備校急成長する下地形成された。 1960年代から1970年代にかけて都立学校制度共通一次試験成立したことが追い風となり、予備校成長期迎える。祐本寿男は、成長期支えた予備校として、冷暖房完備され有名講師起用するなどの仕組み持った代々木ゼミナール挙げている。 1970年代、1980年代1990年代前半いわゆる受験バブル時代においては現役での進学のほかに高校浪人大学浪人等で高校進学大学進学することも一般化し(「一浪」で「人並みひとなみ)」などと俗に言われた)、独自の予備校文化形成される至った[要出典]。 1990年代後半入りバブル崩壊少子化進展につれて浪人生の数は減少し浪人生中心とした本科から現役生対象とするコースへと重点を置く傾向にあり、推薦入試AO入試対策、それに伴う高校内申点定期テスト対策などニーズ高まった。ただし、依然として難関校一般入試高倍率であり、大手予備校規模縮小しながら存続するとされる[要出典]。 校種としては専修学校・各種学校のほか、株式会社による設置のものもある(東進ハイスクール四谷学院など)。予備校生鉄道などの公共交通機関通学する際は、予備校学校登録されている場合限り通学定期券利用することができる。なお、株式会社設置のものについては学校登録されていないため不可能である。また学校登録のものであっても本科生利用できる単科生は利用できないといった制約もある。一般的に国立公立予備校設置されていないが、過去には多く地域公立高校補習科として浪人生用の講座校舎有していた。福岡県では補習科から独立した県立高校併設型の予備校多く存在していたが、2016年春最後一校福高研修学園)が閉校になった鳥取県では高等学校専攻科大学進学対策行っていたが2012年度末で、二つ高校残っていた専攻科廃止となった長崎県には県の外郭団体運営する予備校2010年度末まであった予備校業界団体として「全国予備学校協議会」がある。これは設置者学校法人である予備校のみを会員とするが、代々木ゼミナール北九州予備校のように未加盟もしくは加盟後脱退したものもある。学習塾異なり一定の規模在学者数や教員数有し単なる教室だけではなくて校舎有している場合が多い。 コースとしては以下に大別される中卒コース - 中学卒業後に翌年合格目指す浪人生のためのコース。「高校受験科」などと呼ばれる。なお既述のとおり、学校登録の予備校については通学定期券購入することができる(本科生場合)。 高卒コース - 高校卒業後に翌年合格目指す浪人生のためのコース。「大学受験科」などと呼ばれる。なお既述のとおり、学校登録の予備校については通学定期券購入することができる(本科生場合)。予備校によっては学生寮設けている所もあり、一部には全寮制の所も存在する現役生コース - 現役合格目指す高校生のためのコース上記高卒コース併設されているもののほか、市進予備校などの現役生専用予備校存在する

※この「昭和期以降の大学受験予備校」の解説は、「予備校」の解説の一部です。
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