日本における主な子孫樹
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1960年頃に柳沼吉四郎と木目沢伝重郎が三春滝桜とその周囲にある枝垂桜の伝承・由来などの調査を行った結果、田村郡内では三春滝桜の半径10キロ以内に、根廻り1メートル以上の枝垂れ桜が420本以上分布していることがわかった。またこれらの枝垂れ桜は滝桜から同心円状に広がり、遠ざかるほど幹が細くなり本数も減少する傾向があり、これらは滝桜の子孫樹であることがわかった。 また柳沼吉四郎が三春滝桜の種を日本全国に普及させたことで、日本各地で滝桜の子孫樹が植樹されるきっかけとなった。2010年時点で三春町では接ぎ木などの方法も含めて7軒の農家が滝桜の生産を行っている。 節内の全座標を示した地図 - OSM節内の全座標を出力 - KML 表示 名称不明(岩手県一関市竹山町:一関市役所前庭。地図)田村氏の繋がりから三春町と一関市が姉妹都市を締結し、三春から滝桜の子孫樹が寄贈された。 「愛姫櫻」(宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園:西公園。地図)三春が伊達政宗の正室・愛姫の出身地であることから、仙台市地下鉄東西線工事に伴う西公園再整備に合わせて2006年(平成18年)に「三春愛姫櫻お輿入れ準備会」が植樹。仙台七夕が有名な当地で、織女星と牽牛星の伝説になぞらえて広瀬川を天の川に見立て、右岸の仙台城本丸に設置されている伊達政宗騎馬像を望むことが出来る左岸の西公園・仙台市天文台付近に植樹された(同天文台は後に移転)。植樹式では、同天文台が発見した小惑星に「メゴ」と名付ける「命名式」も執り行われた。 「福田寺の糸桜」(福島県二本松市東新殿字大久保。地図)滝桜の子木。 「合戦場の枝垂桜」(福島県二本松市東新殿字大林。地図)「福田寺の糸桜」の子木。すなわち、滝桜の孫木。 「永泉寺の桜」(福島県田村市大越町栗出。地図)「滝桜の姉妹樹」と言われる。樹齢400年。県の天然記念物。 「紅枝垂地蔵桜」(福島県郡山市中田町木目沢字岡ノ内。地図)「滝桜の娘」の異名を持つ。市の天然記念物。 「上石の不動桜」(福島県郡山市中田町上石字舘。地図)紅枝垂地蔵桜と同様、市の天然記念物。 「水月観音堂桜」(福島県郡山市中田町駒坂字表:常林寺。地図)大正時代、滝桜から種を採取 「金寳桜」(福島県郡山市田村町金沢字高屋敷:仁井田本家。地図)三春滝桜の孫と伝えられる。1711年の創業時頃の植樹。 名称不明(福島県郡山市喜久田町堀之内字赤津:四季の里緑水苑。地図)三大巨桜の三春滝桜、淡墨桜、神代桜の子孫木を植樹。 「春子・夏子・秋子・冬子」(栃木県下野市:天平の丘公園。)三大巨桜の三春滝桜、淡墨桜、神代桜や石割桜の子孫木を植樹。そのうち淡墨桜の子孫樹である9本の「下野淡墨桜」が大木で有名。 名称不明(埼玉県北本市石戸宿6丁目:放光寺。)三春滝桜の子孫樹。1995年(平成7年)に植樹。 名称不明(埼玉県越谷市レイクタウン四丁目:イオンレイクタウンOutlet棟。地図)オブジェの一つとしてOutlet棟2ndアベニュー付近に植樹。 名称不明(東京都港区赤坂:赤坂サカスSacas坂・赤坂BLITZ前。地図)赤坂サカスの顔となる桜として、2008年(平成20年)のグランドオープンに合わせて植樹。 名称不明(山梨県北杜市武川町山高:実相寺。地図)日本五大桜の神代桜の地にあわせて植樹。 名称不明(香川県高松市香南町岡:香川県園芸総合センター。地図)高松空港の開港にあわせて柳沼ハナ氏より苗木を譲り受け1989年(平成1年)12月16日に定植。 宇宙桜(きぼうの桜、岩手県釜石市 世界遺産橋野鉄鉱山 2018年4月14日植樹)
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