枝垂桜とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > 枝垂桜の意味・解説 

枝垂桜

読み方:シダレザクラ(shidarezakura), シダリザクラ(shidarizakura)

バラ科落葉高木

学名 Prunus spachiana f.spachiana


枝垂桜

読み方:シダレザクラ(shidarezakura)

エドヒガン一変種。細い垂直に垂れ下がっている

季節

分類 植物


シダレザクラ

(枝垂桜 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 00:08 UTC 版)

シダレザクラ
ベニシダレの三春滝桜
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
: サクラ属 Cerasus
学名
Cerasus itosakura ‘Pendula’ Maxim[1]
シノニム
  • Cerasus spachiana ‘itosakura‘
  • Cerasus spachiana ‘Pendula’[2]
  • Cerasus itosakura (Sieb.) Masam. & Suzuki f. itosakura
  • Cerasus spachiana Lav. ex Otto
    Prunus itosakura Sieb.
    Prunus pendula Maxim

シダレザクラ(枝垂桜、学名Cerasus itosakura ‘Pendula’ Maxim[1]シノニムCerasus itosakura (Sieb.) Masam. & Suzuki f. itosakura ; Cerasus spachiana ‘itosakura‘;Cerasus spachiana ‘Pendula’[2] ; Prunus itosakura Sieb. ; Prunus pendula Maxim. ; Cerasus spachiana Lav. ex Otto)は、バラ科サクラ属の植物の一種で、広義では枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称で、狭義では特定のエドヒガン系統の枝垂れ性の栽培品種[3]

広義のシダレザクラ

シダレザクラは広義では枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称。野生種(species)のエドヒガンから生まれた栽培品種の狭義のシダレザクラ (Cerasus itosakura (もしくはspachiana) ‘Pendula’[2])やベニシダレ(Cerasus itosakura (もしくはspachiana) ‘Pendula Rosea’[4])やヤエベニシダレCerasus itosakura (もしくはspachiana) ‘Plena-rosea’[5])が有名である。他にはエドヒガンとマメザクラの交雑種の栽培品種のウジョウシダレ、エドヒガン系と他種との雑種と推定される栽培品種のカミヤマシダレザクラ、野生種のオオヤマザクラの下位分類の品種(form)のシダレオオヤマザクラ、野生種のカスミザクラの下位分類の品種のキリフリザクラがあるほか、野生種のヤマザクラから生まれた栽培品種、もしくはオオシマザクラ由来の栽培品種のサトザクラといわれるシダレヤマザクラ(センダイシダレ)などがある。枝が枝垂れるのはイチョウカツラクリケヤキなどでも見られるが、その原因は突然変異により植物ホルモンのジベレリンが不足して枝の上側の組織が硬く形成できず、枝の張りが重力に耐えられなくなっているからと考えられている。枝垂れ性は遺伝的に潜性のため、シダレザクラの子であっても枝垂れない個体が生まれる場合がある[6]

狭義のシダレザクラ

樹高は8 m以上に育つ高木、花は一重咲きの小輪で淡紅色、東京基準の花期は3月中旬である。枝垂れる以外の特徴はエドヒガンと同じで個体により変異がある[2]。個体ごとに変異があるのは、シダレザクラには遺伝情報が違う複数のクローンがあるからであり、複数のクローンがある原因は、接ぎ木挿し木のほかにも他の個体と交雑した種子でも増殖され、その後に各個体の形態が似ていたことから別々の栽培品種として区別されず、一つのシダレザクラという栽培品種として認識されたことによるものと考えられている[8]

既に平安時代には「しだり櫻」や「糸櫻」などが存在したことが当時の文献に記録されており、これは狭義のシダレザクラの祖先であったと考えられる。また、広義のシダレザクラであるカスミザクラの品種 (form)のキリフリザクラやオオヤマザクラの品種のシダレオオヤマザクラは野生での自生が確認されているが、狭義のシダレザクラには野生での自生木は発見されていない。さらに全国の狭義のシダレザクラには複数のクローンがあるとはいえそれぞれが遺伝的に近縁であり、日本各地に狭義のシダレザクラの古木が存在することから、狭義のシダレザクラは平安時代には既に種子により増殖されて栽培化されていて、それらの樹々が全国に広まったと考えられている[9]

広義のシダレザクラのギャラリー

出典

  1. ^ a b 勝木俊雄 2017, p. 97.
  2. ^ a b c d 枝垂桜”. 桜図鑑. 日本花の会. 2022年4月20日閲覧。
  3. ^ 和名:シダレザクラ”. 国立研究開発法人 森林総合研究所 九州支所. 2023年12月4日閲覧。
  4. ^ 紅枝垂”. 桜図鑑. 日本花の会. 2022年4月20日閲覧。
  5. ^ 八重紅枝垂”. 桜図鑑. 日本花の会. 2022年4月20日閲覧。
  6. ^ 勝木俊雄 2015, pp. 101–102.
  7. ^ 品種特性詳細(認定番号 第029号)‘神山枝垂桜’”. 日本花の会. 2022年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月1日閲覧。
  8. ^ 森林総合研究所多摩森林科学園 2013, p. 34.
  9. ^ 勝木俊雄 2015, pp. 87–88, 102.

参考文献

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「枝垂桜」の関連用語

枝垂桜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



枝垂桜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシダレザクラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS