新人王戦 (将棋)とは? わかりやすく解説

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新人王戦 (将棋)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 15:46 UTC 版)

新人王戦
棋戦の分類 一般棋戦(新人・若手棋戦)
旧イベント名 新人王戦 U-26(2006-2007年)
開催概要
開催時期 10月(決勝)
初回開催 1970年(第1期)
持ち時間 3時間(チェスクロック方式)
番勝負 三番勝負
優勝賞金 非公開
主催 しんぶん赤旗日本共産党中央委員会
日本将棋連盟
公式サイト 新人王戦(日本将棋連盟)
記録
現新人王 服部慎一郎第55期
最多優勝 森安秀光森内俊之藤井猛
(いずれも通算3期)
最長連覇 丸山忠久藤井猛増田康宏
(いずれも2連覇)
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新人王戦(しんじんおうせん)は、しんぶん赤旗及び日本将棋連盟主催の将棋棋戦。26歳・六段以下(タイトル戦経験者は除く)の棋士などが参加する優勝棋戦(一般棋戦)である。新人王が後にタイトルホルダーやA級棋士などの強豪になったケースは多く、若手プロ棋士の登龍門であるとされている[1][2][3]

概要

決勝は三番勝負で、例年10月から11月にかけて行われる。

将棋史上、初めて女流棋士棋士の公式棋戦(いわゆる「男性棋戦」)への参加を認められたのが新人王戦であり、初の対局は1981年2月19日の第12期新人王戦1回戦、山下カズ子女流名人と高橋道雄四段との一戦であった[4][5]。同年、蛸島彰子飯野健二四段と対戦している。

主催は「しんぶん赤旗」(旧・赤旗)。同紙は日本共産党中央機関紙であり、事実上政党が主催者となっている唯一の公式棋戦である。赤旗が棋戦主催に名乗りを上げたのは、第2代議長初代委員長宮本顕治が将棋を嗜んでいたことに由来し、宮本は存命中、決勝三番勝負を生で観戦するため党本部に程近い将棋会館に出向くこともあった。後に日本将棋連盟会長を務めた米長邦雄は、「個人的には保守強硬だが、政党の中で真っ先にいちばん感謝しなければならないのは共産党」と述べている。

方式

決勝戦対局会場には他の報道機関も取材に訪れる(第49期で優勝最年少記録を出した関西将棋会館)[6][7][8]

若手の棋士女流棋士、アマチュア、奨励会員の計40名が参加するトーナメントを行い優勝者を決定する。

2005年秋から始まった第37期(2006年度)より参加資格がそれまでの制度(後述)から大幅に変更され、定員が42名に固定された[9]。特に、プロの参加が30歳以下から26歳以下に引き下げられたことにより、奨励会三段の出場枠は実質的に大きく広がった[注釈 1]。その際に、棋戦名が単なる「新人王戦」から「新人王戦 U-26」に改称された。第39期(2007年度)には再び「新人王戦」に名称が戻された[10]

第40期(2008年度)には、定員が最大40名(奨励会三段の出場人数は棋士の参加人数以下[注釈 2])に変更された。現在の参加資格は以下のとおり[11]

  1. ) 26歳以下かつ六段以下(ただしタイトル戦経験者を除く)の棋士全員[注釈 3]
  2. ) 26歳以下の女流棋士(4名、成績選抜による)[注釈 4]
  3. ) アマチュア(1名、赤旗名人、年齢制限無し)[注釈 5][注釈 6]
  4. ) 26歳以下かつ(棋戦開始年の)前期の奨励会三段リーグ成績上位者(四段昇段者を除く)
  • 三段リーグ成績上位者からは、(40名-「上記1・2・3の合計人数」)の人数が出場する[注釈 4]
  • 三段リーグ「成績上位者」には奨励会退会者を含まない[注釈 7]。後期三段リーグの「順位上位者」に同じ。

年齢については開始年(= 年度の前年)の10月1日を基準とする[11]。ただし27歳以上でも四段昇段から1年以内の棋士は1回に限り出場できる。

また、囲碁の新人王戦とは異なり、上記の資格を満たしていれば過去の新人王戦優勝経験者も出場できる。

前期ベスト4以上で参加資格のある者はシードされ2回戦からの参加となる。また、棋士は基本的に2回戦からの登場であり、棋士の参加者数によっては女流棋士や奨励会員の一部も2回戦からの参加となる。決勝は三番勝負を行う。持ち時間は全ての対局で各3時間[11]

第53期より持ち時間がストップウォッチ方式からチェスクロック方式に変更された。[12]

記念対局

新人王戦優勝者とタイトル保持者が記念対局を行う。非公式戦であり、成績は通算記録などに算入されない。

記念対局は、第36期(2005年度)まで公式戦であった。優勝者とその年の名人による記念対局が11月頃に行われた。2006年以降はタイトルホルダーのうちの1人との非公式の対局となっている。対局相手はスケジュール等を鑑みて決定される[13]。記念対局が師弟対局になった事例は2例で、第23期(1992年度)新人王戦・記念対局(中原誠名人 対 佐藤秀司新人王)と第50期(2019年度)新人王戦・記念対局(木村一基王位 対 高野智史新人王)で、いずれも新人王側が勝利している。同門兄弟弟子同士の記念対局は第12期(1981年度)新人王戦・記念対局(中原誠名人 対 田中寅彦新人王)の1例のみで、両名とも高柳敏夫門下である。

先後は振り駒を行わず、新人王が先手となる。ただし新人王がタイトルホルダーでもある場合は振り駒により先後を決めることとなっており[14]、2018年までに1999年の藤井猛、2005年の渡辺明(いずれも竜王就位)の2例がある。

対戦成績は、名人との公式戦だった時代は新人王の12勝24敗[15]、タイトルホルダーとの非公式戦となった2006年度から2021年度までは新人王の6勝10敗となっている[16][17]

特典

棋士の優勝者は、優勝翌年度のNHK杯戦にて、予選免除・本戦シード対象となる「公式棋戦優勝者」として扱われ、本戦1回戦から出場することが出来る(NHK杯戦に出場資格のない奨励会員・アマチュアは対象外だが、奨励会員が新人王戦参加中に四段昇段で棋士となって優勝した場合は本戦シード対象)。

奨励会員については、第44期新人王戦で奨励会三段の都成竜馬が優勝したことを受け、新人王戦で奨励会三段が優勝した場合、「進行中の三段リーグ終了時に次点がつく」という規定が新設された(ただし、この次点2つで四段昇段はできず、フリークラス編入の四段昇段には「三段リーグ3位」がもう一つの次点として必要となる)[18][19]

アマチュア及び女流棋士についても、2021年より、優勝した者に棋士編入試験の受験資格が与えられている[20]

優勝賞金の金額は非公開となっている[21][注釈 8]

インターネット配信

新聞主催棋戦の性格上からか、インターネットでのライブ動画配信は行われてこなかったが、第48期(2017年)では3回戦の藤井聡太 対 横山大樹赤旗名人(アマチュア)の対局がAbemaTV将棋チャンネルで配信された[23]ほか、藤井が佐々木大地に敗れた準々決勝の対局[24]と、決勝三番勝負(増田康宏対佐々木大地)[25][26]ニコニコ生放送も加わって配信された。

第49期(2018年)でも同様に藤井の対局(初戦の2回戦:古森悠太[27]、3回戦:八代弥[28]、準々決勝:近藤誠也[29]、準決勝:青嶋未来[30]、決勝三番勝負:出口若武[31][32])が両サイトにより配信されている。さらに第49期を制した藤井と豊島将之二冠(棋聖・王位、対局当時)との記念対局も両局によって収録配信された[17]

以前の棋戦方式

第36期(2005年度)以前

第36期以前は棋戦名が単に新人王戦であった。奨励会予選とトーナメント戦により優勝者を決定した。

奨励会予選
奨励会三段の全会員が参加するトーナメントで、6名が本戦に勝ち進めるシステムであった。持ち時間は各1時間。
この奨励会予選は第36期(2005年度 = 奨励会予選が行われたのは2004年)を最後に廃止された。
トーナメント戦
開始年の9月30日時点における
  1. ) タイトル保持者を除く30歳以下かつ六段以下の棋士 全員
  2. ) 女流棋士 3名(成績選抜による。第36期は30歳以下[注釈 9]
  3. ) 奨励会三段 6名(奨励会予選通過者)
  4. ) アマチュア 1名(赤旗名人、第27期以降)
が本戦に参加していた[注釈 10]
1998年度(第30期)には「基準日9月30日」の翌日、1998年10月1日付で七段に昇段した藤井猛が出場しており、これは棋戦開始時に既に七段となっていた唯一の事例である[注釈 11]
トーナメント形式であること、および、決勝が三番勝負であることは、第37期以降と同じであった。持ち時間は各4時間、決勝三番勝負のみ各5時間であり、いずれも第37期以降よりも長かった。

創設初期の制度

第1期の開幕局は1969年10月17日に行なわれた(大内延介六段 ●-○ 河口俊彦四段 戦)[33]

棋戦創設当初は出場資格に年齢の制限がなく、「四段~六段」の現役棋士が全員参加する、40名のトーナメントであった[34][35]。1969年度後期の旧三段リーグ東西決戦に勝利し四段昇段を決めた坪内利幸も、四段昇段決定7日後の1970年3月に公式戦初戦として第1期に出場している(2回戦から)[36]

1970年度(第1期)準優勝の橋本三治は44歳、1971年度(第2期)優勝の若松政和は31歳、1974年度(第5期)準優勝の吉田利勝は41歳、1975年度(第6期)準優勝の桜井昇は34歳である。

第6期より奨励会三段にも参加資格が与えられるようになった[37]。新人王戦の観戦記者だった奥山紅樹は1978年の著書『プロ棋士 その強さの秘密』(晩聲社)において、第9期時点の棋戦参加要件について「奨励会二段から、35歳までの六段位棋士(年度途中の昇段者は可)が参加する」と記している[38]

第12期からは女流棋士にも棋士と同等の出場枠が与えられ、各年2-4名が出場している[注釈 12]

記録

奨励会三段の最高成績

第44期(2013年度)において、都成竜馬が奨励会員として初めて優勝を果たした[42]。この快挙を受け日本将棋連盟は、「新人王戦で奨励会三段が優勝した場合、進行中の三段リーグ終了時に次点[注釈 14]をつける」という規定を2014年1月14日付で新設、2014年4月開始の第55回奨励会三段リーグより適用し[43]、新人王戦優勝の都成には第55回奨励会三段リーグの終了時(2014年9月)に次点が与えられた[43]

なお優勝者のうち、青野照市(第5期)、森内俊之(第18期)、糸谷哲郎(第37期)、上野裕寿(第54期)の4名は、段位が三段の時に奨励会員としてエントリーされ、棋戦進行中に四段昇段し優勝している。

アマチュアの最高成績

新人王戦におけるアマチュア選手の参加は、第27期(1996年度)から出場枠が設けられている。

第41期(2010年度)では、元奨励会三段の加來博洋赤旗名人が決勝に進出した。1勝2敗でアマチュア初の公式棋戦優勝には至らなかったものの、アマチュアによる公式棋戦の決勝進出・準優勝は史上初の快挙であった[注釈 15]

決勝戦の同門対決

歴代決勝結果

  • 決勝三番勝負・記念対局の○●は優勝者から見た勝敗(三番勝負は左が第1局)。
  • 「年度」は決勝三番勝負が行われた西暦年と同じ。
制限年齢引き下げ前(30歳以下)-創設初期は年齢制限はなし
年度 優勝者 勝敗 準優勝者 記念対局の勝敗
1 1970 山口英夫 ○○- 橋本三治 大山康晴
2 1971 若松政和 ○○- 森安秀光 大山康晴
3 1972 石田和雄 ○●○ 桐山清澄 中原誠
4 1973 森安秀光 ○●○ 勝浦修 中原誠
5 1974 青野照市 ○○- 吉田利勝 中原誠
6 1975 森安秀光 (2回目) ○○- 桜井昇 中原誠
7 1976 石田和雄 (2回目) ○○- 森安秀光 中原誠
8 1977 森安秀光 (3回目) ○○- 真部一男 中原誠
9 1978 小阪昇 ●○○ 森安秀光 中原誠
10 1979 青野照市 (2回目) ○○- 坪内利幸 中原誠
11 1980 森信雄 ○○- 島朗 中原誠
12 1981 田中寅彦 ○○- 伊藤果 中原誠
13 1982 小野修一 ○○- 島朗 加藤一二三
14 1983 中村修 ○○- 宮田利男 谷川浩司
15 1984 小野修一 (2回目) ○○- 中村修 谷川浩司
16 1985 井上慶太 ●○○ 森下卓 中原誠
17 1986 塚田泰明 ○○- 脇謙二 中原誠
18 1987 森内俊之 ○○- 飯田弘之 中原誠
19 1988 羽生善治 ○○- 森内俊之 谷川浩司
20 1989 日浦市郎 ○○- 中川大輔 谷川浩司
21 1990 森下卓 ○○- 大野八一雄 中原誠
22 1991 森内俊之 (2回目) ○○- 森下卓 中原誠
23 1992 佐藤秀司 ○○- 石飛英二 三段 中原誠
24 1993 森内俊之 (3回目) ○●○ 佐藤康光 米長邦雄
25 1994 丸山忠久 ○○- 郷田真隆 羽生善治
26 1995 丸山忠久 (2回目) ●○○ 深浦康市 羽生善治
27 1996 藤井猛 ○●○ 丸山忠久 羽生善治
28 1997 藤井猛 (2回目) ○○- 畠山鎮 谷川浩司
29 1998 三浦弘行 ○○- 畠山成幸 佐藤康光
30 1999 藤井猛 (3回目)[注釈 11] ○○- 堀口一史座 佐藤康光
31 2000 山崎隆之 ○●○ 北浜健介 丸山忠久
32 2001 松尾歩 ○○- 木村一基 丸山忠久
33 2002 木村一基 ●○○ 鈴木大介 森内俊之
34 2003 田村康介 ○●○ 行方尚史 羽生善治
35 2004 山崎隆之 (2回目) ●○○ 佐藤紳哉 森内俊之
36 2005 渡辺明 ○○- 千葉幸生 森内俊之
制限年齢引き下げ後(26歳以下)
年度 優勝者 勝敗 準優勝者 記念対局の勝敗(非公式戦)
37 2006 糸谷哲郎 ○○- 横山泰明 森内俊之 名人(棋王)
38 2007 村山慈明 ○○- 中村亮介 羽生善治 二冠(王座・王将)
39 2008 佐藤天彦 ○○- 星野良生 三段 佐藤康光 棋王
40 2009 広瀬章人 ○○- 中村太地 羽生善治 名人(王将・王座・棋聖)
41 2010 阿部健治郎 ○●○ 加來博洋 (アマ) 久保利明 二冠(王将・棋王)
42 2011 佐藤天彦 (2回目) ●○○ 豊島将之 森内俊之 名人
43 2012 永瀬拓矢 ○●○ 藤森哲也 郷田真隆 棋王
44 2013 都成竜馬 三段 ●○○ 藤森哲也 羽生善治 三冠(王位・王座・棋聖)
45 2014 阿部光瑠 ●○○ 佐々木勇気 渡辺明 二冠(王将・棋王)
46 2015 菅井竜也 ●○○ 大橋貴洸 三段 郷田真隆 王将
47 2016 増田康宏 ○○- 石田直裕 佐藤天彦 名人
48 2017 増田康宏 (2回目) ○○- 佐々木大地 中村太地 王座
49 2018 藤井聡太 ○○- 出口若武 三段 豊島将之 二冠(王位・棋聖)
50 2019 高野智史 ●○○ 増田康宏 木村一基 王位
51 2020 池永天志 ○○- 齊藤優希 三段 渡辺明 名人(棋王・王将)
52 2021 伊藤匠 ○○- 古賀悠聖 藤井聡太 竜王(王位・叡王・棋聖)
53 2022 服部慎一郎 ●○○ 黒田尭之 渡辺明 名人(棋王)
54 2023 上野裕寿 ○●○ 藤本渚 藤井聡太 竜王・名人(王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)
55 2024 服部慎一郎 (2回目) ○○- 高田明浩 伊藤匠 叡王

各期の出場人数

参加人数(棋戦開始時の段位・出場枠別)、出場女流棋士一覧
年度 合計
(うち四段以上)
七段 六段 五段 四段 三段以下 アマ 女流棋士
1 1970 40 (39) - 15 10 14 01[注釈 16] - -
2 1971 37 (36) - 14 9 13 01[注釈 16] - -
3 1972 39 (38) - 16 8 13 01[注釈 16] - -
4 1973 38 (37) - 14 10 13 01[注釈 16] - -
5 1974 38 (36) - 13 10 13 02[注釈 16] - -
6 1975 45 (31) - 10 12 9 14 - -
7 1976 48 (37) - 11 12 14 11 - -
8 1977 45 (32) - 6 7 19 13 - -
9 1978 47 (32) - 3 7 22 15 - -
10 1979 47 (33) - 4 8 21 14 - -
11 1980 51 (36) - 6 7 23 15 - -
12 1981 53 (42) - 6 10 26 9 - 2 山下カズ子蛸島彰子
13 1982 53 (44) - 6 11 27 7 - 2 山下カズ子、蛸島彰子
14 1983 53 (46) - 6 15 25 5 - 2 蛸島彰子、林葉直子
15 1984 54 (48) - 6 16 26 4 - 2 林葉直子、中井広恵
16 1985 56 (50) - 9 20 21 4 - 2 林葉直子、長沢千和子
17 1986 55 (49) - 7 18 24 4 - 2 林葉直子、長沢千和子
18 1987 55 (49) - 6 17 26 4 - 2 林葉直子、中井広恵
19 1988 60 (54) - 6 24 24 4 - 2 林葉直子、中井広恵
20 1989 60 (54) - 8 23 23 4 - 2 林葉直子、清水市代
21 1990 48 (42) - 8 16 18 4 - 2 林葉直子、中井広恵
22 1991 47 (40) - 6 17 17 4 - 3 林葉直子、中井広恵、清水市代
23 1992 52 (43) - 9 19 15 6 - 3 林葉直子、中井広恵、清水市代
24 1993 50 (40) - 10 15 15 7 - 3 林葉直子、中井広恵、清水市代
25 1994 47 (38) - 8 15 15 6 - 3 林葉直子、中井広恵、清水市代
26 1995 46 (37) - 9 14 14 6 - 3 中井広恵、清水市代、斎田晴子
27 1996 47 (37) - 8 16 13 6 1 3 中井広恵、清水市代、斎田晴子
28 1997 44 (34) - 8 13 13 6 1 3 長沢千和子、中井広恵、清水市代
29 1998 45 (35) - 8 12 15 6 1 3 中井広恵、清水市代、斎田晴子
30 1999 44 (34) 1
[注釈 11]
8 7 18 6 1 3 中井広恵、清水市代、斎田晴子
31 2000 44 (34) - 9 8 17 6 1 3 清水市代、斎田晴子、石橋幸緒
32 2001 42 (32) - 6 7 19 6 1 3 中井広恵、清水市代、石橋幸緒
33 2002 43 (33) - 4 11 18 6 1 3 中井広恵、清水市代、斎田晴子
34 2003 44 (34) - 5 9 20 6 1 3 中井広恵、清水市代、石橋幸緒
35 2004 41 (31) - 3 8 20 6 1 3 中井広恵、清水市代、石橋幸緒
36 2005 40 (30) - 1 11 18 6 1 3 石橋幸緒、千葉涼子矢内理絵子
37 2006 42 (20) - 0 6 14 17 1 4 石橋幸緒、千葉涼子、矢内理絵子、中村真梨花
38 2007 42 (20) - 0 4 16 17 1 4 石橋幸緒、千葉涼子、矢内理絵子、甲斐智美
39 2008 42 (18) - 0 3 15 19 1 4 石橋幸緒、甲斐智美、里見香奈早水千紗
40 2009 40 (19) - 0 3 16 16 1 4 甲斐智美、里見香奈、早水千紗、鈴木環那
41 2010 40 (21) - 0 7 14 14 1 4 中村真梨花、甲斐智美、里見香奈、上田初美
42 2011 40 (23) - 0 7 16 12 1 4 中村真梨花、里見香奈、鈴木環那、上田初美
43 2012 40 (24) - 0 8 16 12 0
[注釈 17]
4 中村真梨花、上田初美、室谷由紀山口恵梨子
44 2013 40 (22) - 0 7 15 13 1 4 中村真梨花、上田初美、鈴木環那、長谷川優貴
45 2015 40 (19) - 0 6 13 16 1 4 中村真梨花、上田初美、鈴木環那、香川愛生
46 2016 40 (19) - 1 6 12 16 1 4 上田初美、室谷由紀、香川愛生、渡部愛
47 2016 40 (16) - 0 6 10 19 1 4 室谷由紀、香川愛生、渡部愛、伊奈川愛菓
48 2017 40 (20) - 3 6 11 15 1 4 香川愛生、西山朋佳伊藤沙恵加藤桃子
49 2018 40 (21) - 4 6 11 14 1 4 室谷由紀、香川愛生、西山朋佳、加藤桃子
50 2019 40 (18) - 6 4 8 17 1 4 里見香奈、渡部愛、西山朋佳、伊藤沙恵
51 2020 40 (17) - 3 3 11 18 1 4 室谷由紀、渡部愛、西山朋佳、伊藤沙恵
52 2021 40 (20) - 4 3 13 16 0
[注釈 18]
4 西山朋佳、伊藤沙恵、加藤桃子、石本さくら
53 2022 40 (19) - 3 4 12 16 1 4 西山朋佳、加藤桃子、山根ことみ塚田恵梨花
54 2023 40 (16) - 1 4 11 19 1 4 石本さくら、山根ことみ、塚田恵梨花、中澤沙耶
55 2024 40 (17) - 1 2 14 18 1 4 石本さくら、山根ことみ、内山あや野原未蘭
56 2025 40 (18) - 2 3 13 17 1 4 石本さくら、山根ことみ、内山あや、大島綾華

脚注

注釈

  1. ^ たとえば、2006年度と2007年度は17名、2008年度は19名であり、三段リーグの半数強が出場。
  2. ^ よって、棋士の参加が17名以下の場合は、総人数は40名に満たない。
  3. ^ 第47期(2015年度)までは26歳以下かつ五段以下の棋士全員
  4. ^ a b 女流棋士ではない女性の奨励会員が女流タイトルを保持している場合も女流棋士枠で選抜対象となる場合があり、奨励会三段の西山朋佳は第48期と第49期で奨励会枠、第50期と第51期では女王のタイトル保持による女流枠で出場している。
  5. ^ 第51期の関矢寛之のように、新人王戦の進行中に年齢制限で奨励会退会となった元奨励会三段が、アマチュア扱いで参加を続ける例も存在する。
  6. ^ 第53期では出場者選抜トーナメント決定戦で出場者が決まった。第53期 将棋新人王戦/早川さんが出場権”. www.jcp.or.jp. 2021年11月5日閲覧。
  7. ^ 第51期新人王戦には第65回奨励会三段リーグ戦「成績上位者」が参加しているが、当該回次を以って退会した者は含まれていない。したがって参加者は同一年度後期の第66回三段リーグ「順位上位」の18名に同じである。
  8. ^ 将棋の新人王戦の優勝賞金金額は非公開であるが、同じ主催社による囲碁の新人王戦の優勝賞金金額は公表されており、その金額は200万円である[22]
  9. ^ 第36期から女流棋士の年齢制限が始まったことにより、第35期までは常連であった清水市代中井広恵ら、女流将棋界の強豪が出場できなくなった。また、上述のとおり翌年の第37期からは、さらに棋士と女流棋士の年齢制限が26歳以下となった。
  10. ^ 第36期トーナメント戦の参加者は40名。
  11. ^ a b c d e 第30期当時は棋戦開始年の9月30日時点の段位で出場資格を決定していたため、その翌日である1998年10月1日付で七段昇段した藤井猛は、六段扱いの棋戦参加者となった[40]。藤井はトーナメント抽選後に第11期竜王となり、第30期は竜王が新人王戦に出場・決勝進出し優勝するという状況となった。なお、第31期以降は、10月1日付で七段昇段した棋士が、その年に開始する新人王戦に参加することは認められなくなったため[41]、棋戦開始時に七段昇段していた事例は第30期の藤井が唯一の事例となっている。
  12. ^ 当初、第9期の時点で主催の「赤旗」が女流名人の棋戦参加を日本将棋連盟に「打診」したが、当時の連盟は「時期尚早」「女流名人に無用の傷をつけることになりかねない」として見送った経緯がある[39]
  13. ^ 第49期に参加が決まった時点では四段だったが、第49期進行中に一気に七段まで昇段したため、新人王戦に参加できるのはこの第49期が最後となった。
  14. ^ 三段リーグ3位相当となり、その後の三段リーグで3位になれば次点2回となり、フリークラスでの四段昇段の権利が得られるメリットがある。ただし、新人王戦を2回優勝しても四段昇段が出来ない制限がある。
  15. ^ この5年後、2015年度の第6期加古川青流戦稲葉聡アマが優勝し、アマチュア初の公式棋戦優勝が達成された。
  16. ^ a b c d e 棋戦開始年の年度後期の四段昇段者(東西決戦の勝者、四段昇段後の出場)。所属(関東・関西)により棋戦表の位置が変動。
  17. ^ 東日本大震災の影響等により「赤旗名人戦」が中止となり、第43期はアマ選手の出場なし。
  18. ^ 新型コロナウイルス感染症の影響等により「赤旗名人戦」が中止となり、第52期はアマ選手の出場なし。

出典

  1. ^ 藤井聡太七段 ラストチャンス逃さず新人王戦優勝! - 将棋情報局2018年10月17日
  2. ^ 将棋 藤井七段 新人王戦で初優勝 最年少記録を31年ぶり更新 - NHK2018年10月17日
  3. ^ 新人王優勝、くす玉割り祝福 藤井七段の地元・愛知 - 毎日新聞2018年10月17日
  4. ^ 近代将棋 1981年4月号』近代将棋社、1981年4月、200-203頁https://dl.ndl.go.jp/pid/6047084/1/103  - 国立国会図書館デジタルコレクション
  5. ^ 里見香奈、渡部愛、伊藤沙恵……女流棋士が「対男性棋士」で過去最高の成績だった理由-文春オンライン(2019年4月2日)2022年1月2日閲覧。
  6. ^ 藤井七段 新人王戦勝負メシはぶっかけうどん定食 出口三段はまさかの定休日で… - スポニチ2018年10月10日
  7. ^ 新人王戦決勝の勝負めしは 藤井七段「肉めし付きぶっかけうどん」VS出口三段「カツ丼」 - 産経新聞2018年10月10日
  8. ^ 新人王王手の藤井七段 昼食は御弁当(温うどん) - 日刊スポーツ2018年10月17日
  9. ^ 新人王戦システム変更のお知らせ(日本将棋連盟)
  10. ^ 『将棋年鑑 平成21年版』2008年。ISBN 978-4-8399-3261-9  288頁
  11. ^ a b c 新人王戦|棋戦|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2017年10月17日閲覧。
  12. ^ 第53期 新人王戦”. www.shogi.or.jp. 2021年12月14日閲覧。
  13. ^ 出演予定。(12/29~1/1) - 渡辺明ブログ”. blog.goo.ne.jp. 2021年1月5日閲覧。
  14. ^ 明日対局。 渡辺明ブログ、2005年11月23日(2019年5月18日閲覧。)
  15. ^ 毎日新聞・将棋のツイート 2018年10月25日(2018年10月27日閲覧)。
  16. ^ 毎日新聞・将棋のツイート 2018年10月25日(2018年10月27日閲覧)。
  17. ^ a b ニコ生公式_将棋 (2019年1月1日). “【第49期新人王戦 特別対局】「藤井聡太七段、豊島将之二冠に勝利」”. @nico2shogi. 2019年1月1日閲覧。
  18. ^ 新人王戦における奨励会三段優勝者の規定について|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年1月14日). 2017年10月17日閲覧。
  19. ^ 新人王戦Vの三段に「次点」 将棋連盟が新規定”. 朝日新聞デジタル (2014年1月21日). 2014年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月25日閲覧。
  20. ^ 女流棋士・奨励会員・アマチュアにおける 棋戦優秀者への対応について|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 2021年3月13日閲覧。
  21. ^ 「Q.タイトル戦の賞金などを教えてください。」/プロ棋戦の規定等について|よくある質問」『日本将棋連盟』。
  22. ^ 国内棋戦」『囲碁の日本棋院』。
  23. ^ 将棋・藤井聡太四段 16連勝なるか!? AbemaTVで第48期新人王戦を緊急生中継 - AbemaTIMES・2017年5月2日
  24. ^ 将棋☗第48期新人王戦 佐々木大地四段 vs 藤井聡太四段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  25. ^ 将棋☗第48期新人王戦 第1局 増田康宏四段 vs 佐々木大地四段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  26. ^ 将棋☗第48期新人王戦 第2局 増田康宏四段 vs 佐々木大地四段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  27. ^ 【将棋】第49期新人王戦 藤井聡太五段 vs 古森悠太四段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  28. ^ 【将棋】第49期新人王戦 藤井聡太七段 vs 八代弥六段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  29. ^ 【将棋】第49期新人王戦 藤井聡太七段 vs 近藤誠也五段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  30. ^ 【将棋】第49期新人王戦 準決勝 藤井聡太七段 vs 青嶋未来五段”. ニコニコ生放送. 2018年10月14日閲覧。
  31. ^ 【将棋】第49期新人王戦 決勝三番勝負 第1局 藤井聡太七段 vs 出口若武三段”. ニコニコ生放送. 2018年10月17日閲覧。
  32. ^ 【将棋】第49期新人王戦 決勝三番勝負 第2局 藤井聡太七段 vs 出口若武三段”. ニコニコ生放送. 2018年10月17日閲覧。
  33. ^ 将棋年鑑 昭和45年版』日本将棋連盟、1970年、270頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12440488/1/139  - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  34. ^ 近代将棋 1969年12月号』近代将棋社、46頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  35. ^ 将棋年鑑 昭和46年版』日本将棋連盟、1971年、188–189頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  36. ^ 近代将棋 1970年5月号』近代将棋社、1970年5月、169頁https://dl.ndl.go.jp/pid/6046953/1/87  - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  37. ^ 近代将棋 1975年2月号』近代将棋社、1975年2月、96-97頁https://dl.ndl.go.jp/pid/6047010/1/51  - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  38. ^ 奥山紅樹プロ棋士 その強さの秘密晩声社、1978年12月、78頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12440592/1/41  - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  39. ^ 近代将棋 1978年1月号』近代将棋社、1978年1月、96-97頁https://dl.ndl.go.jp/pid/6047045/1/51  - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  40. ^ 近代将棋 1999年2月号』64頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  41. ^ 近代将棋 1999年3月号』22頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  42. ^ 都成奨励会三段、初の新人王に ~奨励会員としては史上初めて~ | お知らせ|お知らせ・イベント情報:日本将棋連盟
  43. ^ a b 新人王戦における奨励会三段優勝者の規定について - 日本将棋連盟。

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外部リンク




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