数の体系とは? わかりやすく解説

数の体系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:54 UTC 版)

「数」の記事における「数の体系」の解説

数概念拡張歴史 数の概念人類の歴史とともに、非常に長い年月をかけて、ゆっくりと徐々に拡張されてきた。 もっとも素朴な数は、ものの順番個数としての自然数である。つまり「1, 2, 3, ....」などという数である。 その自然数加えて古代バビロニア古代インドにおいて、現代で言う「ゼロ」に似たような概念使おうとする人が現れた。なお、「1, 2, 3, 4, 5...」という概念しか知らなかったところに加えて、「ゼロ」という概念発明し 数を拡張したことは、数学長い歴史中でも特に大きな跳躍だった、とされることがある。「無い」ということを「ひとつの概念」として扱おうとしたこと、つまり、(最初引き算などの中で)自然数では表記できない事例遭遇した時に、単に文章の中で「(何かが)無い」「...をすると、(ちょうど、それが)無くなる」などの表現をして終わらせるのでなく、その状態を「ひとつの概念」として意識向けてそれを扱おうとしたことや、特定の記号でその概念表現しようとしたことや、その状態まで含めて大胆にも)「『数』の一種」だと位置付けようとしたこと、などが行われたことによってはじめて、(ゼロ発明した当時発明した人も、そんな展開になるとは夢にも思っていなかったであろうが)現代広大な数の体系へと続く長い道のりが始まったそもそも先例無く思考足掛かりらしい足掛かりも無いのに、「ゼロ」という概念萌芽のようなものを最初に思いつくということ自体人類にとって非常に大変なことであったまた、「無い」ことを概念として本当に扱ってよいのか思考対象として良いのか良くないのか? ということすら良く判らず、非常に長い間得体の知れない不気味な概念だった。また、現在のゼロ」に比べれば不完全な形ながらも)やっとなんとか「ゼロ」に近いものを思いつき扱ってみようと試みる人が現れた後も、そのアイディアを口にしたり文章書いたりすると、「そんな妙なアイディア認めるべきでない」や「危険なアイディアだ」などと否定する人のほうがはるかに多く結局古代ギリシア文明のように「ゼロ概念を(文明全体として否定(や禁止)してしまったものもあったなど、古代さまざまな文明で「ゼロ」という概念巡り人々迷い争い葛藤した。 長い時代経て自然数ゼロ)、およびひとつひとつ自然数一対になっている負の数」という概念(今で言う「負の整数」という概念)を加えることで、「整数」(英: integer)というまとまり考えだされた。なお、この段階では「自然数」「ゼロ」および「負の数」で、「全ての数」と考えられていた(信じられていた)ので「integer」と呼ばれていたのである(もともとintegerとは「全体」や「欠けの無い」という意味を持つ)。 さらに整数の商を考えて有理数拡張され四則演算自由に行え体系を得る。有理数から実数への拡張このような演算とは異なギャップ埋めることで得られ代数方程式解法通じて虚数を含む複素数へと拡張された。 自然数整数有理数実数複素数複素数 - 虚数実数 複素数 - 代数的数超越数 実数 - 無理数有理数 有理数 整数 - 自然数負の整数 自然数 = 正の整数 フランス数学者アンリ・ポアンカレは「数」の定義は難しく、0、1などを厳密に定義するのは難しいと説明している。 数の分類 複素数 : C {\displaystyle :\;\mathbb {C} } 実数 : R {\displaystyle :\;\mathbb {R} } 有理数 : Q {\displaystyle :\;\mathbb {Q} } 整数 : Z {\displaystyle :\;\mathbb {Z} } 00 0 (自然数に0を含めない場合) 自然数 : N {\displaystyle :\;\mathbb {N} } 奇数 偶数 0 - 0 (自然数に0を含む場合) 1 1 - 素数 2以外の素数 2 合成数 奇数 × 奇数 奇数 × 偶数偶数 × 奇数偶数 × 偶数 負の整数 (自然数同様に奇数偶数分類する場合あり) 分数 : {\displaystyle :} m⁄n ( m,n は整数 , n≠0) 有限小数 00 既約分数 m⁄n において n=2i×5j (i,j≧0、i,jは整数) の場合 循環小数 00(例)000 '"`UNIQ--templatestyles-0000000F-QINU`"'1/7 = 0.142857142857… = 0.·142 85·7000 000または00 1/7 = 0.{142 857} = 0.142 857 無理数 (非循環小数) 超越数 (例 : 円周率 π、自然対数の底 e、 e π   ( = ( − 1 ) − i ) {\displaystyle e^{\pi }\ (=(-1)^{-i})} 、チャンパーノウン定数 ほか) 代数的無理数 (例: √2 ほか) 虚数 0z = a + b i(a, b は実数、b ≠ 0、i は虚数単位 i = √−1 ) 参考資料 Template:Classification of numbers

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