教団の組織化・国家統制時代・戦後とは? わかりやすく解説

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教団の組織化・国家統制時代・戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:06 UTC 版)

天理教」の記事における「教団の組織化・国家統制時代・戦後」の解説

教祖死亡後は、教祖生前中からの側近であり、本席に定められ飯降伊蔵と後に初代真柱となる教祖の孫、中山眞之亮教団運営中心となった。 みき死去翌年1888年明治21年4月10日東京府より神道一派として「神道天理教会」として公認されたが、引き続き神道本局のもとに置かれていたため、教団としては独立悲願であった1900年明治33年8月から5回に及んだ請願政府意向配慮した明治教典」などの編纂を行うなど各方面努力をした結果1908年明治41年11月27日神道本局から別派として独立し教派神道となった眞之亮は天理教管長就任し天理教教庁を設置した。しかし、悲願であった別派への独立果たしたものの、日中戦争勃発後は、文部省国家非常時体制期し全宗教団に対して全面協力依頼天理教でも中山正善二代真柱招請され遂に内務省文部省宗教局指示により教団運営に関してさまざまな制限改変加えられた。主なものに、三原典の内『おふでさき』と『おさしづ』の使用禁止(各教会から回収)し、天理教教典明治36年編集明治教典)のみを教義とすることや『みかぐらうた』から「よろづよ八首」、「三下り目」、「五下り目」を削除すること。泥海古記、「元初まりの話」に関する教説配布禁止全国教会通して鉄材金物供出協力天理教輸送部への満州南方作戦軍事物資軍隊輸送協力など指示された。教団側はこれらの内、特に『みかぐらうた』の改変泥海古記禁止などに難色示したが、これより前に宗教界では大本事件対す危機感から主立った宗教諸手上げて国家協力さぜるを得ない空気流れ込んでおり、天理教でも二代真柱中山正善諭達第7号第8号相次いで公布全教一丸となって軍部国家へと協力するようにという指示その後、『諭達第14号まで出されている。 諭達第8号公布日の昭和13年12月26日教団では13名の委員からなる革新委員会」が設置され二代真柱列席元に於いて内務省文部省宗教局より指示され事項全て従うという決定為された。この決断天理教内では「革新」と呼称している。 以降教団内ではかぐらづとめに於ける柱面着用中止。『みかぐらうた』から「よろづよ八首」、「三下り目」、「五下り目」を削除した新修御神楽歌』の刊行文部省指示則った天理教教典衍義」の発表、『おふでさき』、『おさしづ』の引用自粛冊子自体回収青年会婦人会教師会などを統合した天理教一宇会の結成天理市内の詰所」の名称使用中止し「寮」に改め、軍関係の宿泊施設として提供。「革新教理」と称して軍部要請合わせて戦争協力教理説明する革新講習会」の定期的な開催全国各地に「いざ・ひのきしん隊」の結成奨励老若男女問わず各地炭坑掘りひのきしんが行われた)など、強制自発問わずあらゆる形で戦争へ突き進む国家への協力終戦まで続けられた。 1945年昭和20年8月第二次世界大戦終戦即日二代真柱終戦の詔書に関する諭達第15号発布同年10月秋季大祭で「かぐらづとめ」「十二下り」が復元され終戦によって政府からの干渉から完全に解放され教祖中山みき教えに基づく本来の天理教の姿に戻る宣言二代真柱よりなされた(この動き天理教内では「復元」と呼称している)。昭和45年1970年4月には、教派神道から脱退している。

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