改造五円券とは? わかりやすく解説

改造五円券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 09:01 UTC 版)

五円紙幣」の記事における「改造五円券」の解説

1888年明治21年11月14日大蔵省告示第140号「兌換銀行券五圓券見本」により紙幣の様式公表されている。主な仕様下記の通り日本銀行兌換銀券 額面 五圓5円表面 菅原道真紙幣面の人名表記は「菅原道真公」)と分銅兌換文言発行根拠文言偽造変造罰則文言 裏面 彩紋英語表記兌換文言 印章表面総裁之印 〈裏面文書局長金庫局長 銘板 大日本帝國政府大藏省印刷局製造 記番号仕様記番号赤色 記番号構成製造時期により2種類あり)〈記号〉「第」+組番号漢数字1 - 2+「號」 〈番号通し番号漢数字5桁記号〉「第」+組番号漢数字2 - 3+「號」 〈番号通し番号漢数字6 寸法 縦95mm、横159mm 製造実績印刷局から日本銀行への納入期間 1888年明治21年10月 - 1898年明治31年下期 記号(組番号範囲 「第壹號」 - 「第九叄號」(1記号当たり90,000製造) 「第九四號」 - 「第壹〇貳號」(1記号当たり900,000製造製造枚数 15,800,000 発行開始1888年明治21年12月3日 通用停止1939年昭和14年3月31日 発行終了 失効大黒旧券には紙幣強度高めるためにコンニャク粉混ぜられ、そのためネズミ食害されることが多々あり、また偽造防止対策として採用された薄い青色鉛白含有するインキ温泉地黒変しかえって偽造し易くなるなどの技術的欠陥明らかになったことから、これを改良するために「改造券」が発行された。 通称表面中央分銅型の輪郭描かれたことから「分銅5円」である。偽造防止対策として精巧な人物肖像印刷することとなり、肖像には1887年明治20年)に選定され日本武尊武内宿禰藤原鎌足聖徳太子和気清麻呂坂上田村麻呂菅原道真の7人の候補の中から、改造五圓券には菅原道真選ばれている。なお菅道真肖像は、文献資料絵画・彫刻参考にしつつ国学者黒川真頼などの考証を基に、エドアルド・キヨッソーネ実在人物モデルとしてデザインしたのであるが、モデル人物不詳とされるまた、肖像菅原道真因み輪郭には梅鉢紋があしらわれている。図案製作者は旧券と同じくイタリア人エドアルド・キヨッソーネである。裏面彩紋模様により装飾され額面金額数字左側配置されている他は英語表記兌換文言記載されているのみであるが、地模様などもなく簡素な図柄となっている。 記番号漢数字となっており、下表のように前期後期とに分けられるタイプ発行開始日組番号範囲通し番号前期 1888年明治21年12月3日 「第壹號」 - 「第九叄號」 5桁最大「九〇〇〇〇」 後期 不明第九四號」 - 「第壹〇貳號」 6最大「九〇〇〇〇〇透かしは「銀貨五圓」と「5YEN」の文字である。 使用色数は、表面3色(内訳凹版印刷による主模様1色、地模様1色、印章記番号1色)、裏面2色(内訳は主模様1色、印章1色)となっている。 「兌換銀券」と表記されているが、1897年明治30年10月貨幣法施行および兌換銀行券条例改正による銀本位制から金本位制への移行に伴い以降は金兌換券として扱われることになった1927年昭和2年2月制定され兌換銀行券整理法により1939年昭和14年3月31日限り通用停止となった

※この「改造五円券」の解説は、「五円紙幣」の解説の一部です。
「改造五円券」を含む「五円紙幣」の記事については、「五円紙幣」の概要を参照ください。

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