抒情小品集 第5集とは? わかりやすく解説

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グリーグ:抒情小品集 第5集

英語表記/番号出版情報
グリーグ:抒情小品集 第5集Lyriske smastykker No.5  Op.54作曲年1891年  出版年1891年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 羊飼いの少年 "Gjaetergutt"4分30秒
2 ノルウェーの農民行進曲 "Gangar"3分00
3 小人の行進妖精トロルの行進) "Trolltog"3分00
4 ノクターン "Notturno"4分30秒
5 スケルツォ "Scherzo"3分00
6 鐘の音 "Klokkeklang"5分00

作品解説

2007年10月 執筆者: 和田 真由子

1867年、《ピアノ協奏曲イ短調 作品16》で一躍有名になったグリーグは、この年から1901年にかけてこの作品集書き上げた生涯にわたって作曲されているため、グリーグ作風ピアニズムその変遷すべてがその中にあらわれており、グリーグ作品中でも中心的な存在にある。
いずれも1分~6分程度のかるめの小品であり、ステージ用というよりは、主にサロン家庭広く親しまれていた。いずれの曲も、標題つけられており、それぞれのに対して一つ感情気分情景表現されている。
1867年第1集発表したが、その後ピアノ作曲指揮など多忙だったこともあり、第2集発表されたのは、その16年後であった第2集から第10集はある一定の間隔をおきながら続けて作曲された。全10巻で、計66曲の作品おさめられている。

グリーグ : 抒情小品集 第5集 / Lyriske smastykker No.5 op.54
1891年出版されたこの第5集は、これら抒情小品集中でも最高峰位置づけられる完成度誇っており、当時出版にあたっても、大成功おさめた作品集である。また、他の作品集と比べノルウェー民族的な性格色濃いものになっており、その音楽語法にも更なる磨きかかっている。

また、1903年グリーグは、この〈ノルウェーの農民行進曲〉、〈小人の行進〉、〈夜想曲〉、〈鐘の音〉を管弦楽用に編曲した。しかし、この編曲は、グリーグ意図反して満足のいくものではなかった。のちに、〈鐘の音〉を〈羊飼いの少年〉と入れ替え、これらを《抒情組曲》とした。これも、グリーグオーケストレーション才能見事に発揮された、傑作のひとつであろう

1.羊飼いの少年 / op.54-1 "Gjaetergutt":導入部から笛の音のような旋律何度も反復し、物哀しく響き渡る中間部速度をややはやめ、半音階的下降をきかせながら徐々に浮上し和声的広がりをみせる。ffまでもりあがりをみせたのち再びppまで続く。最後和音研ぎ澄まされ響きに至るまで、まさに自然を絵にかいたよう美しさである。

2.ノルウェーの農民行進曲 / op.54-2 "Gangar":ガンガルとは「歩き踊り」を意味し絶え間なく歩きつづけるような速度リズム特徴である。人気のある曲。pppからfffまでのダイナミックレンジがあり、それらを考慮にいれて計算し効果的に演奏したい高音では、粒のたつ輝くような音、オクターブ多用する部分では、響きのある豊かな音、など、ダイナミックにあわせて音色変化楽しめる

3.小人の行進妖精トロルの行進) / op.54-3 "Trolltog":グリーグの《抒情小品集》の中でも、特に人気の高い代表作であり、近年でもコンサートのアンコールピースとして広く愛奏されている。冒頭からスタッカート軽やかに奏される怪しげ主題はじまり、ひっかくように奏される32分音符は、聴く人々興奮をあおるだろう。中間部雰囲気一変する愛情輝き満ち、自由で時にいたずらっぽさもみせるこの中間部もまた非常に魅力的で、前後との対比が非常に効果的である。

4.ノクターン / op.54-4 "Notturno":この曲も、グリーグ人気を更に高めることになった有名な作品一つである。左手伴奏は、タイによって拍節感があいまいになっているが、曲に推進力与えているのはこの左手である。メロディ立体的であり、非常に繊細な耳と、空間感じバランス感覚要する鳴き声模した中間部は、曲の穏やかさ輝き与えている。

5.スケルツォ / op.54-5 "Scherzo":技巧的で、起伏富んだ和声旋律が非常に魅力的な作品めまぐるしい様子かけまわるおどけた雰囲気主部対し中間部装飾音付された穏やかで優しい旋律愛らしく歌われる高音域で、グリーグらしい音のきらめきをもって奏される旋律は、どこか物哀しく、それでいて美しい。

6.鐘の音 / op.54-6 "Klokkeklang":グリーグ作品の中で特異な性格しめしている。印象派的であり、また、そのデュナーミク使い方も、実験的である。冒頭から異な大きさ鐘の音きこえてくるようで、一つリズムをきざみ、もう一つ旋律をうけもっている音量は非常に長い間おさえられており、pppからfffにわたるダイナミックレンジをもつ。豊かな音色をつくるためにも、打鍵する際の体の使い方問われる




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