展示、鑑賞とは? わかりやすく解説

展示、鑑賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 00:52 UTC 版)

植木鉢」の記事における「展示、鑑賞」の解説

鉢植えをより美しく演出するため、古来から展示方法もさまざまに工夫されて来た。しかし、場合によっては鉢を隠す演出見られる室内等で鑑賞する場合排水孔から流れ出る余剰を受けるための受皿併用することが多い。欧米では、排水孔のある植木鉢には普通同じ材質デザイン受皿セット製造販売されることが多い。その場合、受皿口径原則として植木鉢口径等しい。更に受皿の下に、受け布を敷くこともある。ある程度まとまった数の植木鉢陳列する時は、数鉢分が収まる大きな金属製受皿を使うこともある。 培養土表面には、化粧砂が施されることもある。多く植物名品種名記した名札ネームプレートが鉢の縁に設置される。これらは現代ではプラスチック製が多いが、凝ったものでは漆塗り陶磁器のものがある。 駄温鉢ビニールポット場合は鉢カバーを使うこともある。また欧米では鑑賞鉢にすっぽり収めて飾ることも多い。 欧米大型鑑賞鉢は、単独で床に直接設置する場合は、椅子生活スタイルから、高さ数十センチメートルスタンド使われる。これも植木鉢同質、同柄でセットになっていることが多いが、木等で別に作られるものもある。また鉢とスタンド一体化して作られているものもある。センターピースとして卓上に飾るものは、脚付きの台が付属していることがある盆栽では、室内では多く場合入念に装飾施され紫檀などの唐木作られた台を設置しその上に置くことが多い。台は多く植木鉢の形に合わせたものが用いられる古典では、屋外に「花壇」と呼ばれる横長長方形展示場設営する三方をよしずで囲い屋根設け背景には障子配することもある。植木鉢は三列から五列に並べ地面を掘るか土を盛り上げて埋め込み地面から植物生えているように見せることもある。肥後花菖蒲肥後朝顔では室内毛氈敷き一列に鉢を並べ背後には屏風立てる。オモト等では、一鉢ずつ木製の台に載せることが多い。サクラソウでは、屋外に「花壇」と呼ばれる屋根付き展示台を作る菊花壇に類似するが五段の持ち33鉢から36鉢を陳列するイギリスオーリキュラなどは18世紀から展示台に多数鉢植え陳列した。これを舞台見立てて、「シアター」または「ステージ」と呼び豪華な装飾施し実際劇場のようにオペラカーテン備えたり、ランプ備え付けて照明するものもあり、背景には風景画描いたり、鏡を貼っ後ろ側も見えるようにしたり、黒のヴェルヴットで覆い花を浮き立たせたりするなどの試みが行なわれた。 この他園芸進展合わせヴィクトリア時代には特に金属製洒落た植木鉢スタンド流行し多く数段からなる角形円形半円形などのさまざまなものが市販されていた。また、水槽鳥籠噴水彫刻などとセットになったものもあった。 イベント的な花の展示会では統一感の演出のため、多く鉢植え樹皮チップ等ですっかり覆い同一地面から生えているように見せかける手法もよく採られる。 なお、工芸品として、それのみ鑑賞値する植木鉢少なくないが、全体的に見て植木鉢日用品扱いされ、一般に陶芸世界では植木鉢重視されていないことが多い。

※この「展示、鑑賞」の解説は、「植木鉢」の解説の一部です。
「展示、鑑賞」を含む「植木鉢」の記事については、「植木鉢」の概要を参照ください。

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