宇賀谷家
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宇賀谷 静紀(うがや しずき) 声 - 池崎リョウ / 久保田民絵(TVアニメ) 主人公の母方の祖母で先代の玉依姫。守護五家、分家筋の人間、季封村の村人からは「ババ様」と呼ばれており、誰も彼女に逆らうことはできない。穏やかな印象を持つ老巫女だが鬼斬丸の封印を維持するためなら手段を選ばず、実の孫である主人公ですら手にかけることを厭わない程、様々な感情に蓋をしている。基本的に主人公自身の成長のためとして肝心なことは一切教えない。玉依姫や守護者、美鶴など自分たち玉依の者の存在を世界を護るための歯車の一部と捉えており、それが自分たち道具の宿命であると犠牲をはらうことにもためらいがない。かつて現役の玉依姫であった頃にロゴスと闘っている。長い間、役目に縛られ続け、孤独な巫女として鬼斬丸の封印に人生の全てを捧げてきたからか、自分を連れ出してくれる人がいる主人公を羨ましく思っていた。 鬼斬丸の力はそれが現世に存在するだけで周囲のカミたちを凶暴化させ、カミと人の世のバランスを崩す。そのため、解放されればさらに莫大な力が溢れ、世界に終末を招く。そのため、鬼斬丸は玉依の血と宝具、村の結界によって封印されてきたが、玉依の血は年月をかけて弱まり、宝具も奪われてしまったために封印が弱まっている。さらに鬼斬丸の力そのものも長い周期をかけて強弱の波動を繰り返しており、現段階では限界まで高まっていたために、長い玉依の歴史の中でも前代未聞の危機的な状況にある。よってロゴスの襲撃が無くともいずれ鬼斬丸の力は解放される運命にあった。 これまでにも封印は既に弱まってきているが、村人の生贄によってなんとか維持されてきた。しかし、今回は前例の無い事態であるため、これまでの方法でも封印できるのかは一切不明である。ただし、封印のための防衛策もいくつかとられており、主人公が覚醒できない際には先代の静紀の手によってそれが実行されることとなっている。 言蔵 美鶴(ことくら みつる) 声 - 藍川千尋 年齢=15歳、身長=155cm、誕生日=12月28日 宇賀谷家の分家筋に当たる言蔵家の娘で、静紀の付き人。礼儀正しく落ち着いた雰囲気の美少女。大人しく優しい性格。和服を日常的に着ている。初対面の主人公には機械的な笑顔で形式的に接していた。料理の腕前はプロ級。台所は彼女にとって神聖な領域であり、たびたび主人公が台所で料理をしたがるため、主人公だけが通れないよう結界を張ることもある。守護者たちとは幼馴染で、特に犬戒慎司とは仲が良かったが、季封村に帰ってきてからは微妙な関係である。慎司がいない間は拓磨を頼っていた様子。自分と同じように宿命に囚われている守護者たちのことを心配している。 実は犬戒慎司の双子の妹。料理を始めたきっかけも慎司の影響であり、彼がいなくなった後も腕を磨き続けていた。正式には知らされていなかったが、本人も薄々気づいていた。しかし、慎司に対する想いから認めたくなかったようである。幼い頃は慎司と仲が良く、彼には強気でよく喧嘩をして泣かせていた。岐阜村の出身。 慎司同様に言霊を操ることができ、静紀の命令により、言霊を使い「神隠し」と称した生贄の儀式を行っている。霊力の強い人間を殺すことで、その魂を使って鬼斬丸の封印の強化を幾度となく行っており、その過程で感情が欠落していった。静紀の命に従って動いているときには人形のような無表情になる。汚れ役の自分とは対照的な主人公に対し、当初は複雑な感情を抱いていたが、物語終結後以降は和解し、主人公に心酔している。 おーちゃん 声 - 池崎リョウ / 山口立花子(TVアニメ) 身長=120cm(人型)。 主人公の使い魔として与えられたオサキ狐。代々玉依姫に仕え、宇賀谷家を守ってきた。一般人の目に見えることはなく、普段は主人公の影の中に隠れている。寒いところが苦手で暖かいところで眠るのが大好き。人型に変身して人語を喋ることもできる(狐邑祐一に教えられた)。ゲームでは名前はプレイヤーが自由に変更可能。ちなみに名前案として、真弘「クリスタルガイ」、拓磨「尾崎斬九浪」、祐一「おおさききつね」があったが、すべて却下された。鳴き声は「ニー」。
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