宇那提森
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 17:45 UTC 版)
「高野神社 (津山市二宮)」の記事における「宇那提森」の解説
宇那提森(うなでのもり、うなでがもり)は、当社鎮座地の森。『五大集歌枕』や『八雲御抄』で美作国の歌枕として記載されている。 『万葉集』には「卯名手(うなて)の社」の記載があり、これは大和国高市郡雲梯郷(現 奈良県橿原市)にあてるのが通説だが、後世の歌学書はこの「うなてのもり」を用水の神の普通名詞として美作国にあてている。また、美作国の「うなての社」で雨乞いをする様子を記す文献もあり、水にまつわる神としての当社の信仰がうかがわれる。 伝承によると、この森には大蛇が棲んでおり、人畜に害をもたらし神社の扁額を舐めまわしたと言われる。当社所蔵文化財のうち藤原行成筆と伝える扁額「正一位高野大明神」が残っている。大蛇は森で殺されたといい、現在も残る蛇塚・胴塚に埋められたという。 宇那提森は戦国時代に砦構築のため宇喜多氏により伐採され、現在は石鳥居付近に一本のムクノキのみが残され市の天然記念物に指定されている。
※この「宇那提森」の解説は、「高野神社 (津山市二宮)」の解説の一部です。
「宇那提森」を含む「高野神社 (津山市二宮)」の記事については、「高野神社 (津山市二宮)」の概要を参照ください。
- 宇那提森のページへのリンク