大和の沈没要因とは? わかりやすく解説

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大和の沈没要因

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:10 UTC 版)

大和 (戦艦)」の記事における「大和の沈没要因」の解説

大和爆発した際の火柱キノコ雲は、遙か鹿児島でも確認できたという。また、徳之島から見えたという伝承がある。 爆発船体分断箇所脱落した主砲塔損傷程度より、2番主砲塔火薬庫誘爆したためとされる[要出典]。アメリカ軍森下参謀長清水副砲術長は後部副砲火災三番主砲弾薬庫誘爆繋がった推論したが、転覆直後爆発している点などをふまえ、大和転覆による爆発とする説のほうが有力である[要出典]。能副長は「主砲弾の自爆」という表現使っている。戦後の海底調査で、艦尾から70mの艦底機関部)にも30mほどの大きな損傷穴があることが判明している。これはボイラー蒸気爆発起こした可能性が高いとされるが、三番主砲弾薬庫爆発よるものであるとする報告もある。 同型艦武蔵魚雷20本以上・爆弾20近く被弾しながら9時間程耐えたのに比べ大和は2時間近く戦闘沈没したいささか早く沈んだ印象があるが、これは被弾魚雷の内1本(日本記録では7本目)を除いて全て左舷集中した、低い視界遮られ大和側から敵機視認が困難を極めた武蔵比べアメリカ軍攻撃間断がなく、さらにレイテ沖海戦の時よりも攻撃目標艦も限られていたなど、日本側にとって悪条件重なっていた。また有賀艦長1944年昭和19年12月着任茂木航海長前任戦艦榛名)は出撃半月前の着任である。新任航海長や、小型艦艦長司令官として経験積んだ有賀艦長巨艦大和操艦慣れていなかった事が多数被弾繋がったという指摘もある。1945年昭和20年以降大和燃料不足のため、満足な訓練もできなかった。有賀艦長海兵同期の古第二水雷戦隊司令官に、燃料不足のため主砲訓練まで制限しなければならない窮状訴えている。これに対し大和操艦名手多く乗組員賞賛する森下参謀長は「大和のような巨艦では敏速な回避難しく多数航空機完全回避することは最も苦手」と語っている。航海士山森も、沖縄特攻時のアメリカ軍攻撃の前では、森下技量でも同じだったとした。その一方で森下参謀長ならば沖縄まで行けたかもしれない述べ意見もある。 アメリカ軍航空隊武蔵一隻撃沈するのに5時間以上もかかり手間取った点を重視し大和型戦艦攻略法考えていたという。その方法とは、片舷の対空装備ロケット弾急降下爆撃機銃掃射でなぎ払った後、その側に魚雷集中させて横転させようというものだった[要出典]。だが、意図的に左舷狙ったというアメリカ軍記録証言現在のところ発見されていない[要出典]。 さらに、アメリカ軍艦載機提出した戦果報告日本側の戦闘詳報による被弾数には大きな食い違いがある。艦の被害報告受けていた能副長艦橋司令塔防御指揮所)は魚雷命中12本と回想中尾中尉高射長付。艦橋最上部・防空指揮所)は魚雷14本。戦闘詳報では、魚雷10本・爆弾7発。アメリカ軍戦略調査団は、日本資料参考魚雷10本、爆弾5発。アメリカ軍飛行隊戦闘報告では、367出撃中最低117機(戦闘機ヘルキャット15機、戦闘機コルセア5機、急降下爆撃機ヘルダイバー 37機、雷撃機アベンジャー60機)が大和攻撃し魚雷30-35本、爆弾38発が命中した主張第58任務部隊魚雷13-14本確実、爆弾5発確実と結論づけている。アメリカ軍戦闘記録分析した原勝洋は、日本側の戦闘詳報だけでなく、アメリカ軍記録との照合による通説書き換え必要だ述べたアメリカ軍被害は6機が墜落、5機が帰還後破棄47機が被弾した。

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