大会の運営とは? わかりやすく解説

大会の運営

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 19:37 UTC 版)

ワールド・ベースボール・クラシック」の記事における「大会の運営」の解説

大会の勝ちあがり方法については、第1回大会では、第1ラウンド第2ラウンドで4チームによるリーグ戦実施したが、2次リーグA組日本アメリカ合衆国メキシコが1勝2敗で並び失点率日本2位となり、準決勝進出した得失点を含めて順位決定するのは他のスポーツでも行われることであるが、野球場合コールドゲームがあったり、延長戦サヨナラがあったり、後攻めリード場合には9回裏がないなど得失点の機会不均衡生じるため、単純な得失点数順位決するには都合が悪い。そこで第1回大会では順位決定失点率採用されたが、この大会2次リーグA組メキシコ準決勝に進むためには、最後アメリカ戦で「延長13回または14回までアメリカ0点抑えかつ自らも延長13回または14回まで無得点進行しいずれか当該回においてサヨナラ3ランホームランかサヨナラ満塁ホームラン勝利2次リーグ延長14回まで、またメキシコはこの試合後攻)」という非現実的な条件が必要となった第2回大会では、第1回大会反省から、ダブルイリミネーション方式採用した。そのため、展開によっては大会通じて同一カード最大5度もある可能性があり、実際に日本対韓国対戦は5試合行われたその他のカードでも複数回の対戦目立ち対戦カードに新鮮味がないと指摘された。松坂大輔のように、出場した選手側から組み合わせ批判する声が上がった運営組織については、オリンピックIOC国際オリンピック委員会)、サッカーW杯FIFA国際サッカー連盟)のように、国際大会世界束ねる中立的な立場組織主催することが多いが、WBC場合一国プロリーグであるMLB機構選手会共同出資して作った運営会社開催しているため、中立的な運営なされていないのではないかとの意見がある。このこともあり、開催国もほかの世選手権競技のような開催国大陸持ち回りではなくアメリカ中心複数国共催となっている(後述)。 大会参加国については、過去2回の大会予選なしで招待され16ヵ国が争う形式であるが、南アフリカ共和国中華人民共和国のように、本国での野球認知度低く参加国間のレベルの差が指摘されている。第3回大会では、参加国28ヶ国に増やし1次ラウンド前に予選行ったが、国内野球本格的なプロリーグ存在する国は既に全て参加してしまっているため、新規参加国セミプロないしアマチュアレベルの国が中心となり、新参加国アメリカ日本など強豪国との大きなレベルの差が指摘されている。 開催地については、第1回・第2回大会では、第2ラウンド以降を、第3回では決勝ラウンドをすべてアメリカ合衆国開催してきたが、前述のようにアメリカよりWBC対す関心が高い日本韓国開催すべきだという意見がある。しかし、第2回時点では大会運営部は「(第2次ラウンド以降の)日本開催可能性は常にある」としながらも、集客力観点から現時点での開催地変更には否定的である。第3回では第2ラウンド一部日本行った収益大会運営会社WBCインク一括して集められるが、集地域別の一番の大口スポンサー日本であり、収入半分以上テレビ放映権料冠スポンサー料といった「ジャパンマネー」だとされている。大会収益分配について公式的明らかにされていないが、2009年大会場合優勝争った日本と韓国それぞれ 13%、9% に過ぎない一方でアメリカだけで 66%(MLB機構MLB選手会3分の1ずつ)を占有した報じられている。これについて二宮清純は、「WBCメジャーリーグマーケット拡大し新し収入源獲得するための大会。『真の世界一決め大会』とのうたい文句タテマエに過ぎない」などと指摘している が、大会の収支赤字だった場合には主催者全額補填することとなっている上、MLB利益を得る仕組み無ければメジャーリーガー参加期待できず、大会開催する意味がないとされる他競技ではバスケットボール世界選手権NBA参画してWBC模した運営方式となる事が計画されている。 代表チームにつくスポンサーからの収入と、代表グッズライセンシング料がそのまま参加国に入るよう、WBCインクスポンサーライセンシング譲渡求めている日本プロ野球選手会は、2011年7月22日名古屋市臨時大会開き交渉結果次第では第3回大会出場しないことを全会一致決議したNPBは、選手出場給傷害保険料、合宿費用などの支出大きく採算が取れない状況で、選手会は「現状では優勝してリーグ球団利益はなく、選手派遣リスクを負うだけだ」と説明しており、12球団オーナー同調したところ、MLB側は回答期限9月30日までと設定したが、日本参加による収益を望むMLB回答期限以降参加受け付けている。その後当初選手会協調していたNPB12球団オーナーは、別に収益確保する構想をまとめた事により、同年11月WBCへの参加表明した

※この「大会の運営」の解説は、「ワールド・ベースボール・クラシック」の解説の一部です。
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