失点率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 20:09 UTC 版)
「2006 ワールド・ベースボール・クラシック」の記事における「失点率」の解説
失点率とは「失点をその守ったイニング数で割ったもの」で、グループにおける戦績が同じの場合の順位決定方法に当該チーム間の失点率によって決まるとした。 しかし、これがグループでの同じ勝敗での順位決定をわかりづらいものにした。例えば、第2ラウンドの1組(アメリカラウンド)の2敗だったメキシコは2位で準決勝進出するためには、第3戦のアメリカ戦で延長13回までアメリカを無失点に抑えた上で3点以上とって勝利することが必要であった。つまり、少なくとも延長13回までアメリカを0点に抑えると共に自らも意図的に得点を取らず、かつ後攻のため13回以降に3点本塁打または満塁本塁打を打つことが条件であった。これを意図的に達成することは現実的には困難である。しかも、仮に0-0で延長13回裏を迎えたとしても、アメリカが故意に敬遠四球を連発すれば1対0の勝利となってしまい、アメリカがこの条件によって第2ラウンドを突破できる状況にあった場合、メキシコが第2ラウンドを通過できる可能性はなくなる。もっともメキシコも故意四球の場合は空振りを連発して三振をし、アメリカがボークによって走者を出した場合は守備妨害やベースコーチによる肉体的援助を故意に行って走者をアウトにし、イニングを次に進めることは可能である。 そのため、第2回ではダブルイリミネーション方式トーナメント戦が採用され、上位ラウンド進出において前述のようなわかりづらさは無くなった。
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