大会の認知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 19:37 UTC 版)
「ワールド・ベースボール・クラシック」の記事における「大会の認知」の解説
日本や韓国などでは大々的に報じられ、テレビは連日高視聴率をマークし、バド・セリグMLBコミッショナーも、日韓での高視聴率に満足感を示した。しかし、開催国アメリカ合衆国のように関心が比較的薄い国も多く、参加国間の温度差が指摘されている(南アフリカ共和国や、移民の選手が大半を占め、自国の選手が数人しかエントリーされなかったイタリア、スペインのように、野球自体が本国での認知度が極めて低い国も多い)。 アメリカのスポーツメディアは、野球に関する報道はスプリングトレーニングやオープン戦に大部分を割き、WBCはその影に隠れる形であった。アメリカでは2次ラウンドの会場で空席が目立ち、視聴率も最高2%台に留まった。 第2回大会にアメリカ代表として出場したジミー・ロリンズが「(他の国とは違い、)アメリカではバスケットボールとかアメリカンフットボールとか、他のスポーツもあるから、その時々のシーズンのスポーツに関心が散らばるんだ」と語っているように、3月には全米規模の注目を集めるNCAA男子バスケットボールトーナメントが行われており、また NBA・NHLのレギュラーシーズンも佳境であるため、本来「ベースボールシーズン」ではない3月にアメリカ国民の目を野球に向けるのは非常に難しいと言われる。アメリカ国民のWBCに対する関心の低さは、「ワールドシリーズという名の通り、MLBでの優勝チームこそが世界一だ」という認識が強く、国際的スポーツのサッカーやF1よりも国内完結型のアメリカンフットボールやNASCARを好むアメリカ独特の価値観、冷戦時代のバスケットボールやアイスホッケーでの対ソ連のように、アメリカ国民に満足感をもたらすことの出来る宿敵が存在しないことなども原因であると考えられている。
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