境内社・施設
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奥之宮(お穴さま) 本殿に次ぐ存在であり、他の境内社とは別格の社。小さな鳥居や狐像が数多く奉納されており、御神砂が頂ける。 稲荷山(穴守稲荷上社) 以前からあった築山を造り替え、稲荷神社総本社である伏見稲荷大社のご神体山である山城国稲荷山を模し、2020年(令和2年)に竣工した。高さは戦前にあった稲荷山(御山)と同じ11mである。尚、富士塚「穴守富士」と誤認されている場合があるが、戦前の稲荷山(御山)の造営に羽田の富士講「木花講」と「木花元講」が関わった事実はあるものの、戦前及び戦後の復興後も穴守稲荷神社に富士塚が存在した事はない。 御嶽神社 1906年(明治39年)、南多摩郡横山村より遷座されて唯一の境内摂社として祀られた。戦後、現在地に遷座した後も築山に一祠を設けられた。2020年(令和2年)木曽の御嶽神社よりご神石を得て、稲荷山に据え、あらためて勧請された。百度参りが行われている。 必勝稲荷 かつて羽田には日本一の売上を誇ったという羽田競馬場があり、現在も大井や川崎等の競馬場が近隣にあるため、穴守稲荷神社は必勝を願う競馬関係者から篤い崇敬を集めている。「平成三強」と称された「イナリワン」号も、篤信者である馬主が、かねてから親交のあった穴守稲荷の当時の禰宜に相談をし、穴守稲荷から「イナリ」、一番になってほしいとの願いから「ワン」を取るという助言を受けて、名付けられたものであり、神社には、イナリワンの天皇賞・春、有馬記念、宝塚記念の優勝エンブレムやレースゼッケンが奉納されている。 開運稲荷 戦前の羽田穴守町鎮座の時代からあった末社のひとつ。 出世稲荷 戦前の羽田穴守町鎮座の時代からあった末社のひとつ。 繫栄稲荷 築山稲荷 かつてあった築山の山中に戦後の社殿復興を記念して、川崎在住の篤信者である行者によって創建されたもの。 幸稲荷 末廣稲荷 戦前の羽田穴守町鎮座の時代からあった末社のひとつ。 航空稲荷 1955年(昭和39年)5月17日、羽田空港旧ターミナルビルが穴守稲荷の本殿跡に建設され、その屋上には空の安全を祈念し、穴守稲荷の空港分社を祀る事になった。以降、航空関係者の篤い崇敬もあり、「羽田航空神社」と連れ添って、40年に渡り空港の安全と繁栄を見守ってきたが、平成になり、空港沖合展開が始まると、旧ターミナルビルが撤去される事になり、「羽田航空神社」は第一ターミナルビルへと遷座、「空港分社」は穴守稲荷神社の本社に合祀された。そして穴守稲荷神社令和の大改修を機に、空港分社として数多くの方から篤い崇敬を受けてきた歴史を鑑み、改めて摂社「航空稲荷」として一祠を構えられた。 毎月17日や空の旬間には、航空稲荷周囲や参道に航空会社から奉納されたのぼり旗が立ち並ぶ。 福徳稲荷 社前の狐像は戦前からあったもので、連合国軍による強制退去後、土に埋もれていたものを決死の覚悟で運び出してきたもの。 狐塚 奉納や返納された狐像を祀ったもの。 飛龍明神 神楽殿 現在地への遷座20周年を記念して、1969年(昭和44年)に竣工した。総欅造銅板葺きで、例祭・初午祭における相模流里神楽の奉納神楽を始め、穴守雅楽会による献灯祭奉祝演奏など、様々な神賑行事が行われる。 千本鳥居 戦前の穴守稲荷神社では、奉納数4万6796基にも上り、参道に沿って朱色の鳥居が隧道状に連なり、「雨の日にその鳥居の下に入れば濡れぬ」とまで言われるほどであった。 御井戸 東京湾や多摩川に面している羽田一帯は豊富な地下水に恵まれ、大田区の防災井戸としても登録されている。また、かつては神社周辺に鉱泉が湧いていたことから、霊水信仰もあった。御井戸で汲み上げられた地下水は水琴窟を通じて再び地中に戻ってゆく。水の神水波能売神・水光姫大神、土の神大地主神・埴安神をお祀りしている。 水琴窟『東国一』 穴守稲荷の水琴窟に用いられた甕は都内随一の大きさを誇り、羽田穴守町鎮座時代の氏子宅で用いられていた水甕が奉納されたもの。銘の由来は、かつて畿内以東十六名勝の首座に選ばれた故実に因む。稲荷大明神と水琴窟の祖小堀遠州命をお祀りしている。 神田 大久寿(クスノキ) 現在地への遷座記念として植樹されたもの。元々は社殿の前に植わっていたが、境内整備に合わせて移植された。大久寿を含めた境内の樹林は、「大田区みどりの条例」に基づいて、保護樹林に指定。『おおたの名木選』平成29年度「総合部門」8本のうちの1つに選ばれている。 門被之松 クロマツの門かぶり仕立てであり、神社の護りにふさわしい景観を維持している『おおたの名木選』平成29年度「総合部門」8本のうちの1つに選ばれている。 本殿・千本鳥居・稲荷山 奥之宮 御嶽神社 必勝稲荷 開運稲荷 出世稲荷 繫栄稲荷 築山稲荷・幸稲荷・末廣稲荷・航空稲荷 福徳稲荷 狐塚 飛龍明神 神楽殿 水琴窟 大久寿
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