堺の商人・住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:08 UTC 版)
千利休(せんの りきゅう) (千宗易→千利休) 演 - 鶴田浩二 堺の豪商集団・会合衆の1人。信長や秀吉に近づき茶頭となる。助左に商いとは工夫であると教え、また所有する納屋を譲り「納屋助左衛門」と名乗らせる。助左がルソンから持ち帰ったルソン壺に五千貫の値をつけ、助左を一躍大富豪にする。しかし「一介の商人が大富豪になるような時代、農民の子せがれが関白になるような時代」を終わらせ新しい秩序の時代を築こうとする秀吉との間には次第に深い溝ができていく。 今井宗久(いまい そうきゅう) 演 - 丹波哲郎 堺の豪商集団・会合衆の一員。今井の大元方(経営者)。時勢を見極めることに長け、目的の為には手段を選ばぬ強い意志を持ちしばしば非情な決断を下す。反信長の多い会合衆の中にあって早くから信長に接近、その勢力拡大によって堺一の実力者となる。放蕩息子の兼久には絶望しており、助左に対して「お主のような倅が欲しかった」との思いを抱いている。信長の死に絶望し、「ルソンへ行く」と言って舟で堺を旅立つ。 今井宗薫(いまい そうくん) (今井兼久→今井宗薫) 演 - 林隆三 今井宗久の子。青年時代は放蕩に明け暮れたため、父・宗久から後継を不安視されていたが、父にも劣らぬ計算高さを持つ。信長に接近した父や秀吉のバックアップを得た助左と対抗して、家康に近づく。助左に父は目をかけ、妻の美緒も助左を愛していたことから「助左は自分から父と妻の愛を盗んだ」と助左を憎み、立ちはだかる。しかし息子小太郎への愛情と堺への誇りを捨て切れず、小太郎に慕われ、堺の誇りを取り戻そうと奔走する助左に対する憎しみの気持ちを抑えるようになっていく。美緒が助左の元に行きやすいよう小太郎が自身と同行する理由を察し、美緒に行かせても良いと考えていた。秀吉の死後、家康の意を受けて、六男・松平忠輝と伊達政宗の長女五郎八姫の間を取り持ったことは史実として有名である。 梢(こずえ) 演 - 名取裕子 今井家を徳川方になびかせる為に服部半蔵が送り込んだ間者。兼久に近づきその寵愛を受ける。宗久に正体がばれるも妊娠が発覚し九死に一生を得る。宗薫の子・小太郎を生む。 小太郎(こたろう) 演 - 江藤潤 今井宗薫と梢の間に生まれた子。美緒、桔梗が去り今井家が家庭崩壊状態となった事から助左衛門を恨み、殺害すべく朝鮮出兵に同行するが、助左の人格に触れ、やがて父のように助左を慕い、助左の船団の一員となる。父とは兄妹の感情しかない養母・美緒が助左を愛し合い、実母を失った自身を慈しんで育ててくれたこともあり、2人が共に生きられるよう父と共に旅立つ決意を固めるほどに成長した。 小西隆佐(こにし りゅうさ) 演 - 宇野重吉 堺の豪商集団・会合衆の一員。小西行長の父。 津田宗及(つだ そうぎゅう) 演 - 津川雅彦 堺の豪商集団・会合衆の一員で屋号は「天王寺屋」。反信長派で、信長に肩入れする宗久を「近江の流れ者」と陰口を叩いているが、状況次第では協力を申し出ることもある。 能登屋平久(のとや へいきゅう) 演 - 志村喬 堺の豪商集団・会合衆の一員。反信長派。 日比屋了慶(ひびや りょうけい) 演 - 渥美国泰 堺の豪商集団・会合衆の一員。モニカの父。敬虔なキリシタンであり、自邸には礼拝堂と釣鐘も備えている。助左が今井を離れて行商を始める時に木綿を卸してもらったのもこの日比屋であり、後年助左はその礼拝堂付きの邸宅を買い取って住まう。 山上宗二(やまのうえ そうじ) 演 - 清水綋治 茶人、兼久と親しい。 天王寺屋三郎(てんのうじや さぶろう) 演 - 佐藤博 大和屋(やまとや) 演 - 大竹修造 新屋(あらや) 演 - 堀六平 才蔵(さいぞう) 演 - 花沢徳衛 今井家が所有する貨物船「琉球丸」の船長。助左の父・甚兵衛とは旧知の仲で、生きていれば助左と同い年だった息子を事故で失っている。助左は「船で一番威張っていて一番やることがない」と称したが、琉球丸が沈没する際には、助左に海に生きる男の姿を身をもって示す。 笛(ふえ、別名:モニカ) 演 - 夏目雅子 日比屋了慶の娘。敬虔なキリシタン。自分を強引に陵辱した五右衛門を殺そうとするが果たせず、恨みながらも愛しいという複雑な思いを抱きながら共に堺を出奔する。旅先で病を得た彼女を五右衛門は見捨てるが…。 定吉(さだきち) 演 - 井上和行 宗久・兼久二代に奉公する今井の古参番頭。 吉兵衛(きちべえ) 演 - 高木均 今井の交易組番頭。ルソンとの交易を進言する助左を嘲笑い却下する。
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